リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

起きてしまえば、すべては闇の中。

2015-07-13 17:42:15 | 日記
怖い夢を見た。

木造アパートの1階に住んでいた。
隣の部屋に住んでいる幼稚園くらいの男の子が2人、うちに駈け込んできた。
ママのところに戻りなさい、と外に出す。
子どもたちは母親のところに戻ったが、すぐに父親母親一緒に一家4人が外に引きずり出され、車に乗せられてしまった。
(それを私はドアの覗き穴から、というかドアが透けていて、一部始終を見ていた)
抵抗した母親は車のボンネットの上に立たされ、そのまま車が発進。転がり落ちたところを轢き殺された。
私は、自分の子どもたち、そして父と母と一緒にこの様子を見ていて、見かねた父が一家を助けようとして外に出るのを必死に止めた。「お父さん、やめて!静かにしていて!お願いだから外に出ないで!!」
一家を連れ去ろうとしていた一味が、目撃者を抹殺しようと、銃をかまえてうちのすぐ外まで見廻りに来ていた。



目が覚めた。


あの男の子たち…。うちでかくまっていれば連れ去られることはなかったのかもしれない。
あんなに泣き叫んで、目の前でお母さんを殺されて…。
自分たちが乗った車がお母さんの上に乗り上げて、何度も何度も轢きつぶしていくあの車の揺れをあの子たちはずっと覚えているのだろう。



そんなことを逡巡してまた眠りに落ちたら、なんと夢の続きを見た。え~ん。


なぜか私は、自分が見た出来事を警察に通報しようか迷いながら一晩過ごしていたらしい。
自分が見た一部始終を振り返っていた。
あの子どもたちは、ドアのチャイムが鳴って真っ先に玄関を開けて外に飛び出したのだ。
そして、あのテロリストみたいな人たちにつかまって、車に押し込められそうになった。
それをふりほどき、私の家に駆けこんできたのだ。

それを、私と父と母は、ママの言うことをちゃんと聞きなさいね、なんて言って、子どもたちを抱きかかえて隣の家に帰した。

翌日、アパートの隣の部屋の大規模修繕が始まっていた。
どうやらその一家がここに住んでいたこと、ひいてはこの世に存在していた痕跡を完全に消そうという陰謀があるらしかった。
私は何も知らないそぶりを見せながらその工事現場に入って行き、「あれぇ?ここに住んでた○○さん、どうしちゃったのかしら?奥さんがよくうちにいらして、毎週のようにお昼をご一緒していたのに…」なんて大声で話しかけてみた。
毎週お昼を一緒に食べてたのなんてウソ。
隣の家族のことなんてぜんぜん知らないし、関わったこともなかった。
でも、あの家族を助けたかった。何が起こっているのか知りたかったし、あの家族が最初から存在していなかったことにするなんて許せなかった。

家族を捜すための手掛かりがひとつ見つかった。なんか、西洋の絵画にかかわることなんだけど、友人にそのことを話し、くわしく調べてもらうことにした。



でも、私はテロリストみたいな人たちにマークされてしまった。
アパートの周りに見張りにつかれ、買い物に行くと不気味な男たちに尾行された。
玄関のすぐ外で犬が焼き殺されていた。

そこまでやられて、リカコ気づくの遅いよって感じなんだけど、私には守らなきゃならない家族がいるんだということを自覚した。
家族を危険にさらすことになるのだから、変なことに首をつっこむべきじゃない。
子どもたちが私から引き離され、私の手の届かないところで苦しい思いをするなんて、耐えられない。



目が覚めた。

夢だったか、と一安心したけれど、すべてが謎のままという後味の悪さは起きた後もずっと消えなかった。
自分が何を最優先させるべきか、どうやって家族の安全を守るかという覚悟、
そして、その代償として好奇心や正義感を捨てなければならないというジレンマ、
それから子どもたちを守れずに死んでいったあの母親の無念さがいつまでも心に残った。


それにしても、なんでこんなリアルに詳細に覚えているんだろうか。