ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

守護

2019-04-04 | アメリカ事情

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一昨年、私の周りの三人のまだ若い男女が、癌と診断され、それぞれステージ3や4であった。三人共スポーツに精を出し、タバコもドラッグもせず、アルコールにも手をださず、食生活にも気をつけて、健康的な生活をしてきたので、何故そうした深刻な病を得たのか、本人も周りの人々も全く理解できなかった。同じ信仰を持つ人々であったので、私たち家族を含めて多くの人が、願わくば彼らの癌の症状が軽くなり、辛いかもしれない治療を耐えていけるようにと、毎日祈り始めた。一年たった昨年その三人のうち二人は、緩解となり、もう一人はそれが近いという状態になった。


特に信仰を持たない方でも、あるいはどの信仰をお持ちでも、祈る、ということは、不思議な力をひとりひとりに与えてくれるものである。「苦しい時の神頼み」でさえ。へりくだって真摯に心のうちを吐露し、救いや助けが必要なことを静かに思う(つまり祈る)時、思いがけない温かさを感じることがある。なにかを信じたくとも、一体どんなところで礼拝をしたらよいのかわからない時は、それをそのまま祈り、道を示してもらえるように、静かな場所を見つけ、一人で静かに祈ればいい。下記はその祈りの力についての話。

 

 

クリスチャン大学の若い学生、ダイアンは夏休暇中実家に帰宅していた。ある晩、彼女は何人かの友人に会いに行き、それぞれが昨学年にいろいろな経験を共有していたので、時間はすぐに過ぎてしまった。


結局彼女は予定よりも長く滞在してしまい、一人で家に歩いて帰らなければならなくなった。実家のあるそこは小さな町で、ほんの数街区先に家があり、夜の一人歩きとて不安を感じなかった。


背の高いニレの並木の下を歩いていくうちに、ダイアンは,心の中で、神が危害や危険から自分を守ってくださるようにと祈り始めた。路地裏に近づいた時、近道なためにそこを歩いていくことにしたが、まるで彼女が来るのを待ち構えているかのように、一人の男が路地の向こう側に立っているのに気が付いた。彼女は不安になり、再び「神の」加護を求めて心の中で祈り始めた。すると、即座に心地よい静けさと安心感が彼女を包み込み、まるで誰かが一緒に歩いているように感じた。


彼女は路地の端にたどり着き、その男を通り過ぎて、無事に帰宅した。


翌日、新聞で彼女がそこにいたちょうど20分後に、同じ路地で若い女性が暴行されたという記事を読んだ。この悲劇に会ったのは、自分であったかもしれないという事実に圧倒されて、彼女は泣き始めた。


彼女の身の安全を神に感謝して、ダイアンは警察署に行くことにした。その男を認識できると感じたので、警察官にその話をした。警官は彼女が犯人を識別できるか確認するためにラインナップ(面通し)に立ち会うか尋ねた。彼女は同意し、すぐに前夜路地で見た男を指摘した。その男は確認された、と言われた途端すぐに泣き崩れて告白した。


警察官は彼女の勇気に感謝し、警察が彼女のために何ができるかどうか尋ねた。そこでダイアンは犯人の男に一つの質問できるかどうか尋ねた。なぜ犯人が彼女を襲わなかったのか興味があったのだった。警官が彼に尋ねたところ、彼は答えた、「彼女は一人ではなかったんですよ。二人の背の高い男達が彼女の両側を歩いていたんです。」


この話の教訓?祈りの力を決して過小評価しないということである。




 
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