まっさんの模型屋blog

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ガンプラステップアップ(1)-HGUCガンダム作成【仮組み編】

2010年08月06日 14時35分48秒 | ガンプラステップアップ

前回の記事に引き続きプラモ講座を行ないます。いよいよ実技に入ります。

今回は仮組みします。

最近のガンプラは仮組みをする必要はほとんどないのですが、プロポーション変更やディテールの追加をする際は必要となりますので基本的なことから押えて行きます。(今回はプロポーション変更は行ないませんが少しだけディテールを追加したいと思います。)

仮組みでは難しいことは何もしません。説明書の手順通りに組み立てて行きます。

まずは部品の切り出しから。

Photo_3

写真はランナーからニッパーで切り出した直後の部品です。部品から1mm程度の場所で切り出します。なお、部品から1mmというのはあくまで目安ですので、定規で測ったりする必要はないです。

あとは部品を傷つけぬ様にカッターナイフで残ったゲートを除去して、棒ヤスリで軽く表面を整えます。表面を整えた際にヤスリがけで表面に少し傷が着いた状態だと思いますが、これは本組みの際にキレイに整えますのでここではあまり気にしません。

そうそう、曲面やテーパー部のゲートは棒ヤスリのみでゲートを除去したほうがキレイに処理できます。また、棒ヤスリを使う時は往復させて削るよりも、押した時だけ削る様にした方がキレイな面が出来ます。

Photo_2

この写真じゃ解りづらいかも知れませんが、ゲート除去時に部品を少々えぐってしまいました。でも、本組みの際に修正できますので、この程度では落ち込んだりしません。

そして、部品を切り出したらいよいよ部品同士を組み合わせていくのですが、最近のガンプラはスナップフィットなのでこのまま組み合わせると後で部品がバラせなくなります。そこで、次の写真の様にピンを半分程切っちゃいます。

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太ももの部品ですが、ピンは右の写真の赤丸の部分を切り取ってします。この切り取りの際、ちゃんとプラモ用のニッパーを使っている方は切り口をヤスリやカッターで処理しなくても部品同士を組み合わせることが出来るはずです。鉄工用、電気工作用のものを使用した方はピンの先端がひしゃげているはずなのできちんと処理をする必要があります。HGUCでもピンは相当数ありますので、結構しんどい作業になると思いますが頑張ってください。

プラモ用ニッパーを使ったのにピン先端がひしゃげた方、かなり使い込んでいるニッパーではないでしょうか?切れ味が悪くなっているのだと思います。刃先を研ぐか新しいものを購入された方が良いと思います。

部品のゲート処理が終わったらポリキャップを組み込んで部品同士を合わせます。

Photo_5 Photo_6

ポリキャップを説明書通り忘れずにはめ込んだら、部品同士を組み合わせます。組み合わせた後に気付いた時でもピンを短くしているおかげで道具を使うことなく外せると思います。

それではどんどん作業を進めて行きましょう・・・と思ったら、膝関節の部品にパーティングライン(※1)を見つけてしまいました。ココは仮組みの時に整形してしまいます。私は良く忘れて塗装の最中に見つけたりしてしまいますので・・・。

※1:パーティングライン

プラモは金型を合わせて溶けたプラスチックを流し込んで作られますが、合せた金型同士はどうしてもわずかな隙間ができるのでそこにプラスチックが流れ込んだ時に出来る邪魔なライン。不良品というわけではありません。

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膝関節の一周グルッと左の写真の赤丸で囲った部分のようなラインがついてます。カッターナイフである程度除去したあと紙ヤスリで隣り合う面と平らになるようにしてしまいます。

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面全体に軽くヤスリの跡が付くくらいになれば大丈夫でしょう。

おっと、足首のポリキャップ組み付け部にもありました。

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たまにこのパーティングラインが悪さして、ポーズが中々決まらないことがありますが仮組みしてみて特に問題なさそうだったし、この部分は最終的に全く見えなくなりますので、処理はしていません。気になってしょうがない、パーティングライン処理が楽しくてしょうがない方は処理しちゃいましょう。

このパーティングラインは結構ありました。

  1. 膝関節の部品
  2. 肘関節の部品
  3. 手の部品(親指、人差し指、小指のところ)
  4. ビームサーベルの柄、刃
  5. シールドの握り手
  6. 股間のグレー部品
  7. 肩関節のグレーの部品
  8. 両肩のアーマー
  9. ビームライフルの照準、グリップ部分
  10. バズーカのグリップ、上面グリップ、発射口、本体へ装着する部品
  11. コアファイターの翼、垂直尾翼、車輪

ビームサーベルの刃以外は先ほど述べたようにカッターで除去→ヤスリがけで処理すれば問題ないと思います。ビームサーベルの刃は塗装するつもりがありませんのでカッターナイフだけで慎重に処理しましょう。(コンパウンド等を使える方はヤスリがけして問題ありません)

さて、これまでの流れを繰り返してようやく形になりました。つけ忘れた部品などありませんか?このキットではPE-G以外は全て使います。残っている場合はもう一度説明書を読んで見てください。余った部品は今後何かに使えるかもしれないのでランナーから切り離して空き箱などにまとめて入れておくとよいでしょう。

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店番しながら写真撮りながらだったんですが、所要時間は正味3~4時間程でしょうか。

普通なのか遅いのかは良く分かりませんがおおよその目安になるでしょうか?

