うるう年は4年に1度とは限らない!うるう年の正しい計算方法など8選
正しい計算方法などうるう年に関する基本
うるう年は4年に1度と思っている方も多いと思います。また、オリンピックの開催される年は必ずうるう年となると思っている方もいると思いますが、正確には必ず4年おきやオリンピック開催年とはなりません。
ここではうるう年の計算方法の他に、なぜうるう年が存在するのか、なぜ2月は日数が少ないのかなど、うるう年に関する豆知識についてもご紹介していきます。
うるう年とは
うるう年とは通常28日までしかない2月が29日と1日多くなる年のことを言います。つまり、うるう年となる年は1年が365日ではなく366日となります。
ちなみに2月29日ことは「うるう日」と言います。
日本では地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間を基に暦が決まる太陽暦を採用しています。そして地球が太陽のまわりを一周するのにかかる時間は約365日であることから1年は365日となっています。
しかし、正確には365.24218944日かかることから時間にすると5時間49分のズレが生じています。これを修正するためにうるう年が設けられ、うるう年となる年は1年が1日多くなります。
ちなみに太陽暦以外を採用している国もあります。
イスラム国ではイスラム暦とも呼ばれるヒジュラ暦が採用されており、ヒジュラ暦は太陽暦よりも10日ほど1年が短くなります。また、インドはイスラム教やヒンドゥー教、キリスト教など様々な宗教が信仰されていることから、宗教や地域ごとに様々な暦が使用されています。
うるう年の計算方法
うるう年の計算方法を西暦が4で割り切れるかどうかだけだと思っている方も多いと思いますが、1900年や2100年は4で割り切れますがうるう年ではありません。
正確なうるう年の計算方法は下記の3つの条件によって計算されます。
西暦が4で割り切れる
4で割り切れても100で割り切れる場合を除く
100で割り切れても400で割り切れる場合はうるう年とする
先程も記載したように1年で発生する5時間49分のズレを修正するためにうるう年が存在しますが、単に4年に1度とすると徐々にズレが大きくなってしまうことから100で割り切れる場合はうるう年としない、400で割り切れる場合はうるう年とする、と言った計算が必要となります。
なぜうるう年は4年に1度と言った計算だけが広まったのか
上記の計算方法でも紹介したように100で割り切れる場合にはうるう年となりませんが400で割り切れる場合にはうるう年となります。
そのため2000年は100でも割り切れますが、400でも割り切れるためうるう年となり、しばらくの間「4で割り切れる=うるう年」が続いてしまったからと言われています。
なぜ2月は28日、29日と少ないのか
2月以外の月は1ヶ月が30日間か31日間となっています。では「なぜ2月だけ少ないのだろうか?」と思った方もいると思います。
太陽暦は古代ローマの暦を基に作られました。そして古代ローマの暦は1月からではなく、3月から始まり翌年の2月までを1年としていました。つまり、2月は現在の最後の月にあたる12月であったことから他の月よりも日数が少なくなっています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます