巻頭写真 : ポルト・ヴェッキオの「タマリッチウ海岸」
「地中海から突き出した高山」コルシカ島は
人間が作った美ではなく
地球の野生の美しさを保っているから「Ile de la Beauté 美の島」
と呼ばれてきた
Map by ⒸGoogle Map
(この地図で緑色の部分は平地というわけではなく緑地を意味し
緑でない部分は高山や荒れ地などはほとんど植物相の無いところを意味する)
「ポルト・ヴェッキオ」は湾の一番奥の町だが
行政圏は湾の周囲特に東側の半島も含む
その湾の内側と半島の外海側に非常に美しい海岸が無数にある
町自体はそれほど大きく感じないがコルシカの3番目の都市
湾を見下ろすやや高台に旧市街が広がる
町中には
ジェノヴァ統治時代のまだ小さな町を囲む城壁の城門(市門)が残っている
『Porte Génoise ジェノヴァの門』
当時の町の外側から見る市門
内側からだとこうなる
この「ポルト・ヴェッキオ」の湾と半島東側の外海に
コルシカでも最も人気のある浜辺が集中している
Map by ⒸPlages.tv
特に美しい人気の高いビーチが
「パロンバッジア」「サンタ・ジュリア」「ピナレッロ」「タマリッチゥ」
「カラタッジオ」「ポルト・ノーヴォ」
等である
順番に訪れてみよう
どの海岸もほぼ共通の状況として海沿いの狭い間道を行くと
海岸名の矢印がいきなり出てくる
適当に車を止めて雑木林を進んでいくといきなり美しい海岸に出るという寸法
※
「ポルト・ヴェッキオ」周辺で一番名高い海岸は
『Plage de Palombaggia パロンバッジア海岸』
こんな感じで浜辺にでる
岩のひび割れに根を張って
海風に耐えながら生き抜いてきた松の姿が『美の島』のエッセンスなのです
この角度の写真が「パロンバッジア」として目にする機会が一番多い
浜辺自体は結構長く
6月半ばから9月半ばまでの三ヶ月以外は
茶店のような人工物は一切姿を消してしまう
Photo by ⒸTonmag.fr
※
「パロンバッジア」のすぐ南の小さな岬を超えると
『Plage de Tamaricciu タマリッチゥ海岸』
浜辺に下りる前はこんな感じで
下りるとこうなる
湾の一番奥は白浜で
両サイドに行くと野生の松や岩場も多い
とても面白い形をした岩もある
海水は例によって限りなく美しい
海中の岩の裂け目に根付いた健気な木もあった
そして
海岸のどこにいるかで全く異なる光景にもなる
※
さらに南に続くその次の浜辺は『Plage d'Acciaju アッチアジュ海岸』
これまでのビーチより知られておらず素朴で静か
※
ここからほんの少しだけ海から離れるやや内側をの道を30分ほど走り
岬の付け根から下り坂で降りてゆくと
『Plage de Santa Giulia サンタ・ジュリア海岸』に着く
Photo by Ⓒecchio.hotels-corsica
「ポルト・ヴェッキオ」の東側の半島の東海岸を走って浜辺が見えてくると
坂を下ると細長い池があって
その池の横に細長い砂州に道にあり
砂州の先端部分が狭く池と海とがつながっている
その砂州の海側が実に美しい白砂の浜辺で「サンタ・ジュリア」というビーチ
砂州の中の道を来る時
池は見えるが海側は松林と生垣で見通せない
生垣はホテルがあるからで
しかし宿泊客でなくてもビーチにはいける
やはり6月半ばから9月半ばまではホテルの寝椅子とパラソルが並び
プラオベート・ビーチのような雰囲気だが
浜辺は長いので半分ほどはフリーに出入り出来る
ものすごく遠浅なのでボートのための長い桟橋がある
水はほぼ透明で浜辺の砂は真っ白
ホテルは砂州の中ほどにあり付け根と先端部に岩もある
※
今度は「パロンバッジア」から北側に行ってみよう
北隣のビーチは『カラタッジゥ』
『Plage de Caratgju』
その他のビーチと同じで林の中に浜までの道がある
この浜は「野生の海岸」というイメージが強い
白浜もあれば
玉砂利の海岸もある
海水の透明度も他に負けないほどに澄み切っている
Photo by ⒸU Pirellu
こうして遠景で見るとコルシカの「野生の海岸」のイメージが伝わると思います
※
今度は『Golffe de Porte-Vecchio ポルト・ヴェッキオ湾』
の内側に入ろう
Map by ⒸGoogle Map
いくつかあるうち「カラ・ロッサ」「ベベデットゥ」をご紹介しよう
まず『U Benedettu ウ・ベネデッテゥ海岸』
中央部は白砂の浜で業者の寝椅子と傘があり
左右に行くほど岩場になる
こういう岩場の影の極小の砂浜が狙い目
※
「ウ・ベネデットゥ」の北東の先端あたりが
『Cala Rossa カラ・ロッサ海岸』
「Cala=一隅」「Rossa=赤い」
小さな岬の角に赤い岩が露出していて船からでもすぐ分かる場所
ということでこんな名前がついたそうだ
小さな岬の中は松林で別荘用コンドミニアムと大変素敵なホテルがあり
岬の入り口にはゲートで(昼間は開いている)
コンシエルジュが居るので入りにくいが普通に入れるのでご安心を
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