ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

22歳になった(自称)

2019-10-13 | 家族

孫#5 

 

 

 

 

 

ただいま~。一週間のメディカル休暇から戻りました。夫は脊椎管狭窄症のため、椎弓切除及び椎間関節切除などの手術を先週木曜日受け、それから5日目の今週月曜日午後退院しました。手術は三時間半ほどでしたが、私の印象では、思ったよりも簡単(というより複雑な問題に面することなく夫の優秀な神経外科医は)手術を済ませられ、夫には麻酔の副作用もなく、翌日の金曜日には病室の外の廊下を歩き、ついでに階段の昇り降りまでできてしまい、DPT(Doctor of Physical Therapy=専門職理学療法博士)のミシェルを驚愕させました。このミシェルは私の勤める大学で、DPTを持って二年前卒業し、夫の入院した病院で働いていて、つい私は、彼女とその理学療法博士課程の教授たちの噂話に花を咲かせたのでした。


夫の回復は早く、術後一日で介助なくシャワーを浴び、同じような手術をして入院も回復も長かった長姉に比べ、まるで盲腸手術をしたかのようでした。それでも夫の背中には5インチ(12.7cm)の手術跡があり、真皮縫合後、抜糸不要の皮膚表面接着剤を使用、その傷口表面をテープ状のフィルムで覆ってあるのは事実で、それを目にすると、痛々しくさえ見えます、と言うよりも実際に痛いのですが。

 


来週月曜日から職場に復帰する予定の夫は、自称精神年齢21歳が22歳になっただけだ、と申し、空さえ飛ばんとしそうなので、「これこれ、あなたのお名前はクラーク・ケント(あのスーパーマン)じゃないのよ。悪から地球を救う前にまずは養生をして御自分の背中を救ってちょうだい。」と私。深く座るカウチや椅子から立ち上がるのはやはり少々チャレンジなので、それがもっと容易になるまで、余裕ある快復をしてくれれば、いいのです。スーパーマンのように空を飛ばなくともいいのです。飛びたければ飛行機に乗ればいいだけでしょう。飛行機はかの国の16歳少女が牙をむくかもしれませんが、あいにく大洋を航行できる豪華自家用ヨットは(まだ自称22歳の若者なので)持ち合わせていませんし。とにかく夫があまり無理をしないように見張っている私です。


ということで、この一週間私は糟糠の妻然(ははは)と夫の病室に日参し、アメリカの病院では患者の家族が何かしなければならないことはないので、せいぜい、夫に「早くお治り!」と命令する励ます以外の仕事はありません。お見舞いの花束を受け取って病室を飾ったりするくらいでした。手術中やその後の実況中継を5人の子供達にテキストをしていましたが、そんなことはこの7月以来これで三回目で、先の二回は、末娘そして、長女の出産の時でした。この4か月3つの違った病院に出入りし、こんなことは市井人たる私には、滅多にない機会だと思うと、楽しくさえなりますが、どちらの病院でもそこに働く看護士の方々の患者に対する親切や貢献ぶりには、心底感動しましたし、感謝に絶えません。なんと素晴らしいプロフェッショナルな方たちだろうか、と感心します。もちろん医師の方々も。


思えば、7月以来、3つの異なる地域の病院訪問や孫たちの世話の他に、私は北に住む未亡人の長姉宅へも訪問して、その様子をチェックしたり、かなり実年齢をひしひしと感じる疲れもありましたが、それはすぐにむしろ私が健康でいられることへの感謝に変わります。日頃訪問致しますブログ主様の中には、ご本人やおつれあいの長引く入院生活をリアルタイムでご経験されていらっしゃる方もお見掛けし、心が痛み、全身全霊でお早い御快復を祈らずにはいられません。病める方々やその御家族について考えることや、祈るということは、実は大変な力を発揮するもので、私は、今回の件についても、以前のことについても、その絶大な効果を証しできます。今病床にあるお方や愛する方がそうでいらっしゃる方に、私の気持ちと祈りを捧げます。

 

 

      

 

孫#3、#6、#4、#7、そして#8:#1と#2は幼稚園やプリ・スクール中に忙殺されてお留守

夫の背中の12.7㎝の傷跡でお目汚しするよりも上記の写真でごまかそう。






孫に願う

2019-10-11 | アメリカ事情

freepik.com

 

 

 

 

あのPaul Harveyポール・ハーヴィ氏がペンで手書きしたこと。

 

 

 

私が孫のために、こうなって欲しいと願うこと。

お下がりの服、自家製アイスクリーム、ミートローフサンドイッチについて知ってもらいたい。 本当にそう願う。

私の大切な孫、君が屈辱を受けることによって謙虚さを学び、だまされることによって誠実さを学ぶことを願っている。

自分でベッドを整え、芝生を刈り、車を洗うことを学ぶことを願っている。16歳になる時、誰も君に真新しい車を与えないことを本当に望む。 それまでには自分で働いて欲しい。

