本当に近所の方が三々五々来てくださいます。
「源氏烏帽子折」は、近松門左衛門の比較的初期の作品です。(元禄三年:1690年)。
文弥節は、「烏帽子折」に始まり「烏帽子折」に終わると、言っても良いかと思われます。
とか、も解説します。
が、「源氏・・」ですから、源平もの。の解説。
常盤御前(牛若丸のお母さん)が、三人の兄弟(牛若は一番下、末っ子です)を連れて、追っ手から逃げるところ
平家側の人からも目こぼしされたり、してます。
で、この人、目こぼしする人。
(新しい、頭(かしら)です)
人形の頭は、いくつもの演目に使いまわすし、基本キャラクターが単純だなあ、と思ってます。
悪役とかいい男とかお姫様とか、見れば分かるようになってます。
見ればわかる、が重要。
複雑な人物造形、とかは却って邪魔、というか、必要ない。
しかし、この人・・微妙・・・
いい男ブリにも悪役ブリにも見える。
遣うと余計そう見える。
で、芝居の中でも逡巡する。
常磐、だ・・けど、打つべきだ・・けど・・見て見ぬふり・・・しよう・・・かなあ・・・うん、まあ、しよう・・
って、感じ。
こうやって近松さんは物語への扉を開いてしまう・・
それまでの説経節、勧善懲悪?めでたしめでたし南無阿弥陀仏、じゃなくなる。
説経節には説経節の強引なパワーがあって、なんか馬鹿らしくて(失礼・・だってホント強引)捨てがたい。ので
いろいろあって面白いなあ、と思います。
で、おまけで、八雲の怪談「むじな」もやって
これがまた、人を騙したむじなが、ラストにチャラチャラ一踊り、する粋感が、いいなあ・・・
紫雲寺小学校で今度やるらしい。子供の頃こんな粋に出会えたらシアワセだね。
(八雲なので、言葉は聞きやすいし、怪談なので敷居も低いし)
しかし、えっ??次回猿八座、
石川県白山「浄瑠璃まつり」に、スタッフ付き、なの???
9月28日は「聞く・名作劇場」だし、ムリ・・・なんじゃない???