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ラッキー!とつい口をつきたくなるような体験は、この次は私が、他のどなたかに回したい、と思うものである。そんな心の温まるお話を三つ見つけた。私達は往々にして、自分だけが苦労して、と思いがちだが、こんなことがあると、やはり人と人の間で、生きているのだ、と嬉しく思う。だから人間というのだろう。
注意深い目
吹雪をついて家へ運転中、私の後ろにかなり近づいていた車に気づいた。 すると突然、私のタイヤがパンクしたのだ! 走行をやめ、道路脇に車を寄せると、後ろにいた車もそうした。 男が車から飛び出し、迷うことなくパンクしたタイヤを換えた。 「私は二マイル前に横道に入るはずだったのですが。」と彼は言った。 「でも、私はこのパンクしたタイヤの状態が変だな、と思えたので。」
ーワシントン州スポケーンバレーのマリリン・アテベリーが見知らぬ人からの親切を受けたという話から。
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彼女はどうやってわかったのか
私は新しい仕事に就くために(合衆国の)大陸横断運転をしていた。 楽しい冒険として始まったことが、悪夢となったのは、まだいくらも道中を進んでいないのに、浅はかにも所持金の大部分を使い切った時だった。 私は道路の端へ車を寄せて、後悔の涙を滂沱と流れさせた。その時家を離れる前に隣人が、私の手中に、送別カードの封筒を押し込んだことを思い出した。 私はまだ封も切っていなかった封筒からカードを引っ張りだすと、百ドル札もそこにあった。残りの旅でかかる金額であった。後日、私はその隣人に何故カードに百ドル札を入れたのか尋ねた。 彼女は言った。 「あの時それが助けになると感じたのよ。」
ーマサチューセッツ州ウィンスロップのネイディーン・チャンドラさん
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ブランケット・ステートメント*
私が7歳のとき、家族で合衆国アリゾナ州にあるグランドキャニオンに運転していった。ある時点で、私のお気に入りの毛布が窓外に吹き飛ばされ、すぐに見えなくなってしまった。 私は悲しくて途方にくれた。 そのすぐ後で、私たち一家はガソリンスタンドで停止した。 ふさぎこみながら、私はベンチを見つけ、自分のサンドウイッチを食べようとした時、オートバイに乗った一団がそのガソリンスタンドに停まった。 「それはあなたがたの青いフォード車ですか?」灰色と黒の混じったひげを持つ巨大で恐ろし気な男が尋ねた。 母は無口にうなずいた。 その男はジャケットのポケットから私の毛布を引っ張り出して、母に渡し、それから自分のオートバイへ戻っていった。 私は彼の元へ走っていき、自分のサンドイッチをあげた。
ー英国のゼナ・ハミルトンの思い出
*Blanket Statementブランケット・ステイトメントとは、「包括的な発言」の意で、ここではブランケット(毛布)にかけて言っている。
http://www.eastvalleytribune.com photo credit: Neil Mill
そのうち知らない人がスコップで雪をかき分け助けてもらった。総勢5人ぐらいで交通整理をして引き出してくれた。ほんとに助かった。まだまだたくさん思い出がある。
それは大変でしたね。ご無事でいらして何よりです。救助なさってくださった方々のご親切が私にも伝わります。
3番目の話は、オートバイ乗りとして嬉しい出来事です。
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