文部科学省は、家庭科教育で「御飯は左で汁ものは右に置く」と指導していますが、それは関東甲信越周辺の習慣です。ご存じの方も多いと思いますが、愛知から福岡までの西日本と福島県は、汁物は左(御飯の後ろ)に配置するのが普通です。
地図でご覧になりたい方はこちら。
「しっくりくるみそ汁の位置、「左奥」は関西ローカルと思いきや」(2018年3月2日Jタウンネット記事)(https://j-town.net/tokyo/research/results/256621.html?p=all)。
愛知から福岡までの地域で例外なのは福井・徳島・鳥取・島根県のみ。
それ以外の県は、定位置がはっきりしない和歌山県をのぞき、全県が左に味噌汁を置きます。
なぜ、役所は関東地方式の盛り付けを「和食の基本」として押しつけるのでしょうか。全く不思議なことです。
NHKの「チコちゃんに叱られる」の昨夜放送内容でも、正しい配膳は御飯が左で味噌汁が右であると解説し、そういう文化がない大阪の一般視聴者をいじっていました。大阪の一般の方が『味噌汁は左に決まっているじゃないか!?』と驚いている映像の上に、何十秒間もずっと「ご飯を左 みそ汁を右に置く」というテロップが流れ続けていて、大阪の人が間違っていると言いたげでした。
しかも、大阪出身の番組スタッフが「汁は左だ」と力説するシーンに至っては音声がオフにされていて「うっとうしいので音声は切っています」とテロップが出ました。文部科学省とNHKの指導方針に反する意見が「うっとうしい」と切り捨てられたのです。
大阪市民は笑いのネタにされることなれているし、スタッフは上司にいじられるぐらいがおいしいという感覚で、平気だったのかもしれませんが、ほかの方はきっと違うでしょう。味噌汁を左に置くくらいのことで笑いのネタにされることに傷ついた方も多いと思います。
「正しい食事」として関東流を押しつけるのは、西日本と福島の地方文化への差別に思えます。
なんのために文部科学省はこんな指導をしているのでしょうか。国民を統制するマウンティング目的だとしたら、こんな教科書に従うことはありません。日本には各地に多様な文化があります。和食の基本というのを振りかざして、国や公共放送が異なる和食地域を差別してはいけません。
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「しっくりくるみそ汁の位置、「左奥」は関西ローカルと思いきや」(2018年3月2日Jタウンネット記事)(https://j-town.net/tokyo/research/results/256621.html?p=all)。
愛知から福岡までの地域で例外なのは福井・徳島・鳥取・島根県のみ。
それ以外の県は、定位置がはっきりしない和歌山県をのぞき、全県が左に味噌汁を置きます。
なぜ、役所は関東地方式の盛り付けを「和食の基本」として押しつけるのでしょうか。全く不思議なことです。
NHKの「チコちゃんに叱られる」の昨夜放送内容でも、正しい配膳は御飯が左で味噌汁が右であると解説し、そういう文化がない大阪の一般視聴者をいじっていました。大阪の一般の方が『味噌汁は左に決まっているじゃないか!?』と驚いている映像の上に、何十秒間もずっと「ご飯を左 みそ汁を右に置く」というテロップが流れ続けていて、大阪の人が間違っていると言いたげでした。
しかも、大阪出身の番組スタッフが「汁は左だ」と力説するシーンに至っては音声がオフにされていて「うっとうしいので音声は切っています」とテロップが出ました。文部科学省とNHKの指導方針に反する意見が「うっとうしい」と切り捨てられたのです。
大阪市民は笑いのネタにされることなれているし、スタッフは上司にいじられるぐらいがおいしいという感覚で、平気だったのかもしれませんが、ほかの方はきっと違うでしょう。味噌汁を左に置くくらいのことで笑いのネタにされることに傷ついた方も多いと思います。
「正しい食事」として関東流を押しつけるのは、西日本と福島の地方文化への差別に思えます。
なんのために文部科学省はこんな指導をしているのでしょうか。国民を統制するマウンティング目的だとしたら、こんな教科書に従うことはありません。日本には各地に多様な文化があります。和食の基本というのを振りかざして、国や公共放送が異なる和食地域を差別してはいけません。