少なくとも一度は子牛の誕生を見、君の老犬が安楽死するのを見られたら良い。

私は君が自分の信じている何かのために目の周りを黒痣(殴られてできる)にしても戦うことを望む。

君の弟と寝室を共有しなければならないよう望む。部屋の中央に線を引かなければならない場合でも良いが、弟が夜怯えて君のベッドにもぐりこんでも、そうさせてやることを望む。

ディズニー映画を見たいとき、弟が君にまとわりつきたいなら、彼にそうさせるのを望む。

 友達と共に上がり坂を上って登校しなければならないことを、そしてそれができる安全な町に住んでいることを願う。 雨の日には、乗車する必要があるが、君がクールじゃない(と思っているだろう)母親に運転してもらっているのを誰にも見られたくないために、目的地の2ブロック手前で降りる必要がないように願う。

 Y字型のパチンコが欲しいなら、君の父親がそれを買う代わりに作るのを君に教えてくれることを願っている。 どのように泥土に穴を掘るのか習い、そして本を読むことを願っている。 最新式のコンピューターの使い方を学ぶとき、頭の中でも足し算や引き算ができることも学んでほしい。

 初めて女の子に夢中になったとき、友達にからかわれることを、そして母親に口答えしてアイボリー石鹸がどんな味をしているのかを知ることを願っている。【子供が悪口雑言を放ったり、親に向かって口答えすると、母親はよく「その汚い口、石鹸で洗いましょう」と言うならいがアメリカにはある。実際にそうする母親も昔はいた。】

山登りで膝をすりむき、ストーブで手を火傷し、凍った旗掲揚ポールに舌を突き出して【あのアメリカ映画A Christmas Storyクリスマス・ストーリ―映画のように】みることを経験するように。

誰かが君の顔に葉巻の煙を吹きつけたら、君が気持ちが悪くなることを願っている。 一度ビールを飲んでも構わないが、それが気に入らないことを希望する。 もし友達が麻薬やマリワナ煙草を勧めたら、君がそんな彼を友人ではないと気づくよう願う。

おじいちゃんと一緒にポーチに座ったり、釣りに行く時間を作ってほしいと確実に願う。 葬儀に於いて悲しみを、休日には喜びを感じるように願っている。

君が隣人の窓から野球のボールを投げるとき、君の母親が君を罰し、君は自分の手形の石膏をクリスマスに母親にあげて、彼女が君をハグすることを願っている。

これらのことー人生の厳しい時、気落ちする時、勤勉なこと、そして幸せを私は君に願っている。



実際に役立つ

2019-10-09 | アメリカ事情

worldpressluv.com 

 

 

 

 

 

私の隣街のカリフォルニア州ヴァイセリアのマウント・フィットニー高校にて2004年、マイクロソフト社創立者のビル・ゲイツが学校では学ばない11の項目についてスピーチをした。彼は、「誰もが心地よく、政治的に正しい」という教育が、いかに現実の概念を持たない世代の子供たちを育成し、現実世界での失敗に貢献したかについて語り、成功するには、次の11のルールが必要だと説いた。


ルール1:人生は公平ではないーそれに慣れること


ルール2:世界はあなたの自尊心を気にかけない。世界は、あなたが自分自身に満足する前に何かを達成するのを期待する。


ルール3:年収6万ドルを高校卒業後一年では得られない。電話付の車に乗る副社長という位はそれに値する働きや実績がなければ獲得できない。


ルール4:教師が厳しいと思っているならば、上司を持つまで待ってみなさい。


ルール5:ハンバーガーを裏表焼くためにそれを裏返したりする仕事(=さえない仕事=最低賃金の仕事)はあなたの尊厳にかかわることではない。あなたの祖父母は、さえない仕事に対して(さえ)別の言葉を持っていた。彼らはそれを「機会」と呼んだ。

 

ルール6:あなたが失敗しても、それはあなたの両親のせいではないのだから、自分の間違いについて泣き言を言わず、それから学ぶこと。

 

ルール7:あなたが生まれる前、両親は今ほど退屈な存在ではなかった。彼らが退屈に見えるのは、あなたのために様々な経費を支払い、あなたの服を清潔にきれいに保ち、あなたが自分がいかにかっこいいかを話すのを聞いて、そうなったのである。そのため、親世代に寄生する存在で熱帯雨林を救う前に、まず自分の部屋のクローゼットの害虫駆除をすることである。


ルール8:(ゆとり教育のおかげで)あなたの学校は勝者と敗者という分け方を廃止さえしているかもしれないが、人生はそうではない。 一部の学校では、不合格の成績のつけ方そのものを廃止しているが、それは現実の生活で少しもそれに似たものはない。


