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絵じゃないかおじさんぐるーぷ
そんなに重くはないのだが、
暴れ藻掻くのでハンドルが少し取られる。
しかし、そのうち諦めたのか疲れたのか解らないが静かになった。
途中で手足を解き猿ぐつわも外してやったがもう鳴かなかった。
丹波路は秋に近かった。
稲穂が垂れ下り気味であった。
コロを人気のない山路で下ろしてやる。
コロはホッとしたのか何度も身震いをしながらおシッコしている。
ずっと我慢していたのか長い長いおシッコだった。
少し可哀相になった。
私の方に近づこうともしない私は、数100gの焼肉を置いて
サヤカで走り去った。
コロのヤツは附いて来ようとはしなかった。
しばらく後ろを何度も振り返りながら走ったが、
肉に食らいついて、
その場から離れようとはしなかった。
あれから3ヵ月もたつのに、コロはまだ帰ってこない。
どこをウロついているのだろうか?
野犬になるような悪い犬ではないはずだ。
あちらこちらで餌を貰いながら何とかそのうち帰ってくるだろう。
わが駄犬 寝そべるだけの 日日(にちにち)に
喝のショックを 1(わん)プレゼント
(コロのうた:この姿 明日のアンタの 写し絵よ
腹立てる前に よく見ときなはれ)
ち ふ
この項おわり