ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

可能な不可能

2020-01-11 | 人間性

 

 

 

 

 

 

ディスレクシア*のこの若いカナダ人少年は、学習障害に関係なく、何でも可能であることをインターネットで証明している。

*ディスレクシア(英語: dyslexia、ディスレキシアとも)は、学習障害の一種で、知的能力及び一般的な理解能力などに特に異常がないにもかかわらず、文字の読み書き学習に著しい困難を抱える障害である。 失読症、難読症、識字障害、(特異的)読字障害、読み書き障害、とも訳される。-Wikiから。

 

9歳のベンジャミン・ルッソは最近、750個のルービックキューブからWWE(World Wrestling Entertainment合衆国のプロレスリング団体)のスター、ジョン・シナの大きなポートレートを作るビデオを作成した。

 

この複雑な大作完成に、ベンジャミンは3週間でたった5時間を費やした。

 

ディスレクシアが常に読み書きを困難にしてきたにもかかわらず、ベンジャミンは常に信じられないほどの速度でパターンを記憶し、コピーする才能を持っていた。

 

母親のメラニー・ルッソは、息子の持つ研ぎ澄まされた立体感覚が、ルービックキューブを非常に簡単に解決できる理由の一部であると述べている。 実際、彼はひとつのルービックキューブの一面を約1秒で仕上げられる。

 

「ディスレクシアは僕の障害ではありません」と、ベンジャミンは下記のヴィデオで印刷されたカードの1つで言う。 「ディスレクシアは僕のスーパーパワーです。」

 

 

 

 

...まったく一面もそろわず放り出されたままで本棚の一部となって久しいあのルービックキューブ、今晩やってみようか。

 

 

 

 


研究結果

2020-01-10 | 調査・探求

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ある研究によると、数多の鳥類、林や低木の多い地域に住んでいる人々は、うつ病、不安、ストレスに苦しむ可能性が低いとわかった。

 

英国のエクセター大学で実施された何百人の人々を対象とした研究では、人々が都市部に住んでいるか、緑豊かな郊外に住んでいるかにかかわらず、日常、自宅の周辺で、多くの鳥類ならびに通常の樹木や低木の林を見られることが、精神的健康に有益であるとわかった。

 

これは、さまざまな年齢層、収入、民族の270人以上の人々の精神衛生状態を調査し、その結果によると、普段よりも戸外で過ごす時間が少ない週を経た人は、不安やうつを報告する可能性が高いことがわかった。

 

午前と午後に、ミルトンケインズ、ベッドフォード、およびルートン地域で鳥の数に関する広範な調査を調査対象の人々に行なわせたところ、午後に鳥の数を調査した人々には、うつ病、不安、ストレスのレベルが午前に調査した人々に比べて低いことわかった。科学者は、一般的に午後には朝に見られる鳥よりも数少ない傾向があることを調査して見つけた。

 

この研究では、クロウタドリ、コマドリ、青いシジュウカラ、カラスを含む一般的な種類の鳥が見られた。この研究では鳥の種類と人の精神的健康との関係は見られず、むしろ窓から見る庭や近所の鳥の数に、関係があることがわかった。

 

以前の研究では、ほとんどの人は異なる種を識別する能力が低いことがわかっており、ということは、人々に幸福をもたらすのは特定の鳥ではなく、そうした鳥と相呼応することであるのを示唆している。

 

この研究を率いたエクセター大学の研究員であるダニエル・コックス博士は、次のように述べている。「家の周りにいる鳥を目にすること、それがほんの一部の自然でも、健康な精神衛生への手段として大きな可能性があり、都市をより健康で幸せな場所にしています。」

 

出典:エクセター大学–写真:Andrea O’Connell

 

