母が「
私はもう、生ける屍だ」と言うので
私は「
屍ならまだいいよ」
(
屍のように、生きているからなお悪い)そう思ったが
その先は言わなかったが・・・・
しかし、情けない「屍」のようになって生きていく事は。
母は要介護2で、
手助けがあれば
自分のことは
自分で出来るはずなのだ。
しかし、実際には
自分の事は何も出来ない、
否、やらない。 (ーー;)
介護施設に入居していたらきっと私がやってあげていることを、
自分でやらざるを得ないだろう。
朝目が覚めたら着替えをし、食堂に行って食事をしたり、
遊戯をまじえたリハビリのようなことをするのだろう。
要介護2程度の軽度な人は自分の事は自分でするのだ。
私は
やってあげたいわけでは断じてない。
それよりも、
出来ることなら
私の負担が掛からないよう、
努力してほしいのだ。
かと思えば、今度はこう言うのだ!
「
こんな風になっても、
生きているのは楽しい」
(こんな風に
なってもじゃない!
こんな風に
していてもだ!)と心の中で叫んだ
母は一日殆ど動かない
ベッドに横たわって、テレビを見たり、
ラジオを聴いたりするだけだ。
「そんな風にしていたら、その内動けなくなってしまうよ」
そう言ってもやる気がない人に、何を言っても無駄なのだ。
「
ふ~~ん、屍のようでもいいんだぁ~。」
「
・・・・??」
「
全然動かなくて、
どこにも行けなくても楽しいんだ?」
「
うん、楽しい」
子供のように言う
その日その日で言うことも違う
「長生きし過ぎた、死にたい」
「どうやったら死ねるか教えてくれ!」
と言ったと思えば
次の日は、キッとして
「お前さんが、どんなに死んでくれって思ったって
私はまだまだ死なないよ」
などと、のたまう
年寄りの頭の中は何を考えているのか分からない。

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