路上の上。

愛車KLE400との旅路をメインに、日々雑多な出来事の独り言。

大分県北ツーリング2 食堂ちどりのノスタルジックかつ丼。

2016-05-18 09:05:16 | ツーリングレポート

 「宇佐のマチュピチュ」を後にすると、無性に腹が減ってきた。
こんな時のために、どこでもラーツーキットを携帯しているがラーツーポイントは過ぎて宇佐市街地に入ってしまった。
国道387号から国道10号へ左折。
走りながら沿線の飲食店を物色するが、どこも有名チェーン店ばかりでその気になれない。
午後1時半前となっていて、個人店では午後2時から準備中となるお店も多くなるので少し焦る。
そんな時、目に留まったお店に寄って見ることにした。


◆国道10号線沿いになんともいえない趣で目に留まった食堂ちどり店舗前にて。

 走りながら物色していると、この店構えにして、女性従業員さんが綺麗に窓拭きをし、
店内には数名のお客さんが食事をしているのが見えた。
一度は通り過ぎてしまったが、500mほど進んだ後Uターンしてしまった。
駐車場は砂利敷きだが不安定感はない。
年季の入った木製の戸と窓枠だが曇り一つない窓ガラスから、クリンリネスをしっかりしていることが外観から見て取れた。
ガラリと戸をスライドさせて店内へ入ると、「いらっしゃいませ」と女性従業員さんの元気な声が迎えてくれた。
店内にはスーツ姿の若いいかにも営業さんが食後の漫画を楽しんでいる。
店中央の席には60代前半くらいの中の良さそうな男性二人組みが食後の雑談に興じていた。
平日の昼下がり、変な格好をした中年のおっさんが入店したことでその2人組みの会話を中断させてしまったが、
チラ見しながら私の値踏みが済むと会話を再開させた。
食事をしながら店内を観察しようと奥の空いている席へ座る。
暫くして熱いお茶が入った湯のみを持って注文を取りに来た。
壁のメニュー表を見ながら、ここまで昭和の雰囲気だとそれっぽいものが食べたくなった。
周りのお兄さんやメニューからすると、お昼時は日替わり定食がワンコインでお徳なようで、後から来たお兄さんが迷わずそれを注文していた。
時々来るならそれでも良いが、一期一会、悔いの残らないチョイスがしたい。
メニュー表の下にガラスケースに入った食品サンプルがあった。
オムライスが気になる。
この昭和なお店が提供するだろうオムライス500円は、きっと懐かしいあの感じに違いない。
自家栽培の野菜を使っていますとの紙があり、ならばとチャンポン500円も気になるが、かつ丼650円を注文した。


◆古いが清潔に手入れ清掃されたテーブルウエア。熱いお茶も美味しい。


◆店内からの風景。

程なくして注文したかつ丼が提供される。


◆野菜と玉子でカツが見えませんが、あーあーこの感じ!

 メニュー表には玉子丼に親子丼もあるが、鶏肉かとんかつか無しかで基本同じ見た目に違いない。
野菜たっぷりで、小ぶりの玉ネギはなんと輪切りだった。
とんかつをガッツリ食べたい派にはガッカリかもしれないが、
この昔ながらのおばちゃん達が仕切る食堂のかつ丼がなんともノスタルジックで良いのだ。
丼を空にすると、朱色の漢字で「千鳥」と書いてある。
おかみさんのお名前なのだろうか。

 滞在時間は20分ほどだったが、腹も心も満たされ店を後にKLEに跨った。

つづく。