ルール9:人生は学期に分かれていない。 あなたは夏休みを取らず、あなたが「自分自身を見つける」のを手伝うことに興味を持つ雇用主はほとんどいない。 あなた自身の時間にそれをすることである。


ルール10:テレビ(の番組)は現実のものではない。 実生活では、人々は実際に(長居したい)コーヒーショップを出て仕事に行かなければならない。


ルール11:オタクに親切に。 おそらくあなたはそうしたオタクの一人のために働くことになるかもしれない。

–ビル・ゲイツ

 


 

britannica.com

 

 

 


成功の黄金律

2019-10-07 | 人間考察

eBayからの写真。

1902年ワイオミング州ケメコケメラーで創業したJCペニー店をレリーフしたベルトバックル:黄金律という看板が見える。

 

 

 

 

 

 

私たちが長生きすればするほど、自分を助けたい人は、他の人を助けることによってのみそうすることができることに気づきます。それが成功の基本法則です。自分自身だけで成功を見つける方法を探すことから始める人々は、最初から運命づけられます。


この原則を使用して多くの成功を収めた人たちのひとりは、James Cash Penneyジェームス・キャッシュ・ペニーでした。 1902年にワイオミング州ケメラーにある小さな雑貨店から始めた素晴らしいペニー氏は、ひとつの単純な原則である黄金律に基づいて、数百万ドルのビジネス帝国を築きました。長年、ペニーの店はゴールデンルールストア(黄金律ストア)と呼ばれていました。


その原則に対するペニー氏の信仰ー常に顧客を自分自身が扱われたいと思うように扱うーが顧客数を増加させ、店を繁栄させたのです。しかし、おそらくもっと重要なのは、従業員に対するペニー氏の態度でした。そもそも、彼は「従業員」という言葉が好きではありませんでした。彼はすべての人をパートナーとして扱うことを好んだので、彼らをassociates「仲間」と呼びました。何よりも、「仲間」がお金を稼ぐのを助けることによって、彼自身の成功が保証されることを知っていました。


No man is an island「誰も島ではない」とジョン・ダンは書きましたが、私たちのあまりにも多くは、他人に仕えることによってもたらされる自己の喪失や損失を恐れています。実際には、こうした奉仕は、自分を「見つける」ための唯一の真の方法です。



James Cash Penney

 





真の慈悲

2019-10-05 | 人間性

 Worn out shoes/pinterest

 

 

 

 

 

ある大学生の若者は、その学生たちに対する親切さから俗に学生の友人と呼ばれていた教授と一緒に散歩をした。彼らが歩いていくうちに、道に横たえてある一足の古い靴を見た。靴は近くの畑での一日の仕事をほぼ終える農夫の物と見えた。


学生は教授に向かって、言った、「あの男にちょっと悪戯してみましょうよ。彼の靴を茂みの後ろに隠し、彼が靴を見つけられずに困惑するのを見るために!」


「いいえ」と教授は言った。「貧しい人々を犠牲にして決して楽しもうとしてはいけません。しかし、あなたは裕福であり、この貧しい農夫をダシにする娯楽よりももっと大きな喜びをあなた自身に与えることができますよ。それぞれの靴に1ドルずつを入れて、私たちは隠れるのです。」 学生はそうしてから、容易にその男がのぞめる近くの茂みに教授と二人で隠れた。


農夫はすぐに仕事を終え、うわっぱりと靴を置いていた小道に向かって畑を横切った。うわっぱりを着ている間、彼は片足を靴の中に滑り込ませたが、そこに何かがあるのを感じ、身をかがめると、そこに一ドル硬貨を見つけた。


感嘆と驚異が彼の顔に広がった。彼はその一ドル硬貨を見つめ、それを裏返し、何度も見た。彼は周りを見回したが、誰も見えなかった。とうとう、彼はそのお金をポケットに入れて、他の靴を履こうとした。


そのもう一つの靴の中に、他の一ドル硬貨を見つけたときの彼の驚きは大きかった。押し寄せる感情のあまり、彼はひざまずき、熱烈な感謝の気持ちを声に出して言った。妻が病でどうすることもなく、パンを与えられず、ひもじい子供たちについて語り、目に見えない力によって困窮している今、このような恵みがあることを感謝した。


若い学生はそこに立ち、深く影響を受け、涙が彼の目を満たしていた。「今、あなたは意図した悪戯をした場合よりも、はるかに大きな満足を得たことでしょう。」と教授は言った。


「教授は私に決して忘れ得ないレッスンを教えてくださいました」と若者は答え、続けた、「もらうよりも自分が与える方がどれだけ大きな祝福を得るかという真実を感じましたから。」