佐賀ログ   <by 不動産相談センター佐賀 https://www.recsaga.jp/>

不動産鑑定士運営の相談センターのブログ。佐賀での身の回りの出来事、発見、珍事など備忘録を兼ねて、遊び心でつづっていきます

潮受堤防開門裁判

2010年12月07日 | 日記
昨日の夕方、出先から帰社中の車のラジオで

国営諫早湾干拓事業の潮受堤防排水門の開放をうったえた控訴審において

5年間の開放を命じる内容で判決が出たとの大ニュースを耳にしました。

有明海沿いの町で育った人間として非常に関心をもってました。

漁民と農民、漁民と国という主張の対立構図ですが

開門され塩害が発生すれば干拓営農者は死ぬほどの痛みを受けることになりそうだし

このまま漁業損失との因果関係解明が棚上げされたままだと

既に甚大な損害を被る漁業者をまさに見殺しにするようなもの。

判決に単純に従えばトレードオフの関係が逆転するだけになるおそれを感じます。

やはりここは“国営”干拓事業の事業者である国が、国らしい働きを果たすしかないだろうと思います。

1997年でしたっけ、ギロチンが執行されたのって。

1952年に出された構想がそもそものスタート地点だとすると

それから40年弱も経過した1989年ころに着工し、

2,300億円程の予算がつぎ込まれたわれわれのお国の大事業。

ってことはわれわれ国民すべてがこの事業の当事者と言うこともできるでしょう。

右肩上がりの日本国経済

増加する我が国の人口

こうした背景が構想~計画~着手の過程ではあったんでしょうが

干拓地を使おうってとき

デフレ

人口減少社会

に様変わりしてしまっているわけです。

予測できないことは多々ありますよ。

でもそれ以前に実施ありきの後付け理由では

お粗末過ぎます。

でもわれわれのお国のお粗末な政治・行政のつけを

われわれ今の国民がその代償をかぶらずに処理できることなんてあり得るんやろか。

少なくとも当地の漁業者とか営農者というわれわれのお国のほんの一部だけが代償かぶって済むわけないよ。

うちにも小学生がいますが、通学する小学生らを見てて、

この子らが社会に出ようってときには今より展望明るい社会に持っていっときてェなぁ


って身の丈がちっちゃいくせに思ってます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする