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学生たちがこうふの話題をお届け!

「県央ネットやまなし」でバラを楽しむ!(甲府・峡東地域)【第2弾】

2024-06-18 17:25:18 | 山梨県立大学のレポート

山梨県立美術館のバラ園を見に行こう!


皆さんこんにちは 私は山梨県立大学国際政策学部4年の吉田龍です

本日は、甲府市の学生レポーターとして甲府市の隠された魅力を発信するために、山梨県立美術館のバラ園をゼミ生のみんなと見てきました。このブログでは前回の飯島さんの記事に引き続き、甲府市のバラ園の様子と学生の感想を紹介させていただきます。もしよろしければ最後までお読みいただけると幸いです。

 

まず初めに、皆さんは山梨県立美術館にバラ園があることをご存じでしょうか?私は長年甲府に住んでいますが知りませんでした。つい先日、私と他のゼミ生が甲府市の学生レポーターとして任命された際に、友達の一人が「山梨県立美術館のバラ園が咲いている時期だから見に行きたい」と提案してくれた事が取材のきっかけでした。この公園内には芸術作品が点在しており、散歩しながら四季によって変化する公園内の風景を楽しむことができるそうです!とてもおもしろそうだと思ったので、同じく甲府市学生レポーターである同じゼミの友達を誘って528日に見に行ってきました

【写真2:バラ園と雨の様子】

 

残念ながら、28日は梅雨前線の活動が活発化した影響で、甲府市にもたくさんの雨が降りました。バラのシーズンは5月中旬までだと聞いていたので、この雨の影響でバラの花びらが全て落ちてしまったのではないかと不安でした。ところが、実際にみんなで美術館を訪れてみると、公園内には綺麗なバラの花がたくさん残っていました!一緒に行った友達は雨で服を濡らしながらも、花びらに乗った雨粒のおかげでバラの花が普段よりも瑞々しいと言っていた事が印象的でした。訪れる前は、雨が降っていることに対して損をした気持ちでしたが、梅雨の時期にしか見ることができない魅力があることに気づき、とても感動しました。後輩の一人は50枚も写真を撮影したと言っており、楽しんでくれたみたいでとても嬉しかったです

【写真3,4,5:ゼミ生の撮影したバラの写真】

 

これに加えて、敷地内にたくさんの俳句や彫刻などの美術品が設置されていることも印象的でした。私と友人が特に気に入った作品は、この宮沢賢治の詩でした。この立札を最初に見たときは今の自分たちの状況と重なる部分がおもしろくて写真を撮影しました。しかしながら、帰宅した後に宮沢賢治の家庭問題や闘病生活、この詩が発見されたときの背景を知り、この言葉の重みを強く実感しました。そして、この詩と雨の中でも力強く咲いているバラの組み合わせに感動しました。このバラ園を作った人はこのような意図があってこの立札を選んでいるのではないかと思い、感心しました。このように純粋な花の美しさだけでなく、学びにもなる側面があるのは美術館ならではの魅力ではないでしょうか

【写真6,7:宮沢賢治の詩と力強く咲くバラ】

 

美術館から帰る車の中でみんなと感想を話し合っていました。友達の多くは美術館や文学館に行ったことがあるけど、バラ園には立ち寄ったことが無いと言っていました。また、友人の中には美術館を訪れるのが初めてだという人もいました。この話をふまえて、せっかく魅力的なバラ園や彫刻があるのに知られていないのは残念だと思いました。そして、私の友人のようにこのバラ園がきっかけで美術館を訪れたり、芸術について学ぶ場合もあるのだなと思いました

【写真8,9:バラを楽しむゼミ生たちの様子】

 

最後に、バラ園以外にも印象深かった点がありました。それは車椅子貸し出しの様子です。私は今、ゼミ活動の一環でユニバーサルツーリズム(高齢や障がい等の有無にかかわらず、すべての人が安心して楽しめる旅行)について勉強しています。そのため、この車椅子貸し出しの看板に目が留まりました。施設内にはこの車椅子の貸し出しだけでなく、視覚障がい者用の点字ブロックや英語表記の看板も整備されていました。バリアフリー化には様々な課題があり、実際に取り組んでいる施設がこんなにも身近な場所にあるとは思いませんでした。また、美術館の職員さんたちはどのような取り組みをしているのかとても興味がわきました

【写真10:車椅子貸し出しの様子】

【写真11:車椅子貸し出しの様子(屋外)】

 

