ボン・ジェジュ・デ・モンテ(大登りの善きイエス教会) の グラン・ドウグレ(大階段)
ポルトガル北部に「ブラーガ」という街がある
古代ローマ人が築いた街である
市門を入るとまっすぐの道が繁華街の中央
その道沿いにCathédral(ポルトガル語で Sé)がある
Sé (大聖堂)は古代ローマ時代の遺跡の上に建てられているので
敷地から出てきた遺構や遺物も見ることができる
イベリア半島全体で一番最初にキリスト教化した町ブラーガの大司教は
スペインも含むイベリア半島北部で最高位の大司教座だった
ローマ時代の彫刻
聖堂内部のパイプオルガンが
左右両側の壁面に置かれ、その両方からパイプが突き出すダブル構造で
燦然ときらめく金張りが暗闇に怪しく光る
結構洒落たブティックなどもひしめいているが
やや外れには
週に二回市場がたつ場所もある
結構年季の入った田舎風の雰囲気が心地よい
そしてコリアンダーと生きたウサギを売ってるおばあちゃんがいた
ポルトガル料理はコリアンダーを結構使う
さすがはアフリカ周り東南アジアへの大航海時代ルートを開いた国だけあると納得
それにしても
生きたウサギは捌くのがかわいそう。。
そのブラーガを出てほんの数キロ郊外に行くと
名高い教会がある
小高い丘のてっぺんに
『Bom Jesùs de Monté』
「大登りの善きイエス」という名称に偽りはなく
丘の下から頂上の教会まで実に見事な大階段がある
車でも登れるが
ここは絶対ケーブルカー
こんな古色蒼然としたケーブルカーに乗ることができる機会なぞ
滅多にありませぬ
テッペンの『善きイエス教会』
石造りの骨格の間が白壁という典型的なポルトガルの建築様式
その前面のテラスから見下ろすとブラーガの街が見晴らせる
しかし
上からでは階段自体はその優美な姿を現さない
そこで階段を降りて行く事にしよう
右に折れ
途中のテラスから
左に折れ
それを繰り返す
途中の側面に門があった
中は花屋さん
そして
途中で振り返って見上げると
おお!
なにやら圧倒的な迫力が背後から
しかし全体を把握できるのは完全に降り切ってしまってからの
お楽しみ
それが.....
これです
そして
下りきって門を出ると外の通りに戻る
階段は木立に囲まれており
全景を見る事が出来る場所はあまりないのです
実際に
階段を上り下りした人だけが見る事ができる特権
ただ
登るのは結構しんどい
というわけで
車は下に残してケーブルカーで登り
下りだけ階段
またブラーガに戻って
町のはずれの坂道を登るとお城があります
『CASTELO DE BRAGA』
ポルトガル大半をほぼ掌握して
「ポルトガル王国」の成立を宣言した『ブラガンサ公爵』の居城でした
四隅に頑丈な四角い塔を持つ正方形のお城
内側は二層のアーケード
その内側に
大広間やらいろいろ
当然ながら
礼拝堂もある
ところで
このブラーガから20㎞ほど東に
『Guimaràes(ギマリャンエシュ)』という町がある
そこに
私のお気に入りのホテルが
あるのですよ!
教会ではありません
かつての修道院を改装したホテルです
『サンタ・マリーニャ』
修道院だっただけに
広い空間があちこちにあって
目の保養になる
碁盤の目のように幾つか延びる廊下
その両側には
かつての修道僧の個室だった部屋が客室に作り変えられています
修道僧に個室が与えられていた
ということは
戒律の穏やかな「フランチェスコ会」の修道院だった
と思われる
肝心の客室はというと
歴史を感じたければ修道僧の部屋が良い
グレーの石積みのカチッとした四角い部屋
修道院ではありませんからバストイレ付きだし快適です
やや狭いのが唯一の欠点
しかし
広いお部屋もあります
これは
一般修道僧の部屋とは違う場所の
広めの客室です
レストランは
かつて聖堂だった場所を使っていてかなり広い
ここでいただいた「鴨ご飯」は秀逸でした
このホテルも高台にあり
アプローチの坂道に情緒たっぷりの民家が並んでいる
街並みは
ブラーガよりは整然としていて空間的です
そして
ギマリャンエシュにもお城があります
さて
次回以降も
もう少しポルトガルの魅力をお届けしようと
思います
= = = = = = = = = = = = = = = =
ご旅行にご興味のおありの方は以下のサイトもご覧下さい
http://veritas21.com 『こんな旅がしてみたい / 誰にも真似のできない 旅のプランナー』
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます