PSW(精神保健福祉士)に期待される役割は、ケースワークだけではありません。
グループワークも重要な方法の一つである、と僕は思っています。
むしろPSWにとって、グループワークが無いという職場は、無いのではないでしょうか?
前職の病院では、PSWたちが、それぞれの担当病棟でグループ活動を行っていました。
多かれ少なかれ、精神科の病院では、様々なグループ活動を行っています。
僕が退職する前に、PSWが関与していた精神科病棟のグループ活動を挙げてみると…。
☆
○オープンレクチャー
急性期開放病棟で、主に気分障害や睡眠障害の入院患者・家族を対象として行う。
心理教育プログラムを行うオープングループ。
○集団精神療法
急性期閉鎖病棟で、同時期に入院した統合失調症の入院患者を対象に行うグループ。
4回1クール、クローズドメンバーでの心理教育プログラム。
○PSW活動
アルコール・薬物依存病棟で、PSWが中心になって行うグループ活動。
スポーツ、レクリェーションゲーム、ボディワーク、院外散歩等、いろいろ。
○集団療法
アルコール・薬物依存病棟で週1回、医師・看護・OT・PSWが順番でグループを担当。
依存症に関わる自己内省を促すテーマを設定して、大小グループでのミーティング等。
○家族教室
アルコール・薬物依存病棟で夜間に行っていた、家族のグループ。
依存症をめぐる心理教育的レクチャーと、家族同士のグループミーティング。
○退院準備プログラム
社会復帰病棟(退院促進モデル病棟)で、長期在院患者を対象としたクローズドグループ。
週1回、1クール全17回+実践編7回の退院に向けてのSSTプログラム。
○外出プログラム
社会復帰病棟での長期在院患者を対象とした、社会復帰施設等の見学ツアー。
援護寮・グループホーム・地域生活支援センター等+お楽しみ企画の外出。
○家族懇談会
社会復帰病棟での入院患者の家族を対象とした、2~3ヶ月に1回の懇談会。
退院への心理的抵抗や不安・希望を述べ合う様子を、ニュースにして欠席者にも郵送。
○権利擁護講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
医療観察法対象者のための権利擁護啓発のレクチャーとミーティングを実施。
○社会復帰講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
各種福祉制度や支援サービスの紹介を中心としたレクチャーとミーティングを実施。
○社会復帰ユニットミーティング
司法精神病棟の社会復帰ユニット(8名)の入院患者を対象としたプログラム。
週1回のミーティングで、退院・社会復帰に向けた希望や不安を語り合う。
○むさしの会
病院全体の精神科家族会で、家族の自主運営により毎月第4土曜日午後に開催。
毎回30~60人の参加があり、レクチャーと小グループミーティングを実施。
☆
週1回~月1回、隔月1回のものまで様々ですが、結構ありますよね。
これ以外に、毎日のデイケアやナイトケアの活動プログラムが入ります。
ケア会議や、スタッフのミーティング等も、まぁ広くグループワークでしょうが…。
これでも昔に比べると、随分PSWがかかわるグループ数は減ってしまいました。
以前は、各病棟ごとの家族教室や集団療法、月例レク、外来ミーティングもありましたし。
それでも他病院と比べても、遜色ないグループ活動数ではないでしょうか?
グループワークを維持するのって、結構大変です。
1週間のうち、その時間はグループ運営のために確保しておかねばなりませんし。
年々、外来相談等の業務に時間を割かれ、十分な展開ができなくなっていました。
個別の相談や電話応対が立て込んでくると、PSW側の心の余裕がありません。
浅野弘毅さんが言う「裏プログラム」が充実してないと「表」も形だけになります。
その時間内のプログラムを運営しているだけだと、思わぬ漏れやしっぺ返しも生じます。
それでも、PSWにとってグループワークやミーティングは大事にするべき時間です。
メンバーにとっても、スタッフにとっても、グループは豊かな資源と交流の宝庫です。
時間も限られ、経験や力量により多少の混乱や失敗があっても、行うべきだと思います。
グループの中で、人は他者と出会い、他者と交わります。
グループの中で、人は自分に気づき、自分を変えることができます。
グループの中で、人は言葉を習得し、生きる力を獲得していきます。
そんな想いもあって、「グループワーク技法」という授業を去年から開講しました。
前学長の大橋謙策さんには「今どきグループワークかぁ?」と揶揄されちゃいましたが。
僕なりに試行錯誤しながら、グループワークの面白さを伝えていければと思っています。
※画像は、東急ハーヴェストクラブ軽井沢でのゼミ合同合宿。
合宿や飲み会も、とても大事なグループワーク場面?(^o^)
グループワークも重要な方法の一つである、と僕は思っています。
むしろPSWにとって、グループワークが無いという職場は、無いのではないでしょうか?
