ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

輝いていた星

2022-10-21 | 人間考察

Pinterestから。

2014 年、ランズベリーはエリザベス 2 世女王から大英帝国勲章デイム コマンダーに任命された。

 

 

 

 

もう数年前になるが、Pinterestピンタレストができた頃、私は多くのピンを作った。 その中の一つはアンジェラ・ランズベリーについてだった。 1971年のディズニー映画Bedknobs and Broomsticks(邦題:ベッドかざりとほうき)で、お初にお目にかかった歌える女優さんだったが、まるで母親のような包容力のある方だと思ったのを覚えている。 その後日本でもMurder、 She Wrote(邦題:ジェシカおばさんの事件簿)がヒットし、長い間放映され、テレビをあまり好まなかった私の母までも、たいへんに好んでいた番組だった。 現在でもアマゾン・プライムで全エピソードを観ることができるのは、嬉しいことだ。 その他の作品に、エルヴィス・プレスリーのBlue Hawaiiがあるが、その映画ではたった10歳しか年下でないエルヴィスの母親役を演じたり、ブロードウェイ・ミュージカルでも成功を納めたり、1940年にナチスの手に掛かる英国からアメリカに移住してきてからの女優としての活躍は、たいしたものである。

今から26年前のCBS局の60ミニッツで、ランズベリーは、彼女の長寿看板TVドラマ(ジェシカおばさんの事件簿)が日曜の夜から、平日の晩に放送時間が替えられ、そのことから番組自体のキャンセルに繋がったことを落涙せんばかりに、語っていたことを覚えている。 華やかなだけではない世界に長い間身を置いてきた俳優の苦悩をそこに見て、彼女が自ら断言するように、美的俳優ではなく、演技派女優として誇りを持ち、どんな役にも真面目に取り組んできたその性格をとても尊く思ったものだ。

そして息の長い女優生活において、ランズベリーのそのまっすぐな性格や考え方は、私が見習いたいと思う例をいくつか見せてきた。だから、ピンタレストに、彼女のピンを設けた私なのだ。彼女がなんと優雅に歳を重ねていくのだろうと感心したからだった。  決して美容整形に頼る事なく、上記写真のコメントの通り、笑い皺の一つ一つに彼女の重ねてきた歴史があり、それが輝いているに過ぎないという考えが私は気に入っている。 

先日、彼女は96歳でこの世を去ったが、The Greatest Generation偉大な世代と呼ぶ年代に生まれ、戦争を体験し、苦労して生きてきた人々は、先月崩御の英国女王も含めて、どんどん櫛の歯が、欠けていくように逝ってしまう。

Jessica Fletcherジェシカ・フレッチャー・スタイルと称している私のピンタレストのピンのひとつ。

 

この才能あるスターは市井の私たちの生活に素晴らしいエンターテインメントで満たしてくれたが、それだけではなく人生や老いる事への適切なインスピレーションを与えてくれた素晴らしい人生観も持っていた。

人々は彼女の信じられないほどの長いキャリアを懐かしく振り返ったが、彼女は、スキャンダルや失恋を引き起こすことなく、何十年にもわたって私たちを楽しませ、感動させたかった人だった。

10代後半の「ガスライト」のアカデミー賞ノミネイションから始まり、生涯にわたって続いた長い演技のキャリアの中で、スターがいくつかの真珠とも言える知恵を共有してきた。 そのいくつかは、本当に私にとっても覚えておきたい言葉である。

「エチケットの目的は、急いでいるときに従うことができる簡単な一連のルールを提供し、誰にも不快感を与えないようにすることです。」

「悩むよりは忙しいほうがいい。」

「夢をつかむ以上のヒントは正直に言えません。あなたが望むもの、あなたが達成したいと感じているものに固執し、それに向かって進んでください。 私たちは皆、自分の才能や自分の欠点の犠牲者になることがありますが、それらは私たちをつまずかせ、私たちの目標を達成することを妨げるので、それらのことを認識しておく必要があります。」

「心を開き、準備ができていれば、すべてが起こるようになるものです。」

「年齢を特に意識したことはありません。 自転車に乗っているようなものです。 足を下ろして進んでいくだけです。」

「私はいつも祈っています。 私はキリスト教の方法で、神を信じています。 私は教会によく通う人ではありませんが、神を信じています。 彼にはとても感謝しています。」

「私が大成功を収めたのは 40 歳になる前だったことを知って驚いています。 今でもそのエネルギーに満ち溢れていて、自分のことを体型で考えていません。 私は 90 歳ですが、90 歳だとは感じません。」

「年齢があなたの継続を妨げてはならないと私は信じています。」

そして1951年に合衆国市民権を取得し、合衆国選挙投票権を得ているランズベリーは、過去このように語った。

「私はロムニー氏の演説をテレビやラジオで何度も聞いたことがありますし、彼の著書”No Apology: The Case for American Greatness”を読んだことさえあります。  ロムニー氏は、私の意見としては、(大統領候補としての)要件に適合する最良の方のようです。」(2008年、2012年、2016年と3度合衆国大統領戦挙に出馬したが、敗れたロムニー氏について)

こんな言葉の数々に、ますます彼女が、地に足をつけた浮つかない安定さと包容力をもっていた母や祖母のように思えてならない。

 

Disney

 


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