行ってみませんか... こんな 素敵な世界へ

好奇心旺盛な長年の体験で、行って、見て、食べて、泊まった素敵な世界を、皆んなにちょっぴりお裾分け...

プロヴァンスを巡ろう 37 プロヴァンス名物はもっと有る <サントン人形 と ミストラル>

2021-01-08 00:54:12 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
サントン人形



プロヴァンス名物といえば
これまで
数々ご紹介してきました

『地中海の青 空の青 強烈な太陽』
『丘の村』
『平板切石乾積みのボリー』
『オークル(黄土)』
『ゴッホ セザンヌ その他多くの画家たち』
『三大山地』『三大河川』『三大修道院』

今回
それに加えてご紹介する名物は
彩色素焼き土器人形
『サントン』
強烈なローヌ下ろしの突風
『ミストラル』


まず
『Les Santons サントン』
ですが
もともと「クリスマス」のクレッシュに使う
小さな素焼きのお人形でした


 聖母マリアと幼子イエス
ヨハネ
羊 牛 驢馬 鶏
村人たち
東方三博士
等を飾って聖誕祭を祝っていましたが
素焼きのままではなく
絵の具で衣装を身に纏わせて
いつしか
プロヴァンス小紋の布でそれぞれの衣装まで着せるに至る




その村人たちが
羊飼い 木こり 農民 加冶屋 肉屋 パン屋 行商人 など
あらゆる職業の装束に種類が増えて
通常の装飾品としてのお人形にまで日常化して行ったのです



最初は
高さ7cm程の物でしたが
その後
単体で飾られるようになると大きくなっていった


「卵売り」のおばあちゃまと
「ミストラル」の突風に耐える羊飼い
定番のパターンです

彩色の衣装より
実際の布地の衣装に趣向が凝らされるようにも



現地には
幾つかの工房があり作家も多くいるので
個性は様々

ただ
職業的特徴が明らかなほど
衣装が具体的であるほど
お年寄りであるほど
シワが多く深いほど
そして
表情が穏やかなほど好まれるようです

私が一番お気に入りの作家さんは
『Marie-Nöel マリー・ノエル』さんという女性です

その彼女の作品は

『瀬戸物屋のエマ』

マリー・ノエルさんには
複数の固定のキャラクターが居て
名前が付いています

そのキャラクターを
様々な職業や状況に合わせて製作しているのです

『干し草刈りのセザール』

『用箪笥のジャンヌ』

ジャンヌは
やや若手のお手伝いさん役が多い


『干し草刈りのアンジェル』


『パン屋のジュール』


『ウサギ売りのイヴォンヌ』


『パン屋のジュールとエマ』

ですね
個人的に一番気に入っているのが
「居眠り爺さん」「居眠り婆さん」
なんです

『眠るフェリシア』
レース編みの途中で寝落ちしたフェリシア

『クララとアメデー』
夕餉の途中で寝落ちしたアメデー爺さん
「ほらお爺ちゃん 風邪ひきますよ」

『フェリシーとレアンドル』
「困った婆さんだわい」

これらカップルの作品は
最初から二人一対で作られているものもありますが
お気に入りのキャラクター同士を
別々に購入して
二人並べても良いように作られています


ここで
プロヴァンスの村々で
教会に設置された実際の『Crèche クレッシュ』を
いくつかご紹介しよう

『アヴィニヨン セレスタン教会のクレッシュ』


『エックス・アン・プロヴァンス カルメル会修道院聖堂のクレッシュ』


『コンブ村の教会のクレッシュ』





『ジュウカ村の教会のクレッシュ』








『ボニユー村の教会のクレッシュ』






『ガルディアン村の教会のクレッシュ』




普通
イエスの降誕の情景は
2千年前も20世紀前半までも
あまり区別のないプロヴァンスの風俗で表されるが
最後の写真は
古代を意識した『東方三博士』の行列の後ろに
白馬に乗った
現代のプロヴァンスの若い二人が通りかかるという
不思議な光景となっている

サントン人形
興味深いでしょう


※  ※

さて
もう一つの名物が突風
『ミストラル』

 ローヌ河河口に向かって北から突風が吹く
年に2百日以上も

私自身
昔マルセイユを車で走っていて
すぐ目の前の道路右端を漕いでいた自転車が
(車は右側通行です)
一瞬ののち
片側2車線対面交通の
一番左端を走っているのを目の当たりにする経験した

秒速10mほどしかないこともあるが
秒速40mを超えることも
稀ではない

上でご紹介したサントン人形でも

『Atelier Fouque フーク工房』の
ミストラルに耐える
パン屋のお婆ちゃまと羊飼いの人形

吹かなくなったら
ものすごく牧歌的な村や町の生活が
吹き始めたら何日間か吹き止まない
あまりにも日常的なので
プロヴァンスの人々は
その突風すら土地の誇りという扱いをして
北部中央文化圏から下に見られ続けてきたプロヴァンスで
『フレデリック・ミストラル』
プロヴァンス語の詩篇で「ノーベル文学賞」を受賞した喜びで
彼の名前を「土地の誇り」である突風につけてしまった


この木は
今まさにミストラルに吹き倒されるのに耐えている
のではなく
年中強風を受け続けた結果
こんな形に育ってしまっているのです

しかもこれ一本ではなく

こんな風に

こんな風に

今まさに強風が吹き荒れている光景

途中で折れかかって復活した木

都合よく
カーブの内側に押し倒されてる



もはや倒木


 突風もさることながら
フランスで一般的に『ミストラル』というと
70年代まで
特急列車の事でもありました


パリ・マルセイユ間の幹線列車の路線が
人気に高いヴァカンス地でイタリアの玄関口であるニースまで1100km弱
乗り換えなしで特急列車が結ぶことになったのです
1951年の事
一見普通の蒸気機関車に見えますが
なんと重油で走る機関車で
時速160kmという
超快速列車が誕生しました

その後1965年に地中海岸の電化に伴い全線電気機関車が使用されます


1等車は冷房車
全車両自動ドアという
ヨーロッパの鉄道にあって当時画期的な豪華な特急列車だったのです

1981年に
TGVという超高速新幹線に取って代わられて
幕を閉じましたが
私もミストラルに乗るときはわくわくしたものでした
= = = = = = = = = = = = = = = = = =
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皆様の「ご感想」「ご意見」「ご要望」その他なんでもお待ちしております
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プロヴァンスを巡ろう 36 <ヴェルドン河の 渓谷美と美しい村々を訪れる 4>

2021-01-07 00:05:04 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
ヴェルドン河 ダム湖 『Lac de Castillon カスティヨン湖』



ヴェルドン河にはダムが3基ある
つまりダム湖も三つ

グラン・キャニオンを挟んで

下流側に
『Le Lac de la Sainte-Croix サント・クロワ湖』

上流側に
『Le Lac de Castillon カスティヨン湖』
『Le Lac de Chaudanne ショーダンヌ湖』

言い換えると
それらのダムの間が『グラン・キャニヨン』ということになる

北から順に
湖を見てみよう


『カスティヨン湖』


標高がそこそこ高いとはいえ
プロヴァンスの夏の太陽は底抜けに明るい



近くで見ると
ヴェルドン河の水は
やはり緑色


一転
冬季には湖面が氷結し雪に覆われてしまうことも
稀ではない



それでダムですが





標高880mあたりに造られている
聞くところによると
満水で1億5千万㎥とか(ピンと来ませんね)



ショーダンヌ湖

一部凍った状態なのがお分かりになれるか



  一転
夏は当然ウォーター・スポーツの拠点となるが
カステラーヌ湖ほどの賑わいはない


ダムはというと


こんな感じです



ショーダンヌダムの方は
やや下流なので標高は790mほど
貯水能力は1600万㎥だそうなので
カスティヨン湖より小さい


水量調整の放水は
岩山を削ったトンネルから豪快に

これら
「カスティヨン湖」と「ショーダンヌ湖」とは
互いにに近く
間に
『カステラーヌ』という町がある


『Castellane カステラーヌ』

『カステラーヌ』と『Roc de Cqstellane カステラーヌ岩』

谷あいの
大岩の麓に寄り添ううように


教会の四角い鐘楼が頭二つ分ほど飛び抜けて
全体の屋根が美しい







『Eglise Sacré-Coeur 聖心教会』





『Eglise Saint-Victor 聖ヴィクトール教会』

なんと
二階の席がある



白の残骸の塔と
大岩の頂上の礼拝堂の塔と


大岩の頂上には
礼拝堂


『Chapelle Notre-Dame du Roc 岩の聖母礼拝堂』

11世紀には
この横の斜面に城があり
隣接して礼拝堂があった
城は塔の一つの残骸を覗いて跡形もなくなり
礼拝堂は18世紀に位置を変えて再建

町に戻って
『Le Roc 大岩』の上から見下ろすと


町を囲んでいた城壁の残った一部も見える
真ん中の下の方に
『サクレ・ク−ル(聖心)教会』が見える


このカステラーヌの町のあたりで「ヴェルドン河」を見ると
こう見える




 このようなロマネスクの時代の橋が
いくつか残る

それが俯瞰すると
ヴェルドン河の渓谷は実はこうなのです


「大峡谷」の名に恥じない
絶景と言って良い

そしてヴェルドン河の魅力は
渓谷美と美しい村々に
加えて
もう一つある

何を隠そう『ラヴェンダー』


※  ※

『Valensole ヴァランソール村』
サント・クロワ湖の北西20km弱


村自体は
プロヴァンスでは「何の変哲も無い」丘の村
しかし一歩出ると周りは


こうなのです
期間限定ですけれど

まず村自体のご紹介


てっぺんに聳えるのは
他の村々と違って城ではなく
教会

『Eglise Saint-Blaise 聖ブレーズ教会』

10世紀から教会があって
何度か建て直され拡大され
現在の形は14世紀前半
大聖堂ではなく単なる「教区聖堂」としては
躯体の大きさに非常に存在感がある

村は
7月半ばの『Fête des Lavendres ラヴェンダー祭り』の際は
非常に賑わう




屋台で
可愛らしい帽子の形のラヴェンダーの匂い袋が
売られていた

『広場の噴水』


もう一つ別の噴水が
「共同洗濯場」の前にもあった



そして
城は丘の一番下

『Château de Valensole ヴァランソール城』


この城は「シャトー民宿」をやっている
あなたも
このお部屋「など」に泊まれるわけです


村の中はこうだが
一歩村の外に出ると


こうなる
「期間限定」ですが


こんな風です


あとはもう
これでもか
こでれもか

でもご注意


早く訪れすぎると
まだ
こんな光景しかありません













朝霞のラヴェンダー畑

雪山が背景になることも



収穫中

開花以前

さあ
季節を間違わずに
Let's Go!


= = = = = = = = = = = = = = = = = = 
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プロヴァンスを巡ろう 35 <ヴェルドン河の 渓谷美と美しい村々を訪れる 3>

2021-01-06 00:05:04 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
ヴェルドン河ダム湖『Lac de Caudanne コーダンヌ湖』