まとめると、
1
.このバラ園は山梨県にずっと住んでいる人でも知らない穴場スポットであったこと。

2.雨粒の乗ったバラの花は瑞々しく、梅雨ならではの魅力に気づいたこと。
3
.一般的なバラ園と違い、公園内に設置されている芸術品と一緒に楽しめること。

4.この美術館とバラ園がもっと多くの人に認知されれば良いなと思ったこと。

5.次回の記事では美術館の職員さんに詳しいお話をお伺いしようと思ったこと。

の4点でした

 

実は、このバラ園では毎年5月にツアーが行なわれているそうです。しかしながら、私たちはこのツアーに気づくのが遅く、申し込みに間に合いませんでした。バラ園の他にも美術館では定期的にツアーやイベントを実施しているそうです。これらのイベントに合わせてバラ園に立ち寄ってみるのも良いと思います。

 

また、今回の訪問を通じて、美術館の歴史やバラ園の魅力、施設内のバリアフリー情報などさらに詳しく調べたい部分も多く見つかりました。次の記事では実際に美術館の職員さんにバラ園やバリアフリー情報について取材を実施し、より詳しいお話を聞いてみようと思います。そして、次の記事ではそのインタビュー内容について書いてみようとおもいます

 

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました

 

 


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「県央ネットやまなし」でバラを楽しむ!(甲府・峡東地域) 【第1弾】

2024-06-18 14:59:10 | 山梨県立大学のレポート

バラの見ごろ!身近で見られるバラを探してみました


こんにちは  学生レポーター、山梨県立大学の飯島です

花が好きで、春は桃の花、夏はひまわりなど、花の開花で季節の流れを感じています。

 

今回は甲府市だけでなく、「県央ネットやまなし」の中の他市町村のことも交えて紹介します

「県央ネットやまなし」とは

甲府市やその周辺には、バラ園が多くあることをご存じですか

 

今回は梅雨の時期が見ごろのバラを見たいと思い立ち、身近で見られる場所を探してみました。

 

訪れた場所は、

①甲府駅北口アシストエンジニアリングよっちゃばれ広場(甲府市)

②JR石和温泉駅前(笛吹市)

③ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園(甲州市)

の3カ所です。

 

─甲府駅北口─

まずは、甲府駅北口の広場へ行ってみました。

甲府駅北口では「アシストエンジニアリングよっちゃばれ広場」だけでなく、「甲州夢小路」へ続く線路沿いなどに様々なバラが咲いていました。

 

普段、多種多様なイベントを行っている広場であるため、車いすの方でも問題なく移動できる広い空間でバラを楽しむことができます

線路沿いは車に気を付ける必要がありますが、広場内は安心して見て回ることができます。

【甲府駅北口線路沿いのバラ】

「甲府市藤村記念館」の周りには色とりどりのバラが咲いています。正面には立派なバラの柱があり、見応えがあります

【藤村記念館を囲むバラ】

【バラの柱】

甘いバラの香りがかすかに漂い、見た目だけでなく香りも楽しめる素敵な空間でした。

こちらのバラはボランティアグループの有志の方が栽培されているそうです。住民の方の地域への想いを感じられる美しいバラでした。

甲府市観光協会 花特集

 

JR石和温泉駅前

次はJR石和温泉駅前のバラを見に行きました。

石和温泉駅の中はシニアカーの経路も確保されており、高齢の方も安心して利用することができます

バリアフリー、点字運賃表も整備されています。

駅前は駐車場などがありスペースは限られていましたが、駅を飾るように所せましとバラが咲き誇っていました。

102種類のバラが植えられ、ボランティアの方々によって管理されているそうです。

駅前ということで車通りは多いですが、バス停までの小道などは歩道が広く確保されており、安心して歩くことができます

【駅からバス停までの横断歩道】

駅前にある足湯の周辺はより歩道が広く、足湯を楽しみながらもバラを眺められる素敵な空間でした。

「ふえふき旬感ネット」では、毎年の開花情報を見ることができます。

https://fuefuki-syunkan.net/kaika/rose/isawaonsen

ちなみに、取材当日の雨がひどく今回は伺えなかったのですが、駅から徒歩5分のところにある「薔薇の小道」でも、綺麗に整備されたバラを楽しむことができます!

