『ジネス岬とイエール』 photp by Ⓒfrance-jeditoo.com
『バンドール』から西に20kmで『トゥーロン』
そこからさらに
西へ20km行くと
『Hyères イエール』という町がある
その町は
プロヴァンスならではの
「丘の斜面」にへばりつく旧村落から
そのまま南に斜面を下りながら新住宅地が海まで連なり
ビーチを何箇所も持ち
極めて細い陸地と
そしてさらに細い道路とで
かつては島であったと思しき先端につながる
『ジネス岬』
さらには
大小六つの島々のすべてを包含する自治体なのです
山岳地を覗いて一番北の部分は
旧村落『Hyères-Village イエール旧村域』
例によって頂上は旧城址
その下にへばり辻て「新城」
ruine du Châteux d'Hyères 旧イエール城址
プロヴァンスより西側の『ラングドック』の港町
『Fos フォス』の領主の城だった
下の新しい方の城は
『Châteux Sainte-Claire サント・クレール城』
高低差のある広い庭園になっていて
夏はお花が咲き乱れている
旧村落域の中は
さすがプロヴァンスという感じ
オークルの赤やオレンジがプロヴァンスだ
『Porte des Princes 大公たちの門』
アーチの小径もプロヴァンスだ
教会はもっと下って「旧村落」の中の人口の多い新街区の
入り口にある
『
『Collegiale Saint-Paul d'Hyères 聖パウロ参事会聖堂』
教区聖堂ではなく
ある会派(ここでは聖パウロ参事会)会員の聖職者の聖堂を
「コレジアル」といい
神学校などを併設していた
フランスの中学校や英語圏の単科大学を
「college コレージュ(カレッジ)」と呼ぶのはここから
旧聖パウロ参事会本部
12世紀創建のロマネスク様式
教会の祭式に使う宗教美術のフランス最大の大コレクションを有する
もちろん他にも教会もあるが
一つ挙げておこう
『Eglise Saint-Louis d'Hyères 聖ルイ・ディエール教会』
14世紀フランシスコ会修道士の手で建立
丘の麓の新街区はそれなりに開けている
『Tour de Templiers テンプル騎士団の塔』
新街区とはいえ古いので
こんな「アーケード」もしっかり残っている
城門も
いくつも残っている
最初の集落を取り囲んだ城壁の後
人口が増え
村域が丘の麓に区域が広がって作られた二番目の城壁の
門の一つ
『Porte de Massilon マッシヨン門』
『Porte de Fenouillet フヌイエ門』
『Porte de Baruc バリュック門』
そして
海岸に近づくほど街は新しくなる
綺麗な海のビーチもいくつもあり
幾つかのヨットハーバーも合計2千隻分ほどもある
人気リゾートなので
立派なカジノもあります
ビーチは
砂浜も砂利も
広々としたところも
ひっそり隠れ浜辺みたいなところも
さらに『イエール』で特筆すべきは
ここにも塩田があるのです
photo by ⒸHerard-Pastor
陸側の街の東側と
細長い半島部の西側とに二箇所
塩田は海水を引き込み
徐々にやや低い方に流して行くのですが
せいぜい深さ10cmほどしかなく
しかも
海の小さな生き物が入り込んでくるので
水鳥には格好の餌場
特に
フラミンゴがアフリカから渡ってくるときの
休憩所となっています
『カマルグ』
と全く同じです
さて今回はここまでにして
半島部と
島々とは
次回にご紹介しましょう
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フラミンゴ大群で来るんでしょうね
ピンク色に染まるんですかね
素敵だな
ピンク色に染まるのは、アフリカでないと無理かも。。。