『Rougon ルゥゴン村』

『Rougon ルゥゴン村』全景

岩山の頂上が城址


城址

村はこの向こう側で見えない

城壁の一部が確認できる



『村役場』
のどかとしか言い様がない役場

『Chapelle Saint-Christophe 聖クリストフ礼拝堂』
ロマネスクの時代の優美な礼拝堂がポツンと


もはや山の中の限界集落の趣

集落と城址 遠景




※  ※

『Sainte-Croix du verdon サント・クロワ・デュ・ヴェルドン村』


グラン・キャニヨンの出口
サント・クロワ胡の入り口
湖自身の名を名乗る村


夏のシーズンの賑わいは実に楽しげ







※  ※

『Entrevaux アントルヴォー村』


まさに絶景
この世の奇観


川から村が
背後に向かってどんどん高くなり
城山に通じる


まず
石落としの付いた城門をくぐって橋を渡って
村に入る







集落の中に入り


集落の中を通り抜け


ジグザグの坂道を要塞まで登る



この要塞は
17世紀ルイ14世の御代
王室技術部隊ヴォーバン元帥の手になる
欧州中に同形式の要塞建築が広がり
ついには
札幌に五稜郭まで作った要塞建築


この要塞建築は
平地の完成形の星形要塞ではなく
あくまで
山城の形式


綴れ織りの坂と階段を上り詰めて
要塞の入り口

この村は
かつては重要な戦略的拠点で人口も多く
18世紀末までは司教座で大聖堂が残っている

『cathédrale Notre-Dame de l'Assomption 被昇天の聖母大聖堂』

外観の素朴さにたがい
内部は
18世紀末まで大聖堂であったことを彷彿とさせる






村の要の位置に大聖堂があり
そこから先は要塞への進入路

Photo : ⓒverdontourism


※  ※

『Saint-Martin de Brômes サン・マルタン・ド・ブローム村』

村の俯瞰


『時計塔』
明らかにかつての城の一部だろう
城の面影を想像することは難しい


『Eglise Saint-Martin de St-Martin de Brôme 聖マルタン教会』
ロマネスクの時代の見事な教会





村の中

ここにも「苔むす噴水」がある

これは
1847年と彫りこまれている噴水




教会の正面進入路

時代を感じさせてくれる甍の波

町外れの「祠」




※  ※

『Comps-sur-Artuby コン・シュー・アルテュビー村』


丘の
ほぼ頂上に堂々と聳え立つのは
礼拝堂


『Chapelle Saint-André 聖アンドレ礼拝堂』
13世紀建立の『テンプル騎士団』の礼拝堂


したから近づくと
こう見える


内部は素朴で純粋

小さな村とはいえ
教会は他にもいくつもある

『Eglise Saint-Didié 聖ディディエ教会』
建立は12世紀

『Chapelle saint-Jean 聖ヨハネ礼拝堂』
今は
既に教会としては使われていない

『Eglise sainte-Philomène 聖フィロメーヌ教会』





『Chapelle Saint-Jean 聖ヨハネ礼拝堂』
12世紀建立

いずれも
建立当時の「ロマネスク様式」の姿が今日まで保たれてきた
素晴らしい文化財

この村のアクセスで
「ヴェルドン河」の支流『アルテュビー川」を渡る橋がある

『Mauvais Pont 悪い橋』
多分細くて水面下が高い「危ない」橋だから
そういう名前が残ったのだろうと
勝手に考えている

さらに村のすぐ近くの小さな流れ『スッシュ川』を
渡る橋もある

『Pont de la Souche スッシュ橋』

これらの橋も
上記の教会達と同じくらい古い橋なのだ


※  ※

『Saint-André les Alpes サン・タンドレ・レ・ザルプ村』

サン・タンドレ・レ・ザルプ 全景

「アルプスの聖アンドレ」
と言う
ありがたい名前の町です

『Lac de Castillon カスティヨン湖』

ヴェルドン河の三つの人工湖の
最北端
写真の湖水は凍っています

この辺りは
『Alepes-Haute-Provence アルプス・高プロヴァンス』
と言う県で
もっとも北端です

「Crète de la Charmette  シャルメット尾根」
を背景に
『Eglise St-André les Alpes アルプスの聖アンドレ教会』


尖塔屋根まで石葺き

『Eglise de Courchons クールション教会』の廃墟

当然夏は賑わう


7月の青空市

『Sentinelle de Tortone トルトーネの見張り兵士』

平板切石乾積み造りの
背後の尾根のモニュメント
= = = = = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 34 アルプスから来てプロヴァンスを潤す大河 <ヴェルドン河 その渓谷美と美しい村々 2>

2021-01-05 00:26:52 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
ヴェルドン河渓谷の村『カステラーノ」の 夕景



