大根のような「直根」の野菜は畑に直播きし、植え変えには不向きとされています。
秋植え「大根横町」は、30cmの間隔をおいて1ヶ所に3粒ずつ蒔いたのですから
僅か30%しか発芽しなかったとは言っても、均等ではなく
1粒も出ていない所もあれば3粒、2粒が固まっている所もあり、当然、間引きは必要になります。
今まで間引き作業は成長に合わせて2回、行っていて
間引いたものは半分は食し、残りは捨てていたのですが、今回は勿体なくて
何とか活かせないものかと植え変えに挑戦してみました。
1カ月ほど前にホームセンターで、昨年は見かけなかった青首大根の苗が売られていましたし
どれかの本にも書かれていた記憶があったのですから全くできないわけではなさそうです。
売られていた苗は普通よりかなり細長いポットを使用し本葉が3、4枚だった覚えがあり
ちょうど2日間、雨が続いてたっぷりと水を吸っているであろう23日、実行してみました。
ここの粘土質の土の地下深くまで伸びている直根をできるだけ切らないようにするには
かなりの雨が降った後でないととても出来ないことは以前、たまたま思い付きで試して分かっていて
この時は、翌朝には葉が完全に萎れて土に張り付いて2日後には枯れてしまったのです。
持っている資料の中では、こうした大根の移植についての具体的記述を見つけることが出来ず
間引いた8本を全て次のようにやってみました。
①どう注意深く引き抜いても直根の先端と脇のヒゲ根が少し切れてしまいます。
これが一番大きく成長していた苗です。
②直径3cmの塩ビパイプを差し込み深い穴を掘ります。
③出来るだけ根をまっすぐに垂らして土も少しずつ、押しつけながら入れました。
④しっかり土を鎮圧。この時は葉っぱはそのままにしておきましたが…。
毎日夕方、根元に水やりをしています。
⑤(4日目の今朝の様子)
葉っぱの負担が大きそうなので取り除きました。
まだ“生きている”ことは確かです。
どれもみな、似たか寄ったかの状態で
こんな方法で何とか生き延びて成長してくれるのかどうか…。