さて、仮組みが終わったガンダムをじっくり観察しましょう。本組み作業をやる前に手を加えたいところなどありませんか?どの様に手を加えるか、それを行なうためにはどんな工作が必要か?バランスが崩れたりしないか?現物を見ながら頭の中で整理していきましょう。

とりあえず、今回はこんな感じで手を加えたいと思います。(あまり難しいことはやりません。)

  1. 顔の後ハメ加工
  2. 腹の赤い部品の後ハメ加工
  3. コアファイターの機首(青い部品)の後ハメ加工
  4. 肩関節部の後ハメ加工
  5. 頭のアンテナをもう少しシャープに
  6. 胸の黄色いダクトが洗濯板なのが気に入らない
  7. 腰の前部アーマーを分離

次回の本組み編では計7ヵ所に手を加えつつ、パテ埋めなどしながら本組みを行ないます。


ガンプラステップアップ(1)-HGUCガンダム作成【準備編】

2010年08月05日 16時10分40秒 | ガンプラステップアップ

初っ端の記事なんですが、タイトルからしてガンプラ講座?と思った方がたくさんいらっしゃると思います。まあ、その通りなんですよね・・・

こういう個人経営のプラモ屋をやっていると、プラモ教室を開いて欲しいとの声を直に頂くことがそこそこあったります。個人的にも受講者を一堂に集めた教室を開らきたいのですが、場所も時間も中々都合がつかず、また、希望されている講座内容もレベルもまちまちといった感じです。

泣き言を言っても何も始まりませんし、ブログで講座を展開していけば欲しい情報だけつまみ喰いすることもできます。ということで今回の記事に至ったわけです。まあ、誰もが目を見張るほどの内容にはならないとは思いますが、みなさんのプラモライフの一助になれば良いなと思っています。

なお、プラモの製作というのは絶対にこの手順でしなければならないということはありません。私自身、違う方法を試したくなって全く違う手順で作業をすることもしばしばありますし、こういうやり方もあるんだなと言う感じで読んで頂ければと思います。

さて、それでは記念すべき第1回講座はタイトルの通りHGUCガンダムを使います。

使用したキットはコレ↓

Photo

・・・ガンプラスターターセットです。HGUCのガンダムとザクがセットになっていて、さらに「ガンプラ How to ガイド」がおまけで入っています。このHow toガイドは接着剤を使った部品同士の合わせ目処理や後ハメ加工(※1)のことなど初心者には目からウロコな内容です。

※1:後ハメ加工

普通だったら、組み立ててから塗装しなければならない部品を塗装してから組み立てられるように加工することです。多くの場合は最後に接着剤で固定することになります。

で、今回はこのセットの中からガンダムを使用しますが、How toガイドの通りに記事にしても面白みがありませんので、我流ですがHow toガイドの1段上のものを製作出来るように書き連ねていきたいと思います。(そもそも、タイトルにステップアップとありますし・・・)

前置きが長くなりましたが、基本的なことから押えていきましょう。「知ってるよ。」と言う方もおさらいのつもりで読んで頂ければうれしいです。

まず、道具の準備から。作業中に道具を探し出すのはどうにもテンションが下がりますので、作業の前に道具の確認、準備をしましょう。今回仮組み~本組立てで使用する道具はこんなところです。

Photo_2

プラモ用のニッパー、カッターナイフ、棒ヤスリ(甲丸)、紙ヤスリ(#400と#1000)、タミヤパテ、タミヤセメント(流し込みタイプ)です。そうそう、写真には入れ忘れましたが、つまよう枝も数本使います。道具の方は最小限にしてみました。

使用した道具は私が勝手に縛りを設けて少なくしただけですので、もっと使いやすい道具を持っている方はそちらを使用してください。例えば、デザインナイフを持っている方はカッターナイフと、棒ヤスリもいろんな形状を持っている方はそれぞれを使い分けた方が作業効率が良いです。

中々、実技が始まらずちょっとストレスを感じている方もいらっしゃるでしょうが、もうしばらくお付き合いをお願いいたします。説明の必要もないとは思いますが、軽く各道具のおさらいをします。

まずはニッパー。これは部品をランナーから切り離すのに使います。ホームセンター等では鉄工用、電気工作用のものが入手できますが、刃が小さく鋭いプラモ用のニッパーを使った方が作業しやすいです。