ぜひ立ち寄ってみてください。

 

ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園

最後は、「ハーブ庭園旅日記 勝沼庭園」です。

入園無料の庭園で、足湯などもあり様々な楽しみ方ができるスポットです。

場所は甲州市で、広い駐車場もあります。

イベント時の駐車場は混みあいますが、道の向かいに第二駐車場もあるため、自動車で訪れても安心です。

身障者用の駐車場も整備されています。ただし第二駐車場は砂利で足元がゴロゴロしているため、車いすの方は第一駐車場の利用をおすすめします。

園内入口に車いす貸し出しコーナーがあり、バリアフリートイレはショップの奥に設置されています。

ショップ内もバリアフリー仕様で、広く移動することができます。

【ハーブ庭園入口】

ここは季節ごとに様々な植物を栽培しており、県外や海外の観光客がバスツアーで訪れる有名な庭園です。

【ローズガーデンの案内看板】

ちょうどこの時期はローズガーデンが開園していました。250種類、500本のバラで埋め尽くされ、どこを見ても豪華な眺めです。

庭園の中は広い道が多くスロープもあるため、車いすの方でも通れるようなつくりです。

【ローズガーデン、細い道の様子】

ローズガーデンの中には狭い通路や小さい段差、水やりのためのホースなどがみられましたが、メインの通路だけでも充分に綺麗なバラを楽しめます。

フォトスポットも多く用意されており、バラと一緒に素敵な写真を残すことができます

【フォトスポットの様子】

余談ですが、早くもアジサイが開花しており、季節の変わり目を感じました。

夏になればひまわりなども咲くので、またいろいろな場所で季節の花を観賞するのが楽しみです

【アジサイの様子】

以上、3カ所の甲府・峡東地域のバラ園をご紹介しました。

駅前など車が無くても楽しめるスポットもありました。

ぜひ思い立った時、気軽にバラを楽しんでみてください

 

今回は日程の関係で取材することがかないませんでしたが、「山梨県立美術館・芸術の森公園」にあるバラ園もとてもおすすめです

また甲府市市民レポーターの方が、同じく甲府駅北口のバラや、愛宕バラ園についての紹介もされています。

ぜひご覧ください。(https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter

 

ご拝読ありがとうございました

 


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国際デイキャンプ

2024-03-28 11:05:07 | 山梨県立大学のレポート

「魅力発見ツアー」に参加しました!


こんにちは!タツです!

山梨県立大学に交換留学しに来た台湾人です。

 

今回は39()に開催された魅力発見ツアー「国際デイキャンプ」について書きたいと思います。

 

このイベントでは、甲府市内の留学生と甲府商業高校生が交流しながら、食事(ほうとう)の調理、アウトドア技術学習(焚き火)、防災対策のレクチャー、甲府市の観光地の1つでもある金桜神社の見学などを経験することができました。

 

スタートは甲府駅で集合し、班ごとに自己紹介をした後、バスに乗り込みました。

出発進行‼

― 「創作の森おびなで」の体験 ― 

甲府市下帯那町にある「創作の森おびな」に到着し、研修棟で防災講和を聞きました。みんな真面目に聞いています。

簡易トイレ(緑色のやつ)↓の組み立て方のレクチャーを受けました!

その後、「創作の森おびな」内にあるキャンプスペースへ移動し、みんなで協力して火を起こしました。

大成功しました! わーい! \( Ö )/

↑癒しの焚火↑

その焚火を利用してみんなで一緒にほうとうを作りました。

防災食品(アルファ米)に焚き火で沸かしたお湯を入れて、食べれるよう準備をします。

 

それでは皆さんご一緒に!

「いただきます!」

片付けをした後、バスで金桜神社に向かいます。

 

― 金桜神社 見学 ― 

金桜神社は標高が高く寒いので、この前降った雪はまだ残っていました。

 

鳥居をくぐり、宮司さんに挨拶をします。

宮司さんのお話を聞いた後、一緒にお参りします。

最後に甲府駅に戻ってきて皆で集合写真を撮りました!

「はい、チーーーーーズ‼」

一日お疲れ様でした!

 

甲府市役所のみなさん、活動を開催してくれて本当にありがとうございました。

素晴らしい一日を過ごしました

 

そして、一緒に活動に参加してくれた皆さんにも 感謝します!

拙い文章かもしれませんが、イベントに参加し楽しかった気持ちを自分の言葉で皆さまに伝えたいと思って書きましたので読んでいただけたら嬉しいです。


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甲府の魅力発見!

2023-10-16 09:52:33 | 山梨県立大学のレポート

街の魅力を教えてもらいました!