前職の病院では、PSWたちが、それぞれの担当病棟でグループ活動を行っていました。
多かれ少なかれ、精神科の病院では、様々なグループ活動を行っています。
僕が退職する前に、PSWが関与していた精神科病棟のグループ活動を挙げてみると…。
☆
○オープンレクチャー
急性期開放病棟で、主に気分障害や睡眠障害の入院患者・家族を対象として行う。
心理教育プログラムを行うオープングループ。
○集団精神療法
急性期閉鎖病棟で、同時期に入院した統合失調症の入院患者を対象に行うグループ。
4回1クール、クローズドメンバーでの心理教育プログラム。
○PSW活動
アルコール・薬物依存病棟で、PSWが中心になって行うグループ活動。
スポーツ、レクリェーションゲーム、ボディワーク、院外散歩等、いろいろ。
○集団療法
アルコール・薬物依存病棟で週1回、医師・看護・OT・PSWが順番でグループを担当。
依存症に関わる自己内省を促すテーマを設定して、大小グループでのミーティング等。
○家族教室
アルコール・薬物依存病棟で夜間に行っていた、家族のグループ。
依存症をめぐる心理教育的レクチャーと、家族同士のグループミーティング。
○退院準備プログラム
社会復帰病棟(退院促進モデル病棟)で、長期在院患者を対象としたクローズドグループ。
週1回、1クール全17回+実践編7回の退院に向けてのSSTプログラム。
○外出プログラム
社会復帰病棟での長期在院患者を対象とした、社会復帰施設等の見学ツアー。
援護寮・グループホーム・地域生活支援センター等+お楽しみ企画の外出。
○家族懇談会
社会復帰病棟での入院患者の家族を対象とした、2~3ヶ月に1回の懇談会。
退院への心理的抵抗や不安・希望を述べ合う様子を、ニュースにして欠席者にも郵送。
○権利擁護講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
医療観察法対象者のための権利擁護啓発のレクチャーとミーティングを実施。
○社会復帰講座
司法精神病棟での全入院患者を対象としたプログラム。
各種福祉制度や支援サービスの紹介を中心としたレクチャーとミーティングを実施。
○社会復帰ユニットミーティング
司法精神病棟の社会復帰ユニット(8名)の入院患者を対象としたプログラム。
週1回のミーティングで、退院・社会復帰に向けた希望や不安を語り合う。
○むさしの会
病院全体の精神科家族会で、家族の自主運営により毎月第4土曜日午後に開催。
毎回30~60人の参加があり、レクチャーと小グループミーティングを実施。
☆
週1回~月1回、隔月1回のものまで様々ですが、結構ありますよね。
これ以外に、毎日のデイケアやナイトケアの活動プログラムが入ります。
ケア会議や、スタッフのミーティング等も、まぁ広くグループワークでしょうが…。
これでも昔に比べると、随分PSWがかかわるグループ数は減ってしまいました。
以前は、各病棟ごとの家族教室や集団療法、月例レク、外来ミーティングもありましたし。
それでも他病院と比べても、遜色ないグループ活動数ではないでしょうか?
