メグからレース後、「覇気の無い走りだった」と評されたこの日のレース
1ヵ月前の軽井沢で、風を切って爽快に走りきった足や心肺は、この3週間の風邪と練習不足でどこかへ行ってしまい、この日はなんと10km過ぎには足が重くなり、15kmで膝が痛くて立ち止まり屈伸
スタート直後から、ただゴールすることだけが最大の目標となってしまい、足を前に出すためにこんな言葉を何度も頭の中で繰り返して走り続けました。
「どんなに辛くても、がまんすること。がまんがまん」(サムエル・ワンジル選手)
「Pain is inevitable. Suffering is optional.」(村上春樹氏が引用していた誰かの言葉)
春樹氏のは「痛みはどうしようもないけど、辛さを克服できるかどうかは自分の気持ち次第」という意味で状況的にはぴったり。
ワンジル選手の「がまんがまん」は、シンプルで折れそうな気持ちに直接響きました。がまんがまんと2度繰り返すところも、走るリズムとあいます
30kmからの5kmは、なんとキロ7分弱ペースの34分。冠雪の富士山が白く気持ちよく晴れ渡って見えるのとは対照的に、給水地点の間隔がやけに長く感じられ、喉が渇くと言ったらありません。
サブ4集団にも30kmを過ぎたあたりで抜かれてしまい、追いかけることすらできません。翼折れまくりです
それでも給水を取りリフレッシュして、コース上に書かれていたこんな言葉(なぞかけ)にも救われ最後はペースを上げます。
「河口湖フルマラソンとかけて、親切なおまわりさんと解く。その心は、どちらも素敵な警官(景観)です」(Wコロン) うまい!
サブ4にするために35kmからの5kmは26分まで持ち直し、最後の2.2kmは10分21秒(キロ4分24秒ペース)まで上げて、ゴールは3時間53分47秒。
ゴール地点で待ち構え、余りに遅いので既にゴールしたものと思って旅館に戻っていたメグからは、この記録に対して一言
「はぁ?」
そんなレースでした。