copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
白ヘルメを軸にして蛇がとぐろを巻いているではないか。
鎌首を擡げて眼を血走らせ、私を睨みつけている。
大きさはそれほどでもなかったが、私はその場に立ち竦んだ。
これは、もしや清姫蛇の子孫ではないのかと思った。
安珍を釣鐘のなかで黒焦げに焼き尽くした
清姫の話は私でも知っている。
その子孫が延々と情炎を燃やし続けながら、
今に生き続けているのではないか。
このだらけ切った現代の男女間の軽い風潮を嘲り、
憤りを感じながら、
その存在の重さを訴え続けているのではないか。
私には、蛇がそう主張しているように思えた。
サヤカは、62段もあるという石段の下に置いてあるので、
蛇と話をする手段はない。
[蛇よ、オレはお前と同類だ。
オレがOさんを想う気持とお前が安珍を想う気持と、
どちらが強いか勝負だ。]
私は、蛇の睨みに負けないように、Oさんのことを想い続けながら
睨み返す。
負けるものかと、Oさんへの一途な気持を蘇らせる。
もう私たちは、年を取り過ぎて、姿・形は社会の種々雑多な垢に
塗れてしまった。
しかしながら、心の片隅からは初心の知り合った頃の、
あの清い心が消え切ってはいない。
いや、年を取れば取るほど、
ダイヤモンドのように光り輝いてくるのだ。
つづく
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
白ヘルメを軸にして蛇がとぐろを巻いているではないか。
鎌首を擡げて眼を血走らせ、私を睨みつけている。
大きさはそれほどでもなかったが、私はその場に立ち竦んだ。
これは、もしや清姫蛇の子孫ではないのかと思った。
安珍を釣鐘のなかで黒焦げに焼き尽くした
清姫の話は私でも知っている。
その子孫が延々と情炎を燃やし続けながら、
今に生き続けているのではないか。
このだらけ切った現代の男女間の軽い風潮を嘲り、
憤りを感じながら、
その存在の重さを訴え続けているのではないか。
私には、蛇がそう主張しているように思えた。
サヤカは、62段もあるという石段の下に置いてあるので、
蛇と話をする手段はない。
[蛇よ、オレはお前と同類だ。
オレがOさんを想う気持とお前が安珍を想う気持と、
どちらが強いか勝負だ。]
私は、蛇の睨みに負けないように、Oさんのことを想い続けながら
睨み返す。
負けるものかと、Oさんへの一途な気持を蘇らせる。
もう私たちは、年を取り過ぎて、姿・形は社会の種々雑多な垢に
塗れてしまった。
しかしながら、心の片隅からは初心の知り合った頃の、
あの清い心が消え切ってはいない。
いや、年を取れば取るほど、
ダイヤモンドのように光り輝いてくるのだ。
つづく