まもなく、大学入試センター試験が始まります。
すでに昨年中に、推薦やAO入試等で合格の決まっている人もいますが、
いよいよ大学受験シーズン本番です。
今や、高卒の大学進学率は5割を超えました。
東京での進学率は65%に達しています。
一方で少子化により、受験生の激減は目を見張るばかりです。
今や選り好みしなければ、どんな学業成績でも、誰でも大学に入れます。
今年の新成人数は、過去最低を記録しました。
減少の一途を辿っていた国内の18歳人口は、2008年度を境に留まりました。
少子化傾向は一段落したと言われています。
私立の大学は、どこもあの手この手で、受験生の確保に躍起になっています。
定員割れを起こしている私立4年制大学は、570校中265校46.5%に達しています。
(2009年度入試における日本私立学校振興・共済事業団の調査)
約5割の私立大学が定員を満たせず、経営が苦しくなっています。
一方で、定員充足率は全国平均では106.5%に達しています。
大都市圏の大規模総合大学に、人気が一極集中しています。
全国の私立大学の8.5%に過ぎない49大学で、一般入試全志願者の70%を占めています。
誰もが名前を知っている「有名ブランド校」による、寡占化が進んでいます。
今年は更に、併願を避けて、地方出身者の地元校志向が強まっているようです。
学費を出す親の側が、不況による所得の落ち込みで、仕送りが難しくなっているためでしょう。
当然、学費の安い国公立大学に、昨年より人気が集まっています。
一方で、小規模な私立大学では、志願者数の激減が進行しています。
志願者数が減ると、偏差値も下がり、更にその大学の人気が下がるという悪循環に陥ります。
経営難に陥り、教職員の給料遅配が生じているところもあります。
募集停止、廃校、吸収合併等による、大学再編が既に始まりつつあります。
これまで、福祉系大学は、不況にこそ強いと言われてきました。
実際に、長引く不況の中で、受験生の学部志望動向は大きく変化しています。
昨年度と比較しても、手に職をつけることや資格を得る実学志向の学生が増えています。
社会福祉系・看護系を志望する受験生が増加している、というのが受験産業界の分析です。
現実には、福祉関係の求人も、前年同月比で20~30%減少しています。
それでも、不況にあえぐ一般企業よりは、はるかに高い水準の求人を維持しています。
一方、福祉を目指す求職者も30~50%の増となっています。
(東京都福祉人材センターの2009年度の求人・求職動向)
3Kと称された介護現場のイメージによる、学生の福祉離れが、ここ数年顕著でしたが、
不況の中で、安定した職場として福祉を選択する傾向が、強まっているようです。
たしかに、2008年9月のリーマンショック以降、志願者数が増えている学校もあります。
福祉系全体としては、志願者減少は底を打ち、かすかな復調傾向にあるのかも知れません。
けれども、やはり大規模な有名ブランド校志向による寡占化は、福祉系でもあります。
福祉系の大学は小規模なところが多いですから、志願者減少には未だに歯止めがかかっていません。
でも、福祉を本当に目指すなら、本当に学びたいなら、福祉系大学が良いです。
教員が揃っていると言うことだけではなくて、
共通の目標を持つ学生たちが創る、4年間の学びの環境というのは何物にも代え難い。
僕自身が今、小さな福祉系単科大学で仕事をしていて、そう強く思います。
人の人生にかかわり、人の人生に学ぶ。
綺麗事じゃない、リアルに生きる人間の幸福追求を支える。
そんな福祉の現場、ソーシャルワーカーの仕事を、
生きる道を探す若い人たちに、ぜひ志して欲しいです。
そこに触れないワーカーが多過ぎます。
特に新卒の若い世代は、リアルな現実から目を逸らし過ぎます。本能なのでしょうか、そこを見ないようにしている気がします。
地域のPSWには、病院勤務の経験を持たない人が増えています。
精神科の《怖さ》←決して差別的な意味ではなく→を知らない専門職が多くなっています。
先日、若いPSWたちと話す機会がありました。
Y問題を知らない人たちでした。
小さなズレが、気が付いたら大きなズレになっていたような、途方もない徒労感というか、絶望感というか、何とも言えない空虚感が襲ってきました。
あ、真夜中の戯言です。失礼しました。
ご無沙汰しております。
昨年の9月の忙しい中、お話を聞いて下さり情報を提供して下さったり「何か目標が出来たらいいね」と先生が言って下さり、ありがとうございました。
私にも、やっと「目標」が出来ました!当事者としての様々な経験を生かす事がしたい!と、今年から学びのチャンスを頂き勉強中です。
「福祉の東大」と言われるだけあり、素晴らしい先生方、ゲスト講師陣、環境…で学生の方も福祉をイキイキと学ばれていて素敵だな~と窓口より見ておりました。
難しい事、言葉は、まだ全く分かりませんが先生のブログにて勉強させて頂いてます。
真夜中のコメ、ありがとうございました。
そうですね…。
リアルな現実に介入することなく、表面的な情報提供でお茶を濁す相談では困りますね。
臨床経験の乏しい自信の無さから来る、自己防衛が先行してしまっていることが意識されていれば、まだ良いですが。
社会資源の知識を伝達することが、専門職としてのPSWの仕事だと思っているようだったら、とても残念です。
Y問題については、PSWの授業を受けてきた人ならば「知らない」ということは無いはずなんですけどね。
いくら国試対策に偏重している学校でも、まさかY問題にまったく触れないということはないと思うのですが。
教員でもリアルにY問題を語れる世代が少なくなっているのは事実ですが、学生が事実経過と提起された問題を少なくともイメージ出来るような授業でないと困りますね。
でも、歴史的事項が持つ意味や今日に至るまで培われてきた理念や価値が軽視され、目先のスキル習得を目指す研修が大流行なのは事実です。
最新の知見や情報と、歴史的な経験知を結びつけて語るミッションが、ある世代以上には課せられているのかも知れませんね。
まもなく、国試ですね。
受験生、ファイト~!
(^_^)v
ミルクティーさんでいいんですよね?
いくら、なんでも「掲示物」って名前じゃね~(笑)
お久しぶり!
そうそう、顔をね、公開したんですよ。
でも、一応このブログ、原則匿名なんですけどね。
本当はアバターでも載せられれば良かったんだけど、悲しいことに、gooにはアバター設定が無いみたいで。
目標が見つかった?そりゃ良かった!
当事者であることを活かして、リカバリースタッフを志向する人は増えていますよね。
なまじっか専門職として知識だけ学んできた人より、自分の言葉でリアリティのある相談支援が展開できると思います。
もちろん、自分の中で整理していくことも色々必要でしょうけどね。
僕の方も、まだまだ新米教員なので、日々勉強です。
目標を見失わず、初心忘れずで、お互いにコツコツやっていきましょう!
(^_^)/~
しかし、Y事件について、詳細を勉強している人は、教員でもほとんどいないと思います。
「Y事件」と訊いて、真っ先に、「反保安処分」を想起する人は、どれほどいるでしょう。
緑色の「これがY事件だ!」というビラをもっているPSWは、どれほどいるでしょう。
藤井達也先生ですら「合法」などと書いています。
http://tatsuy-f.sakura.ne.jp/common_uploaded_files/file/110-04.pdf#search='y問題 精神'
保健所の精神衛生相談員( 精神科ソーシャルワーカー) が合法的に患者の人権侵害をしてしまうというY 問題事件も起きた。
無資格診断が合法なのか、少なからず、疑問があります。