ここ一ヵ月半以上、ツーリングお預けでKLEの車検準備をしていた。
私の人生の全てと言っても良いKLEも、私同様かなりくたびれている。
前後タイヤはスリップサインが出るまで辛抱し、ドライブチェーンはもう調整出来ないくらい伸びてしまっている。
こういった消耗品の交換や車両整備で毎日頭が一杯だった。
独身貴族やリッチパパとは違い、ワープアな私のバイクに使える予算はスズメの涙ほどしかない。
さて、KLE。
このセンタースタンドがなく車重もそこそこあるカウル付きマルチパーパース車は実に整備性が悪い。
簡単なものはDIYだが、自前で揃えていない工具が必要な作業はプロにお任せする方が結果的に早くて安くて確実だ。
と言うわけで前後タイヤ、チューブ、ドライブチェーンの交換をお店に頼んだ。
しかし、ミシュランシラックのフロントタイヤが在庫無しとのことで直ぐには交換できなかった。
5月末のことである。
車検まで2ヵ月あるし、梅雨でどうせ雨だからツーリングも少し我慢すれば良いかとそのままバックオーダーしてもらったが7月に入っても入荷する気配がなく、さすがに焦ってきた。
時々どこかに在庫ないかとネットで調べていたがどこもない様子。
ところが、さすが大都会東京のタイヤ屋さんと言うところだろうか。
ずっと欠品中となっていたものが、その表示が外れている。
もしやと在庫確認すると一本だけ今はあるとの事だった。
どういうルートで一本だけ入荷するのか分らないが、バイク屋さんに事情を話しフロントタイヤは持ち込みをすることにしてネット通販でフロントタイヤを購入することにした。
このタイヤ屋さんも、仕事が素晴らしく迅速でまた感動した。
タイヤ本体はバイク屋さんで注文した値段より1割ほど安かったが、送料と代引き手数料で割高にはなってしまった。
そんなことより、今は入手できただけ御の字と思うほか無しい、感謝しない訳にはいかない。
さて、中1日置いて届いたミシュランシラックの製造年週を確認すると4412となっている。
これは、2012年44週目の製造を意味しており、大凡半年前に製造されたものとなる。
後日、バイク屋さんで頼んで交換したリアタイヤは1613となっており、これは2013年16週目のもので真新しいものだった。
フロントタイヤのメーカー欠品中というのは本当で、どこかにあった在庫をあのタイヤ屋さんは引っ張って来たってことなのだろう。
それでも、半年くらい前のものなら文句はまったくない。
随分前に交換した時は前後とも一年前のものだったこともあったことを考えれば全然OKだ。
ドライブチェーンも新品に交換したKLEのハンドリングは驚くほど軽やかに!
私の財布も軽くなったがな・・・。
◆減ったタイヤを見慣れていたせいか、シラックってこんなにブロックの溝あったんだwと反省
で、この暑い中一生懸命作業をしてくれた整備士さんから聞きたくない言葉を聞いた。
「フロントのブレーキパッド交換しないとやばいですよ。残り全然ありません。」
ご指摘ありがとう、整備士さん。
「承知していますが、お金なくて・・・車検さえ通れば後々」と格好悪いことはさすがに言えず
「今日は見積もりだけ頂戴、もうちょっと今日は時間がなくて」と戴いた見積書に書かれていた金額は8330円だった・・・。