大阪発達支援センターぽぽろブログ ぽぽろ番

ぽぽろはNPO大阪障害者センターの子育て・教育支援部門です。
大阪市鶴見区今津北にあります。

子育て支援教室

2009年05月15日 | 子育て教室・家族講座
 今日は生活協同組合おおさかパルコープ鶴見店をお借りして、ぽぽろの子育て支援教室を行いました。ぽぽろのスタッフを除いて15人の方が参加されました。ありがとうございました。

 子どもたちに学校と家庭以外の「第三の世界」を保障することの意義について話させていただきました。このブログに登場する具体的な子どもたちの姿を通して、その必要性を「熱く」語りました。

 ぽぽろを利用していただいている方や、地域でサークル的な活動などに積極的に参加されている方々が多く参加していらっしゃいました。これらも多様な「第三の世界」の一つでしょうし、目当てのある楽しい生活は、きっと将来の生活に生きてくると思います。
 子どもの療育、発達保障の場の必要性、親の就労や家族のレスパイト(休息など)のために、希望すれば親の就労のいかんに関わらず、毎日でも放課後や長期休みに利用できる学童保育の場が身近に欲しいですね。
 これからもご一緒にそのような権利として利用できる国の制度を実現していくために頑張りましょうね。
 私のつたない話を最後まで聞いていただいてありがとうございました。寝不足のままバタバタしながら作った資料で、十分にお話できませんでした。ただ、実践報告だけは私自身のようなものですので、自信を持ってお話できたと思います。これだけがとりえのような人間です。感想を読みますと、やはり写真を使ったリアルなお話が分かりやすく興味深かったようですね。

 夕べ原稿を準備して、今朝印刷、お話が終わって午後は私が担当の親子療育教室と学童保育でした。いつも綱渡りの生活です…。疲れて声がかすれてしまいました。写真もありますがまたの機会にして、このくらいで今日は帰りますね。

 会場で6月~7月(夏休み前まで)の日中一時支援事業(ぽぽろドレミファくらぶ)の予約表をお配りしました。近日中にホームページにアップできると思います。(と言ってる内にもう、アップしました。)

 明日は土曜学童。子どもたちが17人来ます。ヤンボラたちが頼りです。
 待ってるよー!!


北河内連続講座受付開始

2009年05月13日 | 子育て教室・家族講座
 みんなで学ぶおおさかの障害児者・家族連続講座?span style="color:yellow">北河内講座≠フチラシ配布と受講申込の受付が始まりました。大阪府教委に続き、守口市・門真市・寝屋川市・枚方市・大東市・四条畷市・交野市教育委員会の後援をいただいています。
 第1回は6月16日(火)10時半~12時半、会場はラメ[ル枚方
 テーマは「子育て・親の関わり方について~ぽぽろの相談室からみえてくるもの~」です。講師は私(卜部)となっています。
 お申し込みは電話で受け付けています。講座内容や講師、受講料など詳細はホームページでご覧ください。

 また、連続講座10周年を記念しての「おおさか講座」(連続3回)のテーマ、講師、日程もほぼ決まりました。近々お知らせいたします。講師は①白石正久氏(龍谷大学)10/27、②山崎由可里氏(和歌山大学)・播本裕子氏(大阪障害児・者を守る会)11/20、③渡部昭男氏(鳥取大学)12/4です。乞うご期待、今から予定を開けておいてくださいね。

キッズカレッジ大阪教室(ぽぽろ学習室)

2009年05月11日 | ノンジャンル
 NPO法人滋賀大学キッズカレッジ大阪教室のぽぽろ学習室担当のスタッフHさんの投稿です。9組の親子と1人の保護者が参加されたオープンスクールの様子を書いてもらいました。
 5月9日(土)、いよいよ滋賀大学キッズカレッジ大阪教室・ぽぽろ学習室がスタートすることになりました。
 発達支援センターぽぽろの相談室で受け付けた子どもさんの中でも特に、読み書き・計算障害の診断を受けた方たちを対象に、このぽぽろ学習室で対応することになりました。
 希望のご家族がいくつかあって、どんな内容ですすめるか説明はしてあるものの、見ると聞くは大違いのたとえにあるように、学校の教育内容への抵抗の大きい子どもさんが来て、更に継続してくださるのか未知数です。というわけでオープンスクールをともかく開いて、子どもさんに先ずは体験してもらうことになりました。
 スタイルはマンツーマンで向かい合うのですが、不登校で悩んでいたお子さんも含めて、先ずはここへ来、そして、机に向かって小一時間座る、そして、自分の思いを粘土で表現するひとときを持てている姿を見ることができました。
 帰るとき、自分の作品を嬉しそうにお母さんのケータイカメラに収める子、ことばで訴えるのが苦手そうなお子が“楽しかった”とお母さんにささやいている姿。さぁ、次回は申込を正式に受けてのスタートですが、その日が今からとっても楽しみです。

 ぽぽろ学習室の詳細はぽぽろのホームページをご参照ください。
 また、大阪教室開催を契機に、キッズカレッジ主催の連続学習会がぽぽろで開かれます。詳細をホームページにアップしましたのでご覧ください。


ほっと一息

2009年05月09日 | ノンジャンル
 今日は真夏日だったとか。
 午前中は「みんなで考える教育のつどい2009」の実行委員会でした。8月29日、30日と2日間あります。保護者も参加できます。1日目の記念講演は神戸大学の二宮厚美先生です。2日目は7つの分科会に分かれて実践報告や交流があります。詳細はまたお知らせします。
 今日は日曜日で保護者の方が出にくく、参加者は教育関係者が中心でした。6月24日(水)午前10時半~12時、保護者や関係団体のご意見を反映できるように実行委員会(昼版)を行うことになりました。関係の方やご関心のある方々の参加をお待ちしています。場所はたかつガーデン705号室です。

 さて、もうすぐピンクのバラも満開です。見事なバラなので連れ合いは近所の子から「バラのおばちゃん」と呼ばれています。

 これはぽぽろの花壇。

 昨日は「なごみのひととき」でした。天満宮の近くにある居酒屋さんで乾杯。
 ぽぽろの新旧スタッフの歓送迎会です!総勢17名で賑やかに語り合いました。
 お世話になった町田正一先生は私が軽のワンボックスカーに教材を積んで関目学園「うぇるほぅる」まで通っていた頃からのボランティア。いつも、手作りの教材を両手にいっぱい提げて通い、子どもたちを楽しませていただきました。本当にお世話になりました。
 ぽぽろ教材部長のSさん。療育教室で手作りのパネルシアターなどたくさん教材を持ち込んでいただきました。Sさんは今後、八尾市の日中一時支援事業のボランティア一本でいかれます。
 お二人とも今後ともスペシャルでご協力をお願いします。ありがとうございました。
 新しいスタッフの方々も3人参加していただきました。Kさん、Nさん、Mさんですが今後とも宜しくお願いします。

 とっても料理がおいしいお店で、私などは出された料理はすべてペロリいただきました。みんなも、おいしいおいしいと言いながら食べていました。3年前の不登校懇談会に通っていらっしゃった方のお店です。今は子どもさんも落ち着いて自分で選んだ新たな学校に通っていらっしゃるとか。


 追伸:今週の金曜日(15日)の午前10時~12時頃まで「おおさかパルコープ鶴見店」の2階をお借りして、子育て支援教室を行います。講師は一応、私がすることになっています。このブログに書いている子どもたちの様子に触れながら、子どもの発達や子育てに取って大切なことをご一緒に考えていけたらと思います。参加は無料、どなたでも参加できます。

9日土曜学童(琉球太鼓)

2009年05月09日 | ノンジャンル
 今日の学童は第2土曜日なのでスタッフの守山さんの音楽あそびです。

 ゲストは「琉球国祭り太鼓大阪支部」の守山廸宏氏。通称ミッチー。よかったぁー!ありがとう!!また来てね。

 一言でいって大いに盛り上がりました。
 聴覚過敏の子どもたちも含めて楽しく参加できました。最初だけ耳を押さえた子もいました。耳を押さえながら前に出ていった子もいました。太鼓って不快感を乗り越えさせるような魅力的な世界を持っているのでしょうか。あのリズムに乗った子どもたちの楽しそうな姿が目に焼き付いています。

