最近こんな話を耳にしました。「日本には100年以上継続している老舗が沢山ある。ところが韓国にはこうした老舗がほとんどない。これは日本の誇りと言えます。」と。
ところが、吉川弘文館「都市の暮らしの民俗学2」に収録された論文「老舗の語り」(著者は李英珠先生)によると、韓国では「長年何代も続けて商売を営むことは、一般に望ましいことと考えられていない。」のだそうです。
商業が代々続くことを、韓国の方々はむしろ恥ずかしいと考えるため、李先生は初めて日本に来た時、老舗という概念がなかなか理解できず、その後理解してみると大変面白い文化だと思い、日本の老舗に関する研究を始めたのだそうです。
文化が変われば、何を誇りや恥とするかが変わるのですね。日本では誇りや美徳とされることでも、他の国では必ずしも評価されるとは限らないという難しさを、この論文に教わりました。食品の世界でも、こうした点に気をつけながら、諸外国と連携したいものだと思います。
ところが、吉川弘文館「都市の暮らしの民俗学2」に収録された論文「老舗の語り」(著者は李英珠先生)によると、韓国では「長年何代も続けて商売を営むことは、一般に望ましいことと考えられていない。」のだそうです。
商業が代々続くことを、韓国の方々はむしろ恥ずかしいと考えるため、李先生は初めて日本に来た時、老舗という概念がなかなか理解できず、その後理解してみると大変面白い文化だと思い、日本の老舗に関する研究を始めたのだそうです。
文化が変われば、何を誇りや恥とするかが変わるのですね。日本では誇りや美徳とされることでも、他の国では必ずしも評価されるとは限らないという難しさを、この論文に教わりました。食品の世界でも、こうした点に気をつけながら、諸外国と連携したいものだと思います。