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ついこの間、長男がカリフォルニア州からフロリダ州へ、引っ越ししたが、先週末は、末娘夫婦が、サンディエゴへ越した。今月末から法学校へ夫が進む。末娘もカリフォルニア大学付属病院に採用された。引っ越しは、カリフォルニア州内である。
だが、ここからサンディエゴまで交通がスムーズならば、五時間ちょっとかかるが、娘達は七時間かかってしまった。州間高速道路5号線を南に行くと、中央カリフォルニアと南カリフォルニアの間にあるグレイプ・ヴァインとよばれる1,410フィート(457 m)の標高の山を通るが、そこから渋滞がロサンジェルスまでずっと続いた。時は夏、今週から、あるいは来週から新学期の始まるカリフォルニア州で、最後の家族ヴァケイションを楽しもうとする人々の車で、すっかり混みあうのが常だ。
このグレイプ・ヴァインは、1933~1934年に拡張され、山中でもほぼまっすぐな道になったとはいえ、冬季は積雪・凍結で閉鎖されることが多く、物流の主要幹線道路である故に、大きなセマイ・トラックが、五マイルは続く16度の勾配に苦労し、タイヤを破裂させたり、ブレーキが利かなくなったりすることがあり、そうしたトラック用に、道路の下向きの部分の両側から分岐するエスケープランプがある。つまりここを運転する折は、常に周りにいるそうした大型トラックの事情に気を付け、事故に巻き込まれないようにしなければならないし、今回は引っ越し用に借りたU-hallトラックを娘の夫とその父親が運転していくので、その後ろをセダンで行く娘は、ハラハラと運転したそうだ。
グレイプ・ヴァイン:滅多にないが、すいている状態。夏は山火事、冬は積雪・凍結で閉鎖されることがたびたびある。
住居はサンディエゴ・ダウンタウンにある高層アパートで、法学校へは徒歩で行けるほど近い。例の小室圭氏ではないが、娘の夫も、法学校から奨学金(アメリカの奨学金は返済不要)を獲得し、幸先のよいスタートとなった。これから三年、しっかり頑張って勉強してくれることを願う。彼の兄弟の一人も現在北加の法学校に在籍し、父親も弁護士なので、これから先アドヴァイスを得るには、事欠かないことだろう。
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ダウンタウン・サンディゴ
今年は子供五人のうち三人にとっては、大きな飛躍があり、また引っ越しの年である。次男は一月にハワイからドイツへ、前述の長男も然り、そして今月は、末娘夫婦である。それぞれ新しい地で、新しい仕事と学校である。 どの地においても、どの職業や学校で、最善を尽くし、全力を尽くして頑張れるよう、心から祈る。各地に点在する子供達だが、それぞれが助け合い、協力し、健康に幸せにやってくれれば、私(夫も)は、他になにも望まない。フロリダには、すでに二人の息子家族がいるので、カリフォルニアに比べてヨーロッパに近いこともあり、感謝祭やクリスマスや復活祭は、次男一家も簡単にやって来れる。今度はマイアミで家族揃おうか、などと、もうそんな話も出ている。
十二人の子や孫が訪問していた今年の夏も終わり、我が家はやっと、潮が引いたように、しーんとして、毎食事時十四人前(私達夫婦も含めて)の食事を用意する忙しさも遠い日の喧噪になりつつある。まるでエコーが返ってきそうな静けさと空間のある家で、私が「おーい、」と呼べば、夫の声だけが、どこからか「なあにー?」と返ってくるだけだ。それもまた善きこと哉。
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巣がカラになると、つまり、こんなことだって、できちゃうわけね。
5人の子供とは大変でしたね。私は2人だったけど、やはり大変でした。今思えば良い思いでばかりです。いやなこともです。お互い、異郷の地生きているんですね。