大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

お兄ちゃんは体操の先生

2009年02月11日 | 児童デイサービス
 今日もドラマがありました。

 いつものように「うたってドンドン」「ゴムの輪」で始まり、リクエスト通りに「ネズミばあさん」と続きます。

 今日の「ネズミばあさん」の見どころはRくんとMくんでしょうか。
 追いかけられっこが大好きなRくんが、ペットボトルを振りかざして追いかけるHくんの真似をして反撃に転じ、ネズミばあさんを追いかけたのでした。このやりとりが出来るようになったからでしょうか、Rくんはこれまでは手を出して誘うと拒否し、終わった頃に登場したり、そっと1人で試してみるようなことが多かったのですが、今日はちょっと声をかけて手を差し出すだけで集団の輪の中に飛び込んでくるのです。以下に書いた「観覧車」の飛び台にも自分からよじ登って挑戦しました。
 Mくんはネズミばあさんの手を引き「追いかけて!」とばかりにちょっかいを出しに来ます。ケラケラ笑いながら久しぶりによく走りました。丸っこい体形(失礼!)ですがすばしっこく、ものすごいスピードで逃げています。

 今日の遊園地ごっこの見どころは「観覧車」。飛び降り平均台を120センチぐらいまで高くしました。6年おYくんが見本を見せてくれます。おっかなびっくりの1年生Yくんが這い這いから勇気をふりしぼって立ち上がり歩きました。久しぶりに参加いただいたスタッフでYくんが通っていた療育センターの元職員だったHさんから、そんなYくんの姿も見て「気持ちも外に向いてきて活発になったみたい」と感想をいただきました。

 今日はHくんが相撲の土俵用のガムテープをぜんぶ剥いでしまいました。仕方がないので、相撲はやめです。
 6年生のKくんは体操クラブに通っています。いつも、横転など私と張り合っています。体操の先生に模範演技を頼みました。「痘ァ前転してみて!」とお願いするとスャ塔Wマットを4枚敷いてゴロンとひっくり返りました。次は前転です。それを見ていたHくんが驚いたことに自分から真似をして前転に挑戦。Yくんも続きます。自信なさそうに見ていたHくんも「ケンカ友だち」のYくんに触発されて頑張ります。びっくりしたなぁ、何回も何回も挑戦し、とっても体操らしく様になっていましたよ。
 Kくんに「さすがお兄ちゃん、ありがとう」とお礼を言うと、誇らしそうに「ぼく今日役に立ったやろう!」とことばを返してきました。

 1年のKくんは少し早目に「早弁」をし、スタッフのSさんと公園散歩を楽しみました。彼は怪我しないようにベニヤ板などを張り巡らした棚を忍者のように上がって我々をビックリさせました。帰り際には「平均台」に使った高い机からピョーンとこれまた忍者のように飛び降りていました。棚に登るくらいだからKくんもぽぽろに慣れてきたよね。

 午後は例によって公園あそび。今日はシャボン玉遊びを楽しみました。土曜日もシャボン玉したいね。


 実践報告について

2009年02月11日 | ノンジャンル
 良かれと思ってやってきましたが、写真を使った実践報告は少し見直しさせてください。期待されている方には申し訳ありませんが、いくら「いいですよ」という保護者の方の了解をいただいたにせよ、個人情報を守ることに責任を負わなければなりませんので自粛が必要かと思いました。マナーという点でも行き過ぎを反省しています。

 特に、苦情があったわけではありません。子どものケータイを小中学校に持ち込みことを禁止し、持ち物チェックまでやって管理せよというようなことまで出てきています。是非はともかく、背景にはネット被害問題もあります。
 先日見た映画『誰も守ってはくれない』、今読んでいる『希望』(永井するみ、文件t秋)にもネット社会の闇の部分がえぐり出されています。

 昨日までの3日間、勉強会と研修、夜は会議でパソコンに向かう暇もありませんでした。そのかわりに、色々と考えさせられました。「ブログにはまっている」と自他共に認めてきましたが、今日を境に少し勢いが落ちるかもしれませんが悪しからず。

 ただ、学童保育の意義については益々確信を深めているところでもありますから、以下に触れる「第三の活動の場」という意義が第三番目ではなく、学校や家庭と同等で固有のものとして認められるまでアピールしていくつもりです。何よりも実践で示す以外に理解は困難と思って写真も使って分かりやすくしようと思ってやってきたことです。工夫します。

 「障害のある学齢児も、学校でも家庭でもない「第三の活動の場」を確保することによって、自分お気持ちをコントロールする力や、仲間集団の中で相手の気持ちを受け止める力などをつけていき、成長・発達の土台を築いていきます。こうした成長の中で、内面の葛藤を高めやすい思春期もよりよく乗り越えていくことができます。」

 さて、今日の学童は「大ピンチ!!」というメールがスタッフに飛んで、ようやっと安全を確保できるスタッフを確保したのに、キャンセルが3人も出ました。断った方には申し訳ない。スタッフの交通費が占める割合もバカにならないので厳しい運営は続きます。自立支援法の応益負担に加え、日割り単価制の問題は大きいです。学校は今日は休みです。子どもの出席率は冬場は8割~9割ぐらいかな?でも、人件費がその分減らされるということはありえません。年間ベ<Xで予算や体制が組まれているからです。教育条件を維持するためには当たり前のことです。ホントに頭が痛いです。

 さぁー、久しぶりの子どもたちの顔です。今日一番に飛び込んでくるのは誰でしょう?ここから一人ひとりのドラマが始まるのです…。