フィンランドの森で
下のFlamin'Hot Cheetos(フレイミング・ホット・チートスとは燃え上がりそうな辛さのスナック菓子という意味)。チリペッパーで真っ赤になっていて、食べると指が赤くなり、洗っても簡単に取れないこともあって、こっそりつまみ食いすると何を食べたか即時に周知となる。
それを避けるため、このスナックを指を汚さずに食べられる方法が若者(だけではないのが現状)の間で、流行り、次の写真のように摘むことが、ほぼノーム化(標準化)されている。
現に末娘の夫は、こうしてお箸を使い摘んで食べている。弁護士の彼がこのスナック色に染まった指で、審議書類をクライアントに提出したり、法廷で「この証拠をご覧ください。」などと差し出したら、瞬時に笑い草になるのは必至であるから、お箸使用は彼の必須である。
このスナックにハマっているのは、性別や年齢に関係なく多く、PTAの会合に出席する母親、教師、医師だって、オレンジ色の手先から察せられるスナックくせを知られたくはない。こうしたスナックの食べ方を発案した人は、賢い。このようなせいぜい10代の若者の嗜好スナックと思っていたものが、実は年配者にも流行っているのが、面白い。
このスナックの人気はかなりあり、HuluやDisney Plus のようなケーブルチャンネルで、映画さえ制作し、昨年から観られているほどだ。このスナック会社フリートーレイ社の清掃員だった人が、思いついたチーズパフにチリペッパーをふりかけて真っ赤にして摘む商品が開発され、人気商品となったことを題材にしている映画だ。辛いが、「美味しい辛味」ということである。
今週から新学期が始まった加州だから、我が子のランチを用意する親はこのスナックの小袋をランチペイル(ボックス)に忍ばせるだろう。その際にお箸をつけ添える親もいることだろう。
政局や選挙や政党に巻き込まれていない、どうでもよいことだが、これもアメリカの世間の一コマである。