最近、いろいろなところでこういう話を見聞きします。
「栄養学の常識はどんどん変わるから、栄養学なんて信じられない。」
という説です。中には「学ぶだけ無駄。」「栄養士なんて嘘つき。」という過激な意見さえ耳にします。
しかも、タミアの今まで出会った範囲のことですが、なぜかと思って詳しく話を聞くと、どうも一部の人の間で「栄養学は変わるから信じられない」説が出回っているようです。そういう説を信じる方ほど、なぜか食養思想や、疑似科学や、科学を装った政治プロパガンダ(例えば「牛乳は日本人の健康を破壊しようとする○○国の陰謀だ」等の話。)にはまってしまうケースが目立つのも、気になっています。
結論から言うと、「栄養学なんて変わるから信じられない。」という説は論理的に全くのでたらめで、相手にする必要なんかありません。なぜなら学問は変わるものだからです。科学だって歴史学だって文学だって宗教学だって変化しています(仏典や聖書の解釈も過去と現代では変化しています)。
歴史を例に取れば、タミアが学生の頃は「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府」というだじゃれで歴史年表を暗記させられましたが、今では1192年ではないというのが定説です。こんな調子で、歴史の教科書は昔と今で異なる点が多いのですが、では、だからと言って歴史を学ぶことは意味が無いのでしょうか。そんなことはないですよね。
タミアが小学生の頃は、キノコは植物の一種だと教わりました。今では、キノコは植物とも動物とも異なる「菌類」に属するとされています。しかも、米国の大学でよく使用される教科書「キャンベル生物学」には、菌類は植物よりも動物に近いと明記されてます。さすがにキノコがのこのこ歩く訳ではないのですが、実は動物に近いというのはタミアもびっくりしました。菜食主義に基づきキノコばかり食べていたジョン・ケージが生きていたらなんと言うことでしょう。その他にも分類学は大幅な変更があったそうです。じゃあ、分類学は無駄でしょうか。そんなことはないですよね。
変わらない学問があれば、それはイデオロギーです。
学問を学ぶ上で大事なのは、その時代時代の新しい情報を学びアップデートすることです。そして、今分かる範囲でできる限り正確な情報を集めて発信するように努力することです。
そして強調したいことがあります。それは昭和の保健士さんたちは、現代の目から見れば一部間違った情報を伝えていたものの、主軸においては今日でも通じる情報を伝えていたことです。それは何かと言うと、「人間は雑食性の動物であり、一般論としてはいろいろな物を食べる方が、ビタミンやミネラルなどを摂取できてより健康維持に役立つ」という事です。極端な偏食をしている人は、特定の栄養不足や重金属過剰摂取などのリスクが生じてしまうので、健康を維持するのが難しいのです。ですからこの「いろいろな物を食べるほうがおすすめです」という情報はこれからもまず変わらないことでしょう。
「栄養学の常識はどんどん変わるから、栄養学なんて信じられない。」
という説です。中には「学ぶだけ無駄。」「栄養士なんて嘘つき。」という過激な意見さえ耳にします。
しかも、タミアの今まで出会った範囲のことですが、なぜかと思って詳しく話を聞くと、どうも一部の人の間で「栄養学は変わるから信じられない」説が出回っているようです。そういう説を信じる方ほど、なぜか食養思想や、疑似科学や、科学を装った政治プロパガンダ(例えば「牛乳は日本人の健康を破壊しようとする○○国の陰謀だ」等の話。)にはまってしまうケースが目立つのも、気になっています。
結論から言うと、「栄養学なんて変わるから信じられない。」という説は論理的に全くのでたらめで、相手にする必要なんかありません。なぜなら学問は変わるものだからです。科学だって歴史学だって文学だって宗教学だって変化しています(仏典や聖書の解釈も過去と現代では変化しています)。
歴史を例に取れば、タミアが学生の頃は「1192(いいくに)作ろう鎌倉幕府」というだじゃれで歴史年表を暗記させられましたが、今では1192年ではないというのが定説です。こんな調子で、歴史の教科書は昔と今で異なる点が多いのですが、では、だからと言って歴史を学ぶことは意味が無いのでしょうか。そんなことはないですよね。
タミアが小学生の頃は、キノコは植物の一種だと教わりました。今では、キノコは植物とも動物とも異なる「菌類」に属するとされています。しかも、米国の大学でよく使用される教科書「キャンベル生物学」には、菌類は植物よりも動物に近いと明記されてます。さすがにキノコがのこのこ歩く訳ではないのですが、実は動物に近いというのはタミアもびっくりしました。菜食主義に基づきキノコばかり食べていたジョン・ケージが生きていたらなんと言うことでしょう。その他にも分類学は大幅な変更があったそうです。じゃあ、分類学は無駄でしょうか。そんなことはないですよね。
変わらない学問があれば、それはイデオロギーです。
学問を学ぶ上で大事なのは、その時代時代の新しい情報を学びアップデートすることです。そして、今分かる範囲でできる限り正確な情報を集めて発信するように努力することです。
そして強調したいことがあります。それは昭和の保健士さんたちは、現代の目から見れば一部間違った情報を伝えていたものの、主軸においては今日でも通じる情報を伝えていたことです。それは何かと言うと、「人間は雑食性の動物であり、一般論としてはいろいろな物を食べる方が、ビタミンやミネラルなどを摂取できてより健康維持に役立つ」という事です。極端な偏食をしている人は、特定の栄養不足や重金属過剰摂取などのリスクが生じてしまうので、健康を維持するのが難しいのです。ですからこの「いろいろな物を食べるほうがおすすめです」という情報はこれからもまず変わらないことでしょう。