NHKが近々、農民作家の故山下惣一先生の特集番組を放送するそうです。
NHKは生前から山下先生が好きでしょっちゅう登場させてたからなあ~。
心配なのは、番組予約画面で、「身土不二を唱えた山下さん」、って趣旨を言っているところです。
身土不二ねえ。あれ、食養会が発明してそのスピンオフのマクロビオティックが精力的に広めた言葉なんですけどね、食養会もマクロビも身土不二を盾に「ミカンを食べるな!」って禁止しているんですよね。
だって、昔の東京人からみたらみかんは遙か遠方の和歌山や愛媛などから届くから。「地元の食品じゃないのを食べると病気になる。それが身土不二という言葉の意味。」って理屈だったんですよ。
ましてや山下先生は佐賀県唐津市のミカン農家。身土不二なんて言葉は商売上の天敵ですよ。
山下先生は「身土不二の探求」という本で、この言葉のうさんくささも正直に記してます。仏教の身土不二(しんどふに)と食養会の身土不二(しんどふじ)は本来関係ないのに仏教と混合されたことや、それではもともと仏教の方ではどういう言葉なのか、などを調べた労作です。(ただ、今では彼の調査不足の点も明らかになっています。)
山下さんは身土不二について、魅力的だけどきわどい言葉と懸念も抱いていました。他のエッセイや講演などでは、韓国の農協幹部が食養の説に魅力されて韓国に広めようとしたけど、日本人が創作した言葉だなんて言う訳にいかないもんだから「我が国には中国伝来の身土不二の伝統がある、地元以外の食品を食べると病気になるという中国の伝統だ」と作り話を創作して韓国の辞書に載せたアカン経緯や、そんな韓国初発のでたらめな説を信じた日本で身土不二ブームが起こった、という、実にきな臭い裏事情も正直に語っています。
NHKの番組紹介欄に書かれているような単純に「唱えていた」というのとは山下さんの本音からはずれています。
山下先生も草葉の陰で歯がゆく思っているのでは。どういう番組になるのか期待と不安が入り交じってます。
NHKは生前から山下先生が好きでしょっちゅう登場させてたからなあ~。
心配なのは、番組予約画面で、「身土不二を唱えた山下さん」、って趣旨を言っているところです。
身土不二ねえ。あれ、食養会が発明してそのスピンオフのマクロビオティックが精力的に広めた言葉なんですけどね、食養会もマクロビも身土不二を盾に「ミカンを食べるな!」って禁止しているんですよね。
だって、昔の東京人からみたらみかんは遙か遠方の和歌山や愛媛などから届くから。「地元の食品じゃないのを食べると病気になる。それが身土不二という言葉の意味。」って理屈だったんですよ。
ましてや山下先生は佐賀県唐津市のミカン農家。身土不二なんて言葉は商売上の天敵ですよ。
山下先生は「身土不二の探求」という本で、この言葉のうさんくささも正直に記してます。仏教の身土不二(しんどふに)と食養会の身土不二(しんどふじ)は本来関係ないのに仏教と混合されたことや、それではもともと仏教の方ではどういう言葉なのか、などを調べた労作です。(ただ、今では彼の調査不足の点も明らかになっています。)
山下さんは身土不二について、魅力的だけどきわどい言葉と懸念も抱いていました。他のエッセイや講演などでは、韓国の農協幹部が食養の説に魅力されて韓国に広めようとしたけど、日本人が創作した言葉だなんて言う訳にいかないもんだから「我が国には中国伝来の身土不二の伝統がある、地元以外の食品を食べると病気になるという中国の伝統だ」と作り話を創作して韓国の辞書に載せたアカン経緯や、そんな韓国初発のでたらめな説を信じた日本で身土不二ブームが起こった、という、実にきな臭い裏事情も正直に語っています。
NHKの番組紹介欄に書かれているような単純に「唱えていた」というのとは山下さんの本音からはずれています。
山下先生も草葉の陰で歯がゆく思っているのでは。どういう番組になるのか期待と不安が入り交じってます。