過敏や不快感、不安感の強い子どもたちも安心できる時空間を保障し、同時に少しでも参加できる可能性を追究することはとても大事なことだと思っています。ぽぽろでは先ずはそれに気づき理解し、無理矢理に集団活動に参加させないように配慮しています。自分から事務所に逃げ込んだり廊下に出ていったりする子にはできるだけ誰かがついていくようにしています。イヤマフを持ってきている子は自分からかける子もいますし、渡してあげることもあります。聡恚@が苦手な子が数人いますが、当たり前のことですがその子らがいるときには使ったりはしません。
 一方で、よく見ていると部屋の隅っこに行ってうずくまっているけれど、耳をふさぎながらじっと見ていたり、時々耳をふさいだ指を離したりしている子もいます。これまでも「ねずみばあさん」遊びへの関わりや参加の仕方など、集団参加のことではいくつか紹介してきました。
 過敏、不快感、不安感というのは根本のところで「拒否」しているということではないのではないか、「異質」とか「異文化」といったことばで決めつけていいものかという疑問をいつも持ってきました。
 今日のにぎやかなギターや身体の中まで響き渡る太鼓への関わり方や参加の仕方を見ていると、絶えられない子(今日は居なかったと思う)は別として少なくとも同じ空間の中で(隅っこが多い)耳をふさいだり、背中を向けて一つの箱に積み木などを並べてその箱の空間を死守したりしている子などは「参加したいんだけれども入れない」という葛藤する姿としてとらえるようにしています。このような積み重ねの中で「参加する機会をうかがっている」「手助けしてくれるように助けを待っている」子に前向きに変わってきている子らが出てくるのです。これも、リズム感あふれる躍動的な太鼓の魅力に支えられ、「苦手」な世界と折り合いをつける力をつけながら参加してきているとみたらいいのでしょうか。
 今日は「大丈夫かいな」という心配をよそにそんな様子をいっぱい見せてくれました。

 ギター片手に歌で一人ずつ名前を呼んでもらい腕くんで一周します。始まってすぐにベルトがちぎれてしまいごめんなさいhi 

 いつも最後の方で参加してくるRくんです。
 いつも隅の方でうずくまって、一つの箱に積み木やブロックなどを積み重ね並べていきます。誰かが一つでも積み木を取ろうとしようものなら猛烈に怒り、取られると両手で激しくほっぺを叩いて大声で泣きます。パニックです。この日も何度かそんな場面がありました。
 ぽぽろに来た頃は来てすぐに隅っこに陣取り、ほとんど集団活動には参加しようとはしませんでした。以前「変形すべり台」遊びのところで、見ていないようで目の端で楽しい遊びの様子をとらえているとか、背中で感じたり見たりしていると彼の葛藤を表現したことがありました。
 この頃は遊びが終わろうとしたり、片づけが始まろうとする頃に参加していましたが、今は違います。この日も、全く知らんふりのように見えていましたが、「Rくん、行こうか?」と手を差し出して待つと、サッと立ち上がって参加してきました。呼びかけを待っているようです。こちらも「間」を大切にして、そろそろいいかな?さりげなく…という関わり方につとめているのです。

 踊り出したHくん。最高の笑顔でノリノリでした。

 ゴロゴロとねっころがっていたKちゃんが突然姿勢を正して座りなおして聴き入っていました。

 Hくん(この日、Hくんが3人も居た)は耳をふさぎながら、前に出てきました。安全・安心の基地である新しいスタッフのKさんの膝から次第に輪の中に入っていき、最後の酎セ鼓ではホラッこの通り太鼓に合わせて楽しそうに窒@いています。

 時々、太鼓を叩くミッチーのそばに寄ったり、駆け抜けたりするTちゃんは動きが早くてカメラにおさまりませんでした。終わってからビニールひもを指に絡ませて遊ぶ世界に入っていました。

 午後からは公園遊びでしたが、夏日でしたのでみんな日陰から出ませんでした。水遊びやシャボン玉あそび、砂遊び、ブランコなどを楽しみました。
 Hくんは今日が公園デビュー。今までは公園に誘うとボールプールに入って一緒に行こうとしませんでした。
 Mくんはシャボン玉づくりの名手です。息の吹き方を加減して大きなシャボン玉を作ります。写真がなくて残念。
 Hくんもあまりの暑さに頭から水をかけ、すべり台の上から水をたらして遊びました。