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このような「事実」は、象牙の塔の科学者たちのお手をわずらわせずとも、農業や庭仕事や野鳥観察を楽しむ方々のブログで毎日すでに実証されているような気がする。この調査結果以前から、住宅地に住む私もせっせとハミングバード用のネクターをフィーダーに絶やさないように心掛け、野鳥の餌を、時々わざと地面にもこぼしてバードフィーダーに入れたりする。最近シマリスよりも大きめな一匹のリスが庭に顔を出すようになったのだ。そんなリスのために向日葵の種などは地面に「こぼす」ことにしている。キッチンテーブルからバードフィーダーが見え、やってくる野鳥を眺めては楽しむ。時折、特に風の吹き荒れる日には、見慣れない野鳥も訪れる。1950~1960代の年季の入った夫の両親から譲られた「庭の野鳥」という二巻の図鑑は、私の大事な蔵書のひとつで、実父からもらった双眼鏡も私の宝である。図鑑を眺めるだけでもゆったりと不思議に平和な気持ちになれる性格の単純さを感謝している。

 

 

 

 


メモリーベア

2020-01-09 | 人間性

Photo by Mary Macinnes

 

 

 

 

 

 

手芸に長けたあるスコットランド女性は、愛する人の思い入れのある形見や記念品を保つのに最も素敵な方法を思いついた。


過去6年間、メアリー・マッキネスは、亡くなった友人や家族のお気に入りだった衣類から「思い出のクマ」を製作している。


スコットランドはエジンバラにあるヘリオットワット大学で服飾工学を学んだマッキネスは、彼女がわずか16歳で、友人のために最初の思い出のクマを作ったと言う。するとたちまち彼女の製作するクマを求める人々のリクエストが殺到したが、自身の研究に集中したい彼女は、常にそうした依頼を断ってきた。



Photo by Mary Macinnes



ところが、彼女のクマがソーシャルメディアでますます人気を博した後、最終的にフルタイムでクマを作ることを選択した。


現在21歳のマッキネスは、数百個のメモリーベアを製造してきている。それぞれの価格は50ポンド(65ドル)で、計画と製作には5〜6時間が費やされる。


マッキネスは、愛する人の遺灰と宝石を含むクマも製作した。ぬいぐるみの背中にポケットを付けて、受取人がクマと一緒に特別な手紙や記念品をそこに潜ませるようにもしている。


Photo by Mary Macinnes


クマはとても人気が出てきて、マッキネスは彼女が現在数ヶ月単位の製作待ちリストがあると言う。


そのような感傷や感情を伴う素材を扱うことは、普通、最も簡単な仕事ではないかもしれないが、マッキネスは自身の仕事は、無限にやりがいがあると言う。


「依頼者たちがそんなクマをそれぞれ持ち寄って一同に会するのは本当に感動します。80%の人々は涙にくれるのです。」と彼女はメトロ紙に語った。「それは、過去の悲しい思い出としての個人の衣服がクマのぬいぐるみに使われて、それはまるで新しく息を吹き込まれたかのようだからです。クマを抱きしめたり話しかけたりするのに、見た目にもはるかに人々に受け入れられ、悲嘆の経過を確実に良い方向へ向けられるという恩典につながります。」


Photo by Mary Macinnes


*付記:メアリー・マッキネスはクマのぬいぐるみを販売しているのではなく、あくまでも彼女の縫製技術とそれにかける時間を販売しています。もしメモリーベアについて詳細をお知りになりたいご希望がおありならば、彼女のフェイスブックをお教えいたします。コメント欄にて連絡をお願いします。






ガラスの惑星

2020-01-08 | アメリカ事情

festivals.paradisecityyarrts.com

 ガラスの惑星のひとつ、ふたつ。

 

 

過去40年にわたり、ジョシュ・シンプソンはガラスから複雑な小さな「惑星」を細心の注意を払って作成しているが、それらのいくつかは世界中のどこかで、人々に発見されるように置かれている。


