dolce cantando

優しい気持ちで

小さなシアワセ

2010-02-19 18:16:37 | 日常
毎日の浜辺での散歩。
時々、イイものを見つけます。
めったにないので、見つけた時は本当に宝物でも見つけた気分になります。

去年は小さなビンを3つ見つけました。
まず白いもの、そして紫(?)のもの、最後に茶色のもの。
白いのは、たぶんもともとは透明だったのだと思うのですが、波に打たれて転がるうちに擦りガラスのようになり、白となったようです。紫らしいものもたぶんそう。
2つともそうやって長い間漂流しているうちに角も取れて、口のところも含め、全体が丸くころんとなっていました。
そして紫のは、もともとなのか擦れてそうなったのかわかりませんが、まっすぐに立ちません。
そこも魅力です。
茶色のはいちばん小さく、もともと何に使われていたのかと思うほどの大きさです。
拾った時には中に砂粒が入っていたので手の平で軽くたたいて落したのだけど、その時に口のところが欠けてしまいました。それでも捨てられなかったので持って帰ったものです。

その3つのビンを、洗面台に作った棚に飾り、毎日ハミガキをしながらながめることに何とも言えないシアワセを感じていました。本当にささやかなシアワセです。
それが、です。
今朝子供が、「あのね、割れたんよ。」と・・・。
いや、ワザとではないし、当たってもいないのに、電気を消そうと手を伸ばしたら落ちて割れた。。ということらしい。
それを聞いた時のショックといったら・・・。
見に行くと、紫のと茶色のとが2つ、口のところがなくなっている。
「欠けた」程度ではない。
かけらが残っていたので拾ってあてがってみたけど、これはムリみたい。
もちろんワザとではない。
落ちないようにと気をつけて、端っこには置かないようにしていた。
誰が悪いわけでもない。
そんな所に置かなければいいという意見もあるのだろうけど、そういう所に置いているから毎日のチョットした時間、ながめることができるのだし、飾るというのはそういう楽しみを目的に飾るのだと思うから、置かなければいいという考えは私には通用しない。
それにしてもショック。

そんな中、寝坊して散歩にいかなかった主人の代わりにコロンの散歩に行くことに。
コロンを連れて、年末に作り替えたレンガの小径を降りていくと・・・。
大きなレンガがゴロンと外れて転がっていた。
まだ砂で固めてあるだけなので何か力がグッとかかると外れることもある。
気にはなりつつ、でも「ここにチドメグサを植えて・・・。」とその先を想像したりして楽しみにしつつそのままにして気をつけてはいたのだけど。
小ビンのショックで腹を立てる元気もなく、ささっと直しました。

はぁ~、こんな風に重なることもあるよねえ。
でも、ここ最近ピアノを弾くテンションが下がっていたのだけど、今朝のこれらのいろいろのおかげ(?)で、
なんかふっきれた感じになりました。
ピアノを弾くのだってシアワセのひとつ。
小さなことでもたくさんのシアワセを持っていれば、いろいろあってもなんとか前に進めるものだなあと思いました。
001
いちばん左の大きめのビンは子供が拾って帰ったもの。
英語が書いてあって、子供は「外国のかねえ。一緒に飾ってね」とワクワクしていましたが、
消えかかっている文字を読むと、「AJINOMOTO」。
残念。日本のもののようです。
私の趣味ではなかったけど、子供なりに「かわいい」と思って拾って帰ってきたようだったので飾っています。
ちなみにこれは拾った時から口のところは割れて、なかったのですよ。