次はカッターナイフ。ニッパーでランナーから部品を切り離したばかりの状態ではゲートが残っていますのでその処理に使用したり、シールやデカールのカットや部品を切り刻んだりと用途は多岐に渡ります。先ほど出てきましたが、デザインナイフも同様の作業に使われます。

カッターナイフと何が違うかと言うとその形状からデザインナイフの方が小回りが効きやすいのと、刃の向きが異なるのでカッターナイフでは作業しづらい部分もデザインナイフなら楽に作業出来たりします。

ではカッターナイフは要らないんじゃと思われるかも知れませんが、そんなことはありません。まずカッターナイフは力を入れやすいので、プラ板の切り出しなんかはカッターナイフの方が良いですし、個人的な感想かもしれませんが直線的な作業ならデザインナイフよりも作業性が良いです。あと、コレがカッターナイフを選んだ一番の理由だったのですが、日常生活でも使うことが多いので、改めて購入しなくても大丈夫かなと。

続いて、棒ヤスリ。

色んな形状のものがありますが、今回は「甲丸」という先端がとがっていて片面平らで片面曲面のものを使用しました。甲丸があれば大体の工作は事足りてしまいますが、平面の作業ならば幅が一定で両面平らな「平」の方が、「甲丸」の曲面よりも曲率がきつい場所や穴の処理は「丸」の方が作業が楽になります。

まだまだ、続きます。次は紙ヤスリ。

番号の小さいものほど粗くガリガリ削れて、大きいものほどきれいに仕上がります。

プラモでは大体#400~#2000を使用しますが、今回は塗装する際にサーフェイサーを使用しますので#400のあとは一気に#1000で仕上げました。サーフェイサーを使用しない、もしくはもっとキレイに仕上げたい方は小さい番手から順々に大きな番手を使用すると良いです。

・・・まあ、サーフェイサーを使用するなら#1000での仕上げはほとんど不要なんですが、私の個人的なこだわりです。面倒な人は#400か#600だけで済ませても仕上がりに大差はないと思います。

もう少しです。パテ。

パテにも色々種類があって、盛り上げたり、造形したりするものもあります。今回は部品の隙間を埋めるために使用する基本的なパテを使用しました。(パッケージにもベーシックタイプとありますね)

このパテは盛り上げたりすることはできませんが、チューブから出して塗りつけるだけと手軽に使うことができます。

ラストです。接着剤(流し込みタイプ)。

この接着剤は通常の接着剤と異なって部品に塗って接着するのではなく、部品の合わせ目に接着剤を流し込んで使用するものです。何が良いかと言うと例えば、仮組みして「ヨッシャァ!このまま接着ゥ~!!」とできたり、少量で接着作業を完了出来るので接着剤のはみ出しをあまり気にせずに作業できたりします。

こう書いてしまうと、「じゃあ、普通の接着剤は要らんのかい?」と言われそうですが、それは違います。接着剤の筆が届かない、もしくは入らない様な場所では作業できませんし、ガンプラではあまり見かけませんが可動部のすぐそばを接着するときは可動部にまで流れ込んでしまって動かなくなることがあるので普通の接着剤の方が確実だったりします。

以上が今回使用する工具の説明です。途中、使用していないデザインナイフや棒ヤスリ(平、丸)なども文章中で出てきましたが、あると便利なものを紹介したつもりです。道具は揃えれば良いというものではありませんが、うまく使い分けることで作業効率が上がります。

作業効率が上がれば時間も精神的にも余裕が出てきます。余裕が出てくるとこれまで気の回らなかったところに気づいたり、仕上げに時間を割けるようになって今まで以上にキレイな作品が出来たりします。デザインナイフや棒ヤスリはさほど高価なものではないので多少なりとも余裕があれば導入を検討されては如何でしょうか?

と、気付けばやたらと長くなってしまいました。本当はこの記事で仮組みまで終わらすはずだったのですが・・・次回仮組みします。


はじめまして

2010年08月05日 15時46分05秒 | はじめまして

みなさんはじめまして。

まっさんと申します。

昨年までサラリーマンだったのですが、一念発起して「まっさんの模型屋」というプラモ屋を今年の4月にオープンいたしました。当店は福岡県北九州市小倉北区にありまして、地図、営業時間などは当店HPを参照ください。

当店ではガンダム、AFV(戦車や装甲車など)のプラモデルキット、パーツ類を扱っています。ジャンルを絞っている分、ガンダム、AFVは結構マニアックな品揃えになっております。

艦船や飛行機などのプラモデルは店頭にはありませんが、ご注文頂ければお取り寄せいたしますので、御用の際は遠慮なく声をお掛けください。

当ブログでは私自身の趣味がプラモ作りなもので、その作成記事やお店の情報などを書き連ねて行こうと考えています。