copyright (c)ち ふ
絵じゃないかおじさんぐるーぷ
彼女の言い分はこうだ。
桜は放っておいても咲く。
それなのに、私がけったいな桜の小枝を
括りつけたものだから、
元の木の莟まで、痛めつけてしまった。
その上、見かけもよくない。
そんなアホなことする暇があったら、
お湯のひとつも沸かしておきなさい、
というようなものであった。
もっともだと思う。
しかし、私にしても、もっとましな桜の花になる予定だった。
花咲かじいさんのように活きのいい花びらが満開になって、
Oさんが、「綺麗ね」と一言いってくれると思い込んでいたのだ。
現実は、厳しーいっ。
朝から反対にOさんを怒らせてしまった。
「ちゃんと、元通りにしておきなさいよっ!」
ああ、こちらは迎撃用・パトリオットミサイルを
打ち返す元気もない。
花開け ささやかながらの マイホーム
ローンは味方か はたまた敵か
ち ふ
この項おわり