最近非常に忙しくて、なかなかまとまった話が書けずに、済みません。
そんななか、旧聞ですが、阿子真理さんという生活史研究家の方が
東洋経済ONLINEに掲載した「「一汁一菜本」の礼賛になんとなく感じる違和感」
という論評が、様々な角度から読める深い内容だと思ったので、皆様にも紹介します。
土井先生の一汁一菜の本が売れている背景や、
世界の文化の影響を受けて和食が成立した事実、
家庭料理が一汁三菜と誤解されるようになった歴史的経緯などを
阿子さんの調査に基づいて紹介する内容です。
一汁三菜の誤解のきっかけは1978年10月2日の「きょうの料理」だったという指摘なので、
それは本当だろうかと首をひねりつつも、時期的には確かによく合致する説なので
いろいろ考えさせられて、とても面白い内容です。
結びの部分では、阿子さんは、
最近の「一汁一菜」では味噌汁に限定されずにスープなどを選ぶ人々も現れていると紹介しています。
阿子さんはご存じ無かったのかもしれませんが実は、これは新しい動きではありません。
私が受けた昭和末期の学校教育でも
「一汁なんとか菜とかいう時の汁とは、すまし汁でも洋風のスープでもいい。
お菜は和風に限らず、ハンバーグなどの洋食でもいい。」と指導されていました。
当時政府が指導していた「日本型食生活」という概念が、
米を中心に和風洋風中華風、いろいろな食事を食べるという指導だったからでしょう。
そういう教育がいったん忘れられて消えかかっていたのが
最近になってまた復活したのかもしれません。
阿子さんが指摘したのとは別の雑誌でも、パンとスープの一汁一菜が紹介されていました。
この阿子さんの論評については、それぞれの方々が様々な意見・感想を
もたれることもあるかと思いますが、阿子さんのお話は非常に面白く、
きっとこのブログの読者の皆様も関心を持たれる内容ではと思いましたので、
ここでご紹介いたしました。
今後の阿子さんの論評や著作も楽しみです。そっと陰から応援したくなりました。
そんななか、旧聞ですが、阿子真理さんという生活史研究家の方が
東洋経済ONLINEに掲載した「「一汁一菜本」の礼賛になんとなく感じる違和感」
という論評が、様々な角度から読める深い内容だと思ったので、皆様にも紹介します。
土井先生の一汁一菜の本が売れている背景や、
世界の文化の影響を受けて和食が成立した事実、
家庭料理が一汁三菜と誤解されるようになった歴史的経緯などを
阿子さんの調査に基づいて紹介する内容です。
一汁三菜の誤解のきっかけは1978年10月2日の「きょうの料理」だったという指摘なので、
それは本当だろうかと首をひねりつつも、時期的には確かによく合致する説なので
いろいろ考えさせられて、とても面白い内容です。
結びの部分では、阿子さんは、
最近の「一汁一菜」では味噌汁に限定されずにスープなどを選ぶ人々も現れていると紹介しています。
阿子さんはご存じ無かったのかもしれませんが実は、これは新しい動きではありません。
私が受けた昭和末期の学校教育でも
「一汁なんとか菜とかいう時の汁とは、すまし汁でも洋風のスープでもいい。
お菜は和風に限らず、ハンバーグなどの洋食でもいい。」と指導されていました。
当時政府が指導していた「日本型食生活」という概念が、
米を中心に和風洋風中華風、いろいろな食事を食べるという指導だったからでしょう。
そういう教育がいったん忘れられて消えかかっていたのが
最近になってまた復活したのかもしれません。
阿子さんが指摘したのとは別の雑誌でも、パンとスープの一汁一菜が紹介されていました。
この阿子さんの論評については、それぞれの方々が様々な意見・感想を
もたれることもあるかと思いますが、阿子さんのお話は非常に面白く、
きっとこのブログの読者の皆様も関心を持たれる内容ではと思いましたので、
ここでご紹介いたしました。
今後の阿子さんの論評や著作も楽しみです。そっと陰から応援したくなりました。