ヴェルドン河の渓谷地帯は
「地方(州)自然公園」に指定されている
流域には
いくつもの魅力あふれた村々がある
それらを順にご紹介してみよう


『Allemagne-en-Provence   アルマーニュ・アン・プロヴァンス村』


『Château d'Allemagne   アルマーニュ城』

この村には見るべきものはそれほどないが
城は国の重要文化財に
指定されている


村名は
実はフランス語で「ドイツ」である
古代ローマを滅ぼしたゲルマンの諸族の中の
『アレマン人』たちの拠点だったのではないかいわれている
結局彼らは「ライン河「の向こう側に定着して
フランス人から「アルマン人(ドイツ人)」と呼ばれるようになった
国名はアレマン人の国で 「アルマーニュ」

ローマ化以前の原住民族『ガリア人』の
豊穣の女神『アレマノア』から来たのだという人もいる


『Aups  オプス村』



ここの村名は
通常なら「オー」か『オップ」と発音すべきだが
実際には「オプス」と発音される

『Château de Turenne  テュレンヌ城』



城壁の名残


『Tour des Sarasins  サラセン人の塔』

10世紀に『サラセン人(イスラム)』に町が占領された
その当時のサラセン人が建てたと言われている塔

『Tour de l'Horloge  時計塔』

カエサルはこの辺りの原住ガリア人を征服して
この土地がいたく気に入り
「ローマで No2になるよりこの土地のトップになりたい」
言ったと言う伝承がある

※  ※

『Bargème  バルジェーム村』

遠景

『Châtau de Bargème  バルジェーム城址』

城門の名残



民家


これが
村の目抜き通り


村役場




例によって
頂上は城址と教会





『Chapelle Notre-Dame des Sept-Douleurs 七苦の聖母礼拝堂』



教会から城址を望む


車が登ってこられる道は
ちゃんと有る




※  ※


『Banon バノン村』





村の中は
当然とはい坂道だらけ


そして
行き止まりのように見えて
アーチのパッサージュだらけ






この村の頂上は
城ではなく教会

『Eglise Saint-Nicolas 聖ニコラ教会』

それとは別に
頂上のさらに外れに


さらに小さな礼拝堂あり


『Eglise Saint-Marc 聖マルコ礼拝堂』

加えて
礼拝堂の裏側に
修道院の廃墟も残っている



小さな小さな村に見えるが
当然
村の広場もあって
カフェも噴水もあるのです


最後に
ラヴェンダーの上にそびえる『バノン村』です




※  ※

『Bauduen ボーデュアン村』


何を隠そう
『サント・クロワ湖』の湖畔にある







『共同洗濯場』


教会

『Eglise Saint-Pierre 聖ペテロ教会』

側面











 ※  ※

『Esparron de Verdon エスパロン・ド・ヴェルドン村』


俯瞰してみると
こんなに小さな村なのに

『Château d'Esperron エスペロン城』

お城は
こんなにでかい



別の角度から見た方がよく分かる



城の門の脇の城壁にある噴水


『共同洗濯場』


『Eglise Saint-André 聖アンドレ教会』

田舎の村の教会らしく
外観は古いロマネスクの部分もかなり残っているが


中は実に素朴で
かつ
結構ゴチャゴチャしてる

実は
城のすぐ裏はヴェルドン河の小さな人口湖


そのままレジャー基地になっている


結局この村は
かなり広い斜面の位置にあり
上からも
下からも
見る事が出来る様な立地のあるのです






『ヴェルドン渓谷の美しい村々』
次回に持ち越します
= = = = = = = = = = = = = = = = = = =
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プロヴァンスを巡ろう 33 アルプスから来てプロヴァンスを潤す三大河川 <ヴェルドン河 その渓谷美と湖と美しい村々 1>

2021-01-04 00:10:28 | 素晴らしき世界/フランス/プロヴァンス
『Lac de sainte-Croix  サント・クロワ湖』



プロヴァンスで重要な河川が三本
フランスとスイスの国境にある『レマン湖』から東に流れ
リヨンで「ソーヌ河」と合流してまっすぐ南下する
『Le Rhône  ローヌ河』

レマン湖よりかなり南
イタリア国境のアルプスのフランス側に源を持ち
南西に流れて
「アヴィニヨン」で「ローヌ河」に合流する
『La Durance  デュランス河』

「ヂュランス河」よりもっと南のアルプスから西に流れ
『エックス・アン・プロヴァンス』北東10kmで
「デュランス河」に合流する
『Le Verdon  ヴェルドン河』


地図右端のグレーのギザギザ線がイタリアとの国境線
一番下の『ヴェルドン河』が『デュランス河』に合流する10kmほど手前に
『Lac Sainte-Croix  サント・クロワ湖』
という湖がある

ちなみに『ムスティエ・サント・マリー』は
その湖のすぐ北側







ウォーター・レジャーのメッカとなっている


実は『サント・クロワ湖』は人造湖
勿論「水力発電」のための


湖の
当然ですが『ヴェルドン河』の入ってくる方と逆が
ダムになる


少し離れてみるとこんな感じ
逆方向



ヴェルドン河が湖に入る方向は
同じように橋がかかって
同じように狭くなるが


カヌーの基地は
夏には多くのヴァカンス客達で賑わう


なぜなら
ここから上流に入って行くと急激に両岸が高くなり
大峡谷を形作る絶景だから


『グラン・キャニヨン』の入り口






『Le Grand Canion  グラン・キャニヨン』
という名が付いている


滝もある

勘違いしてほしくないが
ネヴァダの「グランド・キャニヨン」をパクった
バッタもんではありませぬ
こちらが本家です
「Canyon」はフランス語で「(切り立った)峡谷」
「Grand」がつけば
『大峡谷』

17世紀以後ヨーロッパから大西洋を新大陸へ渡った人々が
今のアリゾナ州で巨大な峡谷を見つけ
フランス語から英語になっていた同じ言葉で呼ぶよになっただけ

ちなみにフランス語では「グランド」ではなく
『グラン・キャニヨン』
となる


ダム湖に近いあたりは水量も多いが


流れを遡るに連れて
徐々に水かさが減って行く



そして
この独特の水の色
『Vert(ヴェール)  緑』
から
この河の名前「ヴェルドン」がつけられたそう

上から見ると


さらに上流に進むと
さらに切り立って高くなる


高いでしょう
狭いでしょう
急峻でしょう
『グラン(ド)・キャニヨン』の名にふさわしい景観ですよね




やや「Y字」に分岐しているところも


もはや
上から覗き込んでも


流れが見えなくなる





そして
さらに上流に進むと


両側の絶壁が絶壁ではなくなって
穏やかな
しかし深い谷に姿を変える




この谷底を
見てみたくはないですか


ということで
降りられます


切り通しの見学ルートがある


そして
改めて断崖の絶壁ぶりが物凄い事に
気がつくのです


こうして
本家『グラン・キャニヨン』探検は終わります






「サント・クロワ湖」を離れて
『ヴェルドン河』を遡る左岸の道に入ると
どんどん上り坂になっていって
振り返ると湖がまだ見えるあたりに
フランスらしくない妙に美しいお城がある

『Château de l'Aiguine   レギーヌ城』

湖を見晴らす絶好の位置に立っている
四隅の丸い塔の三角屋根が
色が
違う


色タイルの瓦は
ブルゴーニュ
その領地だったフランドル(ベルギー/オランダ)にも
そのフランドルの大公女を娶ったハプスブルクのウイーンなどにも
あるのだが
南仏風の背が低く(と言っても4階建)
勾配がないに等しい屋根で見ると
とても不思議に見える