グループワークを維持するのって、結構大変です。
1週間のうち、その時間はグループ運営のために確保しておかねばなりませんし。
年々、外来相談等の業務に時間を割かれ、十分な展開ができなくなっていました。
個別の相談や電話応対が立て込んでくると、PSW側の心の余裕がありません。
浅野弘毅さんが言う「裏プログラム」が充実してないと「表」も形だけになります。
その時間内のプログラムを運営しているだけだと、思わぬ漏れやしっぺ返しも生じます。
それでも、PSWにとってグループワークやミーティングは大事にするべき時間です。
メンバーにとっても、スタッフにとっても、グループは豊かな資源と交流の宝庫です。
時間も限られ、経験や力量により多少の混乱や失敗があっても、行うべきだと思います。
グループの中で、人は他者と出会い、他者と交わります。
グループの中で、人は自分に気づき、自分を変えることができます。
グループの中で、人は言葉を習得し、生きる力を獲得していきます。
そんな想いもあって、「グループワーク技法」という授業を去年から開講しました。
前学長の大橋謙策さんには「今どきグループワークかぁ?」と揶揄されちゃいましたが。
僕なりに試行錯誤しながら、グループワークの面白さを伝えていければと思っています。
※画像は、東急ハーヴェストクラブ軽井沢でのゼミ合同合宿。
合宿や飲み会も、とても大事なグループワーク場面?(^o^)
切り取られちゃうと、部活との明確な差異が求められるし、「人生の悩みを皆と共有し、解決方法を考えていく、俺」ではなく、「精神疾患者の認知スタイルをピアによって変容していく手法を用いる、俺」になっちゃう。
そして俺は、こういう風に自分が分裂するのが嫌だ。
しかし、それでも俺がグループワーク技術が大事だと思うのは、もちろん今重要視される「連携」の際には必然的に必要な技術であるし、人は段々大人になると、人付き合いやグループ活動などが減ってきて、さらには所属するグループの目的や価値が一元化されていることが多いから、そのグループ自体の意味や自己の意味などを省みることはできないし、発言は画一化されるし、そもそも自己に悩んでる暇はない。(しかしそうやって根源的な問いから盲目になろうとしているのか?)だからこそ人々が、改めて自分の家族や自分自身を考え、よい方向に変容していく為の余裕を作りだす「グループワーク技術」の可能性に魅かれる。
しかし、ネズミ講商売のセミナーや自己啓発、わけの分かんない宗教の講習会も似たような技術が使われているのも事実だ。
グループは時に個人の自発性や創造性を奪い去ってしまう危険がある。
そうならない為のGW技術とか、グループの見分け方とかって考えると、、相当めんどくさい。
その中のひとつに、とてもセレブな集団がいて、彼らがNPO法人を作っていて、そこで相談員として登録していました。NPO法人は、とても良心的な経営でした。
参加したグループワークそのものは、色々ありましたが。。。。
質が高かったです。
特に海外から来日するセラピストは、日本だけではなく、世界中からオファーが来ている人ですから、ユーモアもあり、ブレてもいませんでした。
カウンセリング、相談業務など、
ケースワークは、精神保健福祉倫理綱領または、社会福祉倫理綱領を基準としてケースと関わる場合、クライエントとは一線引かなくてはなりません。
お友達にはなれないし、お友達になったら相談員としては、ルール違反です。心理職も同様です。
法的には問題なくても、倫理綱領への違反で、社会福祉会から脱会した人のエピソードを聞いた事があります。
ですが、グループワークならば、同じ課題を持ち、乗り越える仲間にも恵まれる可能性は大きいです。グループを見守るセラピストもいるので、グループダイナミックスに気配り出来るセラピストであれば、クライエントは、課題へのアプローチをしながら、仲間も出来る上、安心して過ごせます。
なーんて書いても、医療と福祉分野の「正統派」のグループワークは、愛着療法とSST、丸くなって順番に発言する簡単なものしか見た事がないので、
色々な種類があるのは、興味深い事ことです。
直接、グループワークにかかわる事はすくないですが、
在宅でいえば、
デイサービスやショートステイ機関での生活相談員さんや
介護福祉士さん達に、その技術を持ってほしいですね。
あとは、小規模多機能やグループホームのケアマネさん。
実務研修や更新研修では、その内容に入っていませんが、
実務では、絶対に必要とされているはずです。
もしかして、精神障害者への方々と同じ手法というわけにはいかないとは思いますが、
機会があれば、是非、教えていただきたいです。
酔っても説教しない先生のゼミはうらやましいな!
ぶつくさ
すがわら氏は自分の中で自分がいろいろ分裂しちゃうのがお嫌いですが、私は人と話すことで自分の中の沢山の自分を見つけるのが好きです
自分って難しいね。