音のしっぽ

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点字サークル

2006-01-14 | 点字
4年ほど前に、初級点字講習会(講師は視覚障害の方たち)に参加し、その後同期のメンバーや先輩方と一緒に運営する点字のサークル「ステップ」の一員となっている。


もう随分前に、ピアノのレスナーのための小冊子で紹介されていたレスナーさんが点字のボランティアをされていて、そのことだけでなく、その方の人生、生き方に共鳴したのがきっかけだった。
それから、市の主催する点字講習会に申し込むも、希望者が多くて抽選ではずれたりしていた。
今思えば、抽選にはずれたのも運命で、今の素敵なメンバーに会うためだったのだろう・・
しばらく、あきらめて何年かが過ぎた。

4年前は、子どもも大学生になろうとする頃で、残りの人生を考える頃だった。
精神的には「もう」ではなく「まだ」これからと思えたころだった。
人生まだまだある。子どもつながりではない人間関係を求めていたこともあった。

他のボランティアだと、たとえば朗読は、子どもの頃から声にコンプレックスを持っていたので却下。
手話は、頭の回転が早くないとできそうにないので却下・・・(留守家庭の電気メーターと自称する頭では無理でしょ)
点字は自分のペースでできそうだった。
ただ、かなり記憶力が低下してきた時期でもあり不安はいっぱいあった。
ところが、意外にできた。
覚えることができた。
それが嬉しかった
ピアノ教室での「音符カード」ならぬ「点字カード」を作成して覚えた。

点字は打つときは凹になる。
読むほうは、それを裏返して凸のほうを、指先で触って読み取る。
だから、打つときと読むときは違うのだ。
打つほうは打ちながら覚えられるけど、読むほうはカードでも作らないと覚えられなかった。
講習会終了後は、忙しさにかまけて宿題もろくにしない不真面目なメンバーであるが、暖かく迎えてくれるサークルだ。
普段は点字絵本をぼちぼち作成。
年に1回料理会を企画し、広報で視覚障害の方に参加してもらい、今はそのレシピを準備中だ(もちろん点字で)
chihiがピアノのプチ・デビューをした時のコンサートにも皆で来てくださった。
メンバーがプログラムを点訳してくださった。

ボランティアとはとても呼べないが、電車で視覚障害の方を見かけたら、ためらわずに声をかけられるようになったし、今まで見えなかったことが見えてきたりした。
いろんな方がいて、元気や勇気ももらえる。
盲導犬とも直接ふれあえた。

当初の目的の楽譜を点訳するには程遠いが、気長に続けていこうと思う。



今日はそのステップの新年会だった。
生憎のの中、一番新しいメンバーのTさんの紹介のイタリアンレストランに向かう。
画像はオードブル。
美味しかった
パスタもデザートも。