感謝祭がやってくる

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いつの間にか11月も半ば過ぎ、来週木曜日はもう感謝祭！！　秋もたけなわである。感謝祭の日の食事のメインは、ターキー（七面鳥）にするか、ハムにするか、ハムレット並みに悩む主婦な私である。

足に落としたら絶対怪我をしそうな冷凍ターキーを前日から解凍して、よく洗って、ペイパータオルで水気を取り、塩や調味料を擦りこんでオーブンに入れる。Giblets・ギブレッツ／ジブレッツと呼ばれる心臓、肝臓、砂肝、そして首を細かく刻み、バターで炒め、そこへチョップしたセロリや玉ねぎを入れて炒める。それを別のボールに入れたクルトン状のパンを乾燥させた物にチキンスープストックと、定番のセージやタイム、黒コショウ、塩と共に入れて、混ぜる。それはドレッシング（スタッフィングとも）と呼ばれ、ターキーの内側に詰めてオーブンで焼くが、衛生上の理由から、最近は別の容器で焼くことが多い。

ターキーはその重さによるが、1パウンドにつき、15分と計算して、20パウンドのターキーなら5時間ほど325度Fのオーブンで焼く。実は私はGame meat (gibier)・野生や狩猟した動物の肉を好まない。ターキーは鶏同様、食用に飼育されていて、それを通常料理に使うが、小さな時からターキーの料理中の匂いからして好まない。それでも毎年家族に作る。伝統は大切にしたい思いがある。

まず感謝の祈り（食事を祝福する意味もある）をしてから、さあ、召し上がれ。子供達も私もほんの少しの胸肉しか食べず、赤身ばかりが残るが、毎年必ずV（Yにも見えるが）字型をしているWish boneと呼ばれる叉骨を取り出して、誰か二人が引っ張りあって、長い方を引っ張った者の願いが叶うという、そんな伝統的なことを楽しむ。毎年ターキーの残りは、キャセロールやサンドウィッチやスープで利用した。感謝祭は、ターキーだけがメインになるわけではなく、ハムや時にはプライムリブも供する。家庭によっては大きなサーモン、なんてこともある。人それぞれ。

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ターキーは、我家ではそうではないが、それ以外の伝統的な料理は、みな好きだ。たとえばギブレッツ抜きのドレッシング（ターキーの付け合わせをこう呼ぶが、サラダドレッシングとは異なる）、ローストしたスイートポテト（時にはマッシュして）、マッシュドポテト、グリーンビーンキャセロール、コーンブレッドか、バターミルクビスケット（ロール）、サラダ、クランベリーを用いてジェラティンを使ったサラダ、などなどは、今でも作る。デザートはもちろんパンプキンパイやピーカンパイ、そしてアップルパイも。

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私達家族だけでなく、一人暮らしのお年寄りや家族と共にいない人をお呼びしたり、食事を持っていったりして、感謝祭のfeast（饗宴）が終わると、もしそれがお昼頃なら、教会の友人たちとターキーボールを楽しむ男性達。草野球ならぬ草フットボールである。もちろん、男性陣は、テーブルやキッチンの後片付けを済ませてから、である。女性達は、お喋りか、ＴＶで延々と続く「風と共に去りぬ」や「サウンドオブミュージック」やいろいろな古いクリスマス映画を観るか、である。

翌日金曜日はブラックフライデーで、人々はモールや家電店などに殺到する。叩き売りされるテレビや家電のほとんどはこういうディスカウント用に作られた安っぽい、そしてメーカーの名前さえ聞いたことがない製品が多い。インターネットでオンラインショッピングを選びたい。人混みにいるのも疲れるし、インフルエンザをうつされる危険性もある。出不精になりそうだが、夫と私には、金曜日デートをするチャンス。CocoかWonderのどちらの映画にするか、はたまたJustice League(hahaha)か、それが問題である。