大好きな民謡のお話を・・・

今夜貰うた花嫁様に 花を咲かせて実をならせ
その実を撒いて育て上げ、大黒柱とするわいな・・・那須松坂

足尾石刀節

2014年09月03日 | お稽古

足尾石刀節全国大会が終わって、早1ヶ月・・・・・・

大会では色々な歌詞で皆さん唄っていらっしゃいましたが、 足尾石刀節には歌詞が沢山あり、これからご紹介する歌詞以外にも 直利音頭と共通で歌われている歌詞もあるそうです。

実は大会後の会議の際に 大会会長であり、郷民栃木地区連合会副会長でもある岡田貢峰先生に このブログでご紹介したいのでとお願いして、足尾石刀節についての資料をその日のうちにファックスで頂いていました。  

ご紹介が大変遅れてしまいました。申し訳ありません。

歌詞には男性向き、女性向のものがあるので、その辺を考慮してみては如何でしょうか・・・・というお話でした。

 

 

1.ハァー 連れて行くからョ 髪結い直せ 島田じゃ 関所が コーリャエ 通れない

2.ハァー 坑夫さんとはョ 名は良いけれど 奥山住まいで コーリャエ 穴の中

3.ハァー 向う 通るはョ 坑夫さんじゃないか 胴(かね)がこぼれる コーリャエ 袂から

4.ハァー 浮世苦労はョ 渡良瀬川の 水に流して コーリャエ 共稼ぎ(ともがせぎ)

5.ハァー 坑夫さんならョ 来ないでおくれ 一人娘が コーリャエ 気にかかる

6.ハァー 私ゃ足尾のナ 坑夫の女房  坑内(しき)を恐がる コーリャエ 子は持たぬ

7.ハァー 主は足尾のョ 金堀大工 直利出すように コーリャエ 願かける

8.ハァー おかか喜べョ この勘定は わしが切羽が コーリャエ 大直利

9.ハァー 頭(かしら)金貸せョ 金貸せ頭 金がなければ コーリャエ たがねかせ

10.ハァー 照らすカンテラョ わんかけ底に ちらり光った コーリャエー黄金色

11.ハァー 坑夫さんとはョ 名は良いけれど 聞けば奥山 コーリャエ 小屋住まい 

12.ハアー 発破かければョ 切羽が伸びる 伸びる切羽が コリャエ 箔となる

 

「しもつけの唄」 昭和55年 下野新聞社発行 より 抜粋

(前略)

・・・・長さ三十センチ、重さ一キロほどの鋼鉄棒である「たがね」と、カシの木の先に鋼鉄のハンマーがついた「石刀」が採掘道具。 この二つの道具を持ち、坑夫は山に入る。 暗く、狭く、高い湿度の坑内で、全身から汗をふき出しながら石刀を振るった。

深い坑内の中では、自分の体力だけが支え。 落盤事故などの恐怖と背中合わせの坑夫たちは、必死でたがねをたたいた。「チンカン チンカン」と。この手堀作業中に抗夫たちが、不安でやり切れない気持ちを唄にたくしたのが「石刀節」だった。・・・・・・

(後略)

情景が浮かぶような唄をいつか唄ってみたいものです・・・・

コメント (11)
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