マサチューセッツ州シェルバーンフォールズのガラス工芸家は、1970年代に宇宙飛行士たちが、撮影した様々な地球の象徴的な写真に触発されて以来、3,000以上の「無限の惑星」ガラスの球体を作ってきた。彼のカラフルな小さな作品は世界中に隠されており、疑いを持たない見知らぬ人が発見の喜びを体験できるようになっている。シンプソンにガラスの惑星を隠す場所を提案したい場合、または自分で探したい場合は、Infinity Project Webサイト(https://www.megaplanet.com/the-infinity-project)にアクセスして提案できる。


彼のガラス・ボール製作の様子は、下記でどうぞ。

 

goodnewsnetwork.orgから。





新しい年に

2020-01-06 | アメリカ事情

スエーデンで、#6の孫息子の初めてのクリスマス

 

 

 

 

 

気管支喘息も快方に向かいつつある今日、やっとコンピューターに向かうことができた。毎年暮れから年始にかけてのこの時期、決まり事のようにやってくる病にいささかまいるが、生きているのだから、避けようがないこととあきらめて、今年もただひたすら「頑張る」しかないだろう。日の出は7:12と遅く、それに輪をかけて今朝は濃霧が発生し、暗く、いっそこのままクマのように冬眠したいものだ、と思う自分にハッパをかけて動き出す。

 

クリスマスから新年にかけての家族の集まりは、今回も滞りなく済み、二か月半こちらに滞在していた末娘は、その間に5か月半になる息子を夜は12時間ひとりで眠るように躾け、迎えにきた夫と共に実に楽しそうに先週末サンディエゴへ戻った。その夫も今週からまた新学期。あと一年半。頑張って。4か月半になる第二子と5歳の長男を抱える長女は、今週から始まる幼稚園に慌ただしく長男を送り迎えする日々が再びやってきた。


長男はフロリダで、今月からいわゆるプア・クリニックでの治療にあたる。昨日は、急患の手術をこなした。泥酔し、片目を銃で撃たれた、まだ20歳の不法移民で健康保険のない外国人若者の手術。銃弾は片方の目から入り、もう片方の目の奥で止まった、と言う状況で片目は完全に失明し、手術は主にその弾丸や破片を取り除くことだったそうだ。たった20歳で、捨てるように生きる人生。泥酔し、失明するこの若者の人生を思うと、やりきれなさを覚えるが、息子は感情を抑えて、淡々とこなしていく以外ない。


ドイツの次男一家は、12月から、ドイツでは新しい父親の育児休暇を取り、ひと月をスエーデンで過ごしている。ドイツでの育児休暇はアメリカほど待遇はよくなく、有給と言えども、スエーデンで過ごすほうが安上がりということだそうだ。義理の両親は、今月から毎年恒例のバハマクルーズのため、フロリダへ飛来、そこで次男の兄、つまり長男に会うことになっている。三男一家は三男の行先が決まるまで、ここの眼科で働いている。4歳と2歳の子供たちは元気で、ここで従兄たちと遊ぶのがずいぶんと気に入っている。

 

この月曜日は私にとっては、初出勤。そして1月6日はEphiphany(公現祭・顕現日)である。Ephiphanyについては別のページを選ぶと開きます。

 

これはカトリック教会員の祭事であるが、私のオフィスは圧倒的にカトリック教徒が多く、毎年楽しくRoscón de reyes (=王様の指輪)と呼ばれるリング状の大きなパンを分けていただく。このパンについても二年前の1月6日に記している。今年は、私はベイビー・イエスを当てず、同僚のをいただいた。西方教会と東方教会(とはギリシャ正教会あるいはオーソドックス)では意味が少し違うが、西方教会(カソリック教会、聖公会、プロテスタント教会)は、公現祭を、三賢者が(とうとう)降誕したキリストにまみえ、ギフトをわたし、崇拝した日であることを祝う。今年もこのメンバーで仲良く、実りの多いオフィスであるように、と取り分けたパンをかじりながら、みな願う。





今年も三賢者は、イエスキリストにまみえる旅でベツレヘムに到着したようであるし、私は、ここで今年が皆さまのお幸せ多い年となるようにと祈りつついる。