近づいてよく見ると
四重の刳り型軒蛇腹などは完全に南仏だ

お庭は見学できる




糸杉の風情といい


四つ折れ階段の繰り返しといい
広いプールといい


まるで
イタリアのパラッツォみたいだ


せっかくだから
城内にも入れていただこう




エントランス・ホールに入っただけで
というより大富豪の大邸宅
という雰囲気



パソコンの存在が
書斎らしくて良い感じ



さらに
トレーニングマシンが
「大富豪」の日常生活を感じさせる



ダイニング・ルーム



サロン



正面大階段





建物の基礎の地下室みたいな壁と天井だが
窓がある通り
ここは半地下なのです
何の部屋だかは不明だが構造上は基礎部分



当然「家族の礼拝堂」もあります
ここは屋根の下の最上階


湖を背に城を見る



『Aiguine   エギーヌ村』
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謹賀新年

2021-01-01 00:05:04 | 素晴らしき世界
エッフェル塔の日の出







謹賀新年
悪霊退散
幸福眼福
千客万来
歓迎光臨
(書いてて自分でも訳が分からなくなってしまった笑)


去年だったら


昨夜のシャンゼリゼは
こうだった




別の年も


こうだった


今年は
中止

それでもめげずに

読者の皆様方に
あえてこの時期に

謹んで
新年のお慶びを申し上げます


パリ モンマルトルの『サクレクール教会』の日の出


あえて
今の時期だからこそ
初春をお祝いしたいと思います


アルジェリア最南端 『タハット山脈』の日の出

㊟ 今回の写真はいずれも今年の日の出ではありません
以下同じ


あえて
この情勢だからこそ
心を前向きに

皆様方に幸福眼福
毎日お届け出来るよう
頑張って書き続けようとおもいます

レストランのご紹介もするので
本当は
口福眼福
と書きたいところなんですが
何しろ写真だけなので結局
眼福で幸福に
なってくださいまし
としか書けないのが残念至極

エッフェル塔の日の出


オマーン南西端 『サラーラ』のアラビア海の日の出


アルジェリア中南部 『ガルダイア』の日の出


オマーン中央部 『アド・ダクム』のアラビア海の日の出


プロヴァンス ラヴェンダー畑の日の出


サウジアラビア最南端と西部オマーン最北端にまたがる
大砂漠地帯の日の出


スペイン西部 『ヴァレンシア』の地中海の日の出


モン・サン・ミッシェルの日の出


モンマルトルの丘から見たパリの日の出


朝日を浴びるモンマルトルの『サクレクール教会』


パリ ノートル・ダム大聖堂の日の出


イタリア・アルプス ヴィゾテーラの日の出


アルプス 朝日を浴びる『モン・ブラン』頂上


アルプス 朝日を浴びる『グランド・ジョラス』頂上


スイス ベルン近くの 朝日を浴びるアルプス山頂上


ブルターニュ 古代巨石文明遺跡『カルナック』の日の出


コード・ダ・ジュール ニースの東隣
『ヴィルフランシュ・シュー・メール』の日の出


リスボン 『ヴァスコ・ダ・ガマ橋』の日の出


マドリード 『Palacio Real 王宮』の日の出


ローマ 『Castelo Sant'Angelo 聖天使城』の日の出


ロワール 朝霧の中の『Château de Chambord  シャンボール城』


ヴェルサイユ宮殿の一番奥 内門の中から宮殿前広場方向に向かって見る日の出


『モン・サン・ミッシェル』の日の出


スイス アルプス山中『シュヴァイツ・ゾンネンウンターガング村』の日の出


リスボン 『Tour de Belem  ベレンの塔』の日の出


ヴェネツイア グラン・カナルから見た日の出


プロヴァンス 朝霧に沈むヴェルドン渓谷

そして

『L'Impression  le Soleil levant 印象・日の出』 クロード・モネ


※  ※


【お知らせ】

新年1月から
これまでの「月水金」週3回更新ではなく
「月火水木金」
と週5回の更新にして
「土日」をお休みにさせて頂こうと思います

果たして
いつまで続けられるか不安ではありますが
とりあえず
続くだけ続けてみる積もりですので
皆様方のご支持とご支援を
よろしくお願い申し上げます

= = = = = = = = = = = = = = = = = =
【お願い】
今年も皆様方からの「ご感想」「ご意見」「その他何でも」をお待ちしております
したの「コメント」ボタンからどうぞ
具体的な旅行にご興味がおありでしたら次のサイトも御覧ください
https://veritas21.com  『こんな旅がしてみたい 誰も真似のできない旅のプランナー』

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