昨日の火曜日、社大の学部精神保健福祉士課程では、実習報告会が行われました。
この1~3月にかけて行われた、3年生の「テーマ別実習」の報告会です。
「テーマ別実習」は、その名の通りテーマ別による実習先への実習です。
学生たちは、自分が取り組みたいテーマに沿って、実習先を希望選択します。
昨年度は次の11テーマについて、それぞれの実習現場に学生は通いました。
1.ピアサポート支援
2.地域ネットワーク作り、コミュニティワーク
3.精神科病院における家族支援・退院支援
4.精神科病院における退院促進支援と継続支援
5.精神科病院におけるリハビリテーション、地域資源との連携
6.退院促進支援とデイケアを用いた継続支援
7.地域における退院促進支援、援助付き住居プログラム
8.精神科診療所(訪問看護・デイケア)と地域活動の連携
9.地域における包括型地域生活支援システム
10.ひきこもりへのアウトリーチ、家族会支援
11.就労支援
学生は3年次に、それぞれ18日間、各現場に通い、当事者の方々から多くを学んできます。
4年次の「個別課題実習」(12~20日間)と合わせ、学生は大きく変わります。
学生は春休みを過ぎると、みんな凛々しく一回り逞しくなり、「実習化け」して帰って来ます。
4月の新学期が始まってからは、実習報告会に向けてのまとめ作業に入ります。
昨日までに6回12コマにわたって、お互いの報告文をグループで検討して来ました。
同期の仲間の共感と質問、ディスカッションを通して、言葉は徐々に洗練されていきます。
教員の指摘も受けて、毎週バージョンアップした報告文が提出され、更に検討されます。
この繰り返しが、「PSW課程は厳しい」と学内でも評判になっているようですが。
この報告書作成の過程を通して、学生個々の体験の言語化を通した経験化が促されます。
テキストで知った単なる文字列でなく、リアリティのある言葉が獲得されていきます。
報告会当日は、各実習先の指導者のPSWの方々にも来て頂きます。
現場を半日離れて、おいで頂くのは本当に恐縮ですが、皆さん必ず来てくれます。
若い学生を、大学と一緒に育てているという実感を持って頂けているからでしょう。
実習を通しての学生の変化と成長を、本当によく見守って頂けてるなと思います。
各現場ごとに1時間の時間をかけて、教員・学生全員と実習指導者が参加して振り返ります。
実習生の報告、新3年生からの質問、指導者コメント、全体討議、教員コメントという順です。
実習生のかかわった事例や、実習中の出来事の背景にある意味が、より明らかになります。学生は、さらに最終報告書作成に向けての視座を獲得することになります。
昨日は、午後2時半から7時半まで。
来週も、午後2時半から7時半まで。
再来週も…と、3週間にわたって、この報告会は繰り返されます。
事前の調整・打合せやら、控室の運営やら、教員も総出で、裏方は結構大変なんですけど。
それだけの時間と手間をかけての教育効果を実感できるので、スタッフも頑張れます。
各実習現場で指導して頂いたPSWの皆さん、本当にありがとうございました。
これからも、どうぞ社大のPSW学生への応援、よろしくお願い致します。
ここまでの苦労が報われた、報告学生の皆さん、お疲れさま。
進行役の4年生・3年生のリーダー、コリーダーの皆さん、お疲れさま。
来週も、再来週も、気合い入れて乗り切ろう~♪
※画像は「テーマ別実習報告会」の教室風景。
学部PSW課程の4年生・3年生、実習指導者、教員スタッフが一堂に会します。
約50人での濃密な5時間が、3週間にわたって繰り広げられます。
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