https://www.almanac.com/content/moon-illusion-why-moon-so-big-tonight
元旦は祝日、1月2日から仕事へ戻るし、学校も始まる。アメリカでは日本のような三が日さえないし、特にお正月を祝わないが、中国系アメリカ人は旧正月を、モン族(Hmong)はクリスマス直後に新年を祝う。元旦に特別な料理を食べる習慣のアメリカ人は南部にはいて、Hoppin' Johnという1841年頃始まったものがある。
名の由来は、足の悪い(ホッピングで歩行をしていた)黒人男性(おそらくジョン)が作ったものをサウスキャロライナのチャールストンで、人々に売っていた、という説や、これがキッチンから食堂に運ばれてきた時、子供達が喜んでホップしたという説、果ては、この料理が運ばれた時口々に”Hoppin' John!"と叫んだから、というのもある。Happy John, Happy Jackとも呼ばれるこれは、ライス、肉(普通豚肉やハム)、black-eyed peas (= cow peas) と呼ばれるササゲ属の豆が使われる。
https://www.almanac.com/content/hoppin-john-good-luck-food-new-year
https://www.walmart.com/ip/Margaret-Holmes-Hoppin-John
缶詰で簡単にできる
これにカラードグリーンと呼ばれる青菜とコーンブレッドが付け合わせられる。この材料から伺えるように、元々は1700年代奴隷がよく食していた料理である。南北キャロライナやジョージアの沿岸及び島々が発祥地と言われる。このシンプルな料理には、材料にシンボル的な意味があり、これを元旦に食べると、幸運がくると言われる。
材料の意味:
- ブラックアイド・ピーは、コインを意味する
- カラードグリーンは、緑のお札(ダラー紙幣)あるいは現金を意味する
- コーン・ブレッドは黄金を意味する
- 豚肉、特にハムホックは、奴隷時代に与えられた安い端肉を思い起こさせる(過去を忘れない)
- トマトが含まれていれば、それは健康を意味する
- 作り手は時折10セント硬貨を、料理を出す前に入れる。このコインに当たると、富が待つと言われている
食べ方にも縁起を担ぐことがあり、供された物のうち、三粒のブラック・アイド・ピーズ以外全て食すると、ご利益がトリオでやってくると言う:幸運、富そして恋愛。あるいは供された皿にいくつピーズがあるか数えると、ご利益の数のヒントになるとも。新年にこの豆を食べる習慣は実は、セファデイック・ユダヤ人がロシャ・ハシャナと呼ばれるユダヤ人の新年に食べることからきているとも言われている。
さて、Hoppin' Johnのご利益は果たしてあるのだろうか? 答えは、ある、である。歴史によれば、北軍がヴィックスバーグを攻め入った時、多数の南部白人はこの豆を食べて飢えを防いだと言う。
この料理は大晦日から元旦の間に食べるものとされるが、残った物は、名前を変えて、Skippin' Jennyと呼ばれる。残り物を無駄にしないということで、さらに、運が増えると言われる。
絢爛豪華な日本のおせちとは大きく異なるが、新年の幸運と健康を願う気持ちは世界共通である。
新年あけましておめでとうございます。
初めまして
(KENの写真集)KENと申します。
本年も宜しくお願いします。
ご健康にご留意なさって良いお年を。