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プロヴァンスを巡ろう 43 海のプロヴァンスの魅力は海岸線にある <美しき カランク を訪れる>

2021-01-18 00:22:00 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
『Calanque de Cassis カシスのカランク』



マルセイユから東の海岸線には
『カランク』
と呼ばれる絶景の入江がいくつもある

入江と言っても
幅は極端に様く


両岸の岸は極端に高い断崖絶壁



その奥に
小さな浜辺があったりして
しかし
陸路の進入路はない所が多い


ヨットかモーターボートでしか辿り着けない
この世の楽園



狭くて奥深いという意味で「フィヨルド」に似ているが
違いは
氷河が削ってできたわけではなく
ヨーロッパ大陸とアフリカ大陸がぶつかり合って
アルプス山脈が隆起し
ややあって
衝撃の反動で両大陸が元に戻るように移動したことで
地中海ができた時
要するに陸地が引き千切られてこんな不思議な地形になった
1億2千年前の地球自身の作品

両岸はあくまで高く険しい




マルセイユから東に20km強で
『Cassis カシス』
という村がある

軽くて飲みやすい白ワインの産地として広く知れ渡っている
「ブイヤベースにはカシスの白」
というのが
地元の定番の組み合わせと言われるほど
プロヴァンスを代表する気取らず飲める白ワイン

カシスの港と背後右奥の高台の要塞








要塞









そのカシス村から
カランク巡りの遊覧船が出ている

マルセイユからも出ているが
『カシス村』を見ておくのも良い
昼食にカシスの白ワインでイワシの塩焼きをいただくと
なおさら結構


かランクの入り口が4つか5つある海岸
極端に狭く深く長いものもあれば
以外と短く両岸も低く結構幅の広いものもある

いくつか著名なカランクを
個別に
ご紹介してみよう


※  ※

『Calanque de Sugiton カランク・ド・シュジトン』


ここは
どちらかというと幅は広め


入り口はこう





短いカランクの奥に


小さな小さな浜辺が
一握りの人たちを楽しませてくれる




※  ※

『Calanque de Morgiou カランク・ド・モルギウー』


ここは
結構広い


しかも
山道ながら車で行けるし
ハーバーもある


食堂や民宿みたいな集落もあり



プレジャー・ボートのハーバーには
レンタルの手漕ぎボートまであるようだ

ここまで来てボートを借り
アクセスのないほかのカランクに行く
という手があります


※  ※

『Calanque de Mounine カランク・ド・ムゥニーヌ』


ここも小規模だが
逆に
日によっては無人のこともあるだろう


自分達だけの世界に浸って
のんびりと過ごすことができそう


※  ※

『Calanque d'En Vau カランク・ダン・ヴォー』


こここそ
単系的なカランクと言えます





幅はあくまで狭く



両岸はあくまで高く険しい


そして
奥にあくまで小さな浜辺








まさしく
この世の天国


   ※  ※   

『Calanque de Port-Miou カランク・ド・ポー・ミウー』


このカランクの名前は
「ミウー港のカランク」


その名の通り
結構な規模の港になっている


ハイシーズンのハーバー


ビーチで肌を焼く
と言うより
ヨットやプレジャーボートの基地


※  ※

『Calanque de Sormiou カランク・ド・ソーミゥー』



ここは短いので
入り口から奥まで全部見渡せる

しかも
奥は二股に分かれて
両方に集落

片方には小さなハーバーがある


上から見張らせば
結構なだらかな下りで
アクセスの道路もあることがわかる




ハーバーのない広い方の先端
入江の中央部と両側の水深の極端な違いがわかる


※  ※

『Calanque de Port Pin カランク・ド・ポー・パン』



その名も「松の港」と言うだけあって
岩肌に生える『地中海松』が
とても美しい



『地中海松』という松の木は
若いうちは枝葉が
幹の上にこんもり丸く平たく広がるので
あたかも傘をさしているように見える
別名「パラソル松」
写真は小さいが
両岸の稜線に並ぶところをよく見て欲しい











水深が浅く
底が玉砂利のような石の部分は
透明度が極めてよく分かる


※  ※

『Calanque de l'Oule カランク・ド・ルゥウル』

ここは
入江自体は小規模ながら
入り口の岩の洞窟
さらには
入江の奥の水中洞窟で名高い


海中洞窟の入り口


入ると
中はこうなっている


この洞窟から海中に潜ると
海底近くにトンネルがあり
ボンベを背負って泳いでトンネルを進むと
また
別の洞窟に出るとか


中にいると
暗いのでやはり多少緊張する
出口に向かうとホッとする

岸壁は70m以上も屹立しており
ロッククライミングの格好の対象となっている


海中洞窟だけではなく
岸壁の中から海面までつながる縦穴もあって
興味は尽きない
=  =  =  =  =  =  =  =  =  =  =
ご意見ご感想をお寄せください
旅行の実際に関しては以下のサイトもどうぞ
https://veritas21.com  『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅にプランナー』


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