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Yosemite
シエラネバダ山脈は、カリフォルニア州セントラル・バレー(サン・ワーキン・バレー)とグレート・ベースン(大いなる盆地=ロッキー山脈とシエラ・ネヴァダ山脈の間)の間にある。範囲の大部分はカリフォルニア州にあるが、ネバダ州やオレゴン州にも及ぶ。いわば、アメリカ大陸西部の「バックボーン」を形成するほぼ連続した山脈の連鎖である。
シエラは南北に400マイル(640 km)走り、その幅は東西に50マイル(80 km)から80マイル(130 km)の範囲で、アラスカとハワイを除く48州中の最高峰14,505フィート(4,421 m)のマウント・ウィットニー山があり、15の氷河、3つの国立公園(ヨセミテ国立公園、セコイア国立公園、キングスキャニオン国立公園)がある。体積世界一の巨木シャーマン将軍と呼ばれるセコイア、北米最大の高山湖タホ湖、一億年前の花崗岩が氷河によって削られたヨセミテにはかなり高くから落水するブライダル・ヴェイル滝もある。
Sierra Nevada
マウント・ウィットニーの夕日
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シエラ・ネヴァダは、カリフォルニア州にとって、威厳のある美しい山脈であるだけではなく、水源としてシエラ融雪(降水も)は、麓だけではなく、サンフランシスコ・ベイエリアから南カリフォルニアに広がる各都市の2,700万人以上の人々に飲料水の一部を提供している。融雪は、セントラル・バレーの農業用水ともなり、昨今の旱魃は今夏は特にひどくなると懸念されている。
たとえば、ヨセミテ国立公園のヘッチヘッチー貯水池は、サンフランシスコの総水需要の85%を占めている。 シエラ高地を源流とするモコルムネ川は、イーストベイ(サンフランシスコ対岸のオークランド市周辺)の水の90%以上を供給しており、シエラ東部のオーエンズ・バレーはロサンゼルスの主要な水源となっている。
そのオーエンズ・バレーのマンザナールには、第二次世界大戦時、日系人収容所が作られ、遠くにマウント・ウィットニーが望めたという。このマンザナール収容所に関係のある話はこの次のブログに書く。
シエラ・ネヴァダの美しさはスコットランド人のアメリカのナチュラリストの草分けで「自然保護の父」と呼ばれる作家・植物学者のJohn Muir(ジョン・ミュア)、彼に感化され、国立公園の理念を確立させたセオドア・ルーズベルト大統領、新聞記者サミュエル・クレメンスが、今はゴーストタウンのボーディで、マーク・トゥエインというペンネームを思いつき、彼もこの山脈を愛した。ヨセミテ公園のハーフ・ドームは登頂しての絶景も、ヨセミテ・バレー全体の威厳に満ちたその美しさは、誰をも魅了する。
冠雪したシエラ・ネヴァダの峰々をフロントウィンドウ越しに眺めながら、フリーウェイを東に運転していくそんな時は、いつだって、思わず”How Great Thou Art!"と感嘆し、溜息をつく私である。そして、あの歌が脳裏に浮かぶのだ。
その歌は、讃美歌であるが、下に紹介するHome Free(ホーム・フリー)というアカペラグループは、カウントリー音楽が基本にあるが、壮大で荘厳な自然に神の創造を感嘆して賛美する歌は心に響く。 二番目のヴィデオは実際に教会合唱団によるものである。 どちらも素晴らしい。Home Freeは途中でIt Is Well With My Soulの一節を少し忍ばせている。
【注意】このヴィデオは歌が終わった後宣伝が入るので、そこでお止めください。
How Great Thou Art 輝く日を仰ぐとき
このヴィデオでは、Sissel(シソー)が最初スェーデン語で(この原曲スェーデンの讃美歌O store gud)歌い、英語でタバナクル合唱団と共に歌う。和訳は下に。
- 輝く日を仰ぐとき 月星(つきほし)眺(なが)むるとき 雷(いかずち)鳴り渡るとき まことの御神(みかみ)を思う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 森にて鳥の音を聞き そびゆる山に登り 谷間の流れのこえに まことの御神を思う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 御神は世人(よびと)を愛し 一人の御子を下(くだ)し 世人の救いのために 十字架にかからせたり 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を
- 天地(あめつち)造りし神は 人をも造り替えて 正しく清き魂 持つ身とならしめ給う 我が魂(たま) いざたたえよ おおいなる御神を 我が魂 いざたたえよ おおいなる御神を