こんにちは!
甲府市学生レポーター、山梨県立大学相澤山下です。

今回は甲府市魅力発見ツアーで甲府の魅力に触れさせていただいたので、それをみなさんにもシェアできればなと思います

舞鶴城のツアーでは、お祭りで賑わう中、ボランティアの方々にお城の案内をしていただきました

お城になる前のお寺だった歴史や、門の説明をしていただいたり、崩れにくい石垣の積み方などを教わりました

天守跡から市内を見渡し、はるか昔に思いを馳せながら、甲府のお城が江戸防衛の要として扱われていたことや、甲府にあるお寺の数々についての説明をしていただきました

暑い中でしたが、この街の歴史に触れることのできる時間になりました
その後は、山梨ジュエリーミュージアムの見学・アクセサリー作り体験をしてきました。山梨の宝石加工の技術を、映像や制作過程の実物をみることで、あらためてそのすごさを実感しました。
アクセサリー作り体験では、自分のイニシャルをネックレスとして製作しました。型にはめて固めるだけでも、壊さないように作ることには意外と繊細な作業が必要で、少し難しく、楽しかったです!!細かいジュエリー加工はどれだけ大変か身をもってあじわいました

最後には、小江戸甲府の夏祭りを巡ってきました。
多くの人、屋台が舞鶴城公園に集まり大変にぎわったお祭りでした。名物料理のトマト焼きそばなどのおいしい食べ物や、学生などによるステージでの出し物などとてもたくさんのことを楽しめました

“甲府市の良さ”を満喫できる一日でした
みなさんも、今回紹介したスポットをぜひ体験してみてください

 

 


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誰もが輝ける社会を目指して

2023-09-13 17:47:37 | 山梨県立大学のレポート

交流がつなぐ未来への架け橋


こんにちは!

山梨県立大学3年氏原陽菜です。今回私は2023年度甲府市役所のインターンシップに参加させていただきました。多くの公務に携わらせていただいたのですがここでは一番印象的だった、「モルック体験」について皆さんにご紹介します。

そもそも皆さんはモルックについて知っていますか?

モルックはフィンランドのカレリア地方の伝統的なゲームをもとに開発された「スポーツ」なんです!!ということはそのうちオリンピック競技にも選ばれるかも!?

いまのうちから始めれば、未来のオリンピック候補になれるかもしれないですよ!(笑)

ルールは簡単で番号のついた木の棒(スキットル)を同じく木の棒(モルック)を倒していくのですが、1本の場合は記載された点数が、複数本の場合は倒した本数が加算されていきます。50点先に取った人が勝ちです。

 

説明だけでは面白さが伝わらないので、ここでは写真の力を借りてお伝えしたいと思います。

 

見てください。この笑顔。

途中経過

インターン生も職員の方もみんなこんなに生き生きと熱中しています。

そう、スポーツは性別も役職も年齢も垣根を超え「みんなが」楽しめるんです。そしてモルックは技術も必要ないのでお年寄りと精悍な若者が対戦したりしても力の差がないんです!

 

このモルックを企画されているのは、甲府市が募集しているトライアルサウンディングプログラムに参加してくださっている猪狩裕太さん、理沙さんご夫婦です。トライアルサウンディングとは「自由な発想で公共施設等を使うことができる」プログラムのことで地域の皆様の柔軟な発想によって甲府市の公共施設をもっと身近に、もっと魅力的に感じてもらうことを目標にしています。この活動を通じて猪狩さんは趣味づくりのきっかけになったり、健康づくりにも興味を持ってもらえたらうれしいと話してくれました。

また猪狩さんご夫婦はこの遊亀公園のトライアルサウンディングプログラムのほかにも蓬沢いきいきサロンを運営されており、週に4回蓬沢公民館にて和菓子作りや習字、工作、健康体操といった多くのイベントを開催されています。学生の参加は無料で一般参加は200円です。詳しい活動は蓬沢いきいきサロンの公式インスタグラムにて情報を公開中です。

 

私たちがモルックを楽しんでいるときに、裕太さんに小さなかわいいお客さんがいらっしゃいました。甲府市在住の2歳の女の子です。Sちゃん、裕太さんが差し出した折り紙の傘に興味津々。コマも一緒にもらってすっかりご満悦です^

ポーズまで決めてくれました!

このSちゃんの宝物になった折り紙たちは蓬沢いきいきサロンに参加されている90歳のおばあちゃんが作ってくれたそうです。猪狩さんご夫婦の活動は直接でなくとも、こうして人と人とを繋げています。

「繋がる」ということは自分以外の誰かに思いを馳せること。

そして心あたたかくなっていくこと。

 

猪狩さんの活動の本質はこうした人と人とを結び、幸せを届けることであると私は感じました。

 

「繋げ人」猪狩さんはこうした社会貢献活動を続けるうえで大切にしている考えがあります。それは、「人は誰でも輝ける要素をもっている。でもその光に目を向ける前に自分自身が持っている影に目を向けてしまう人も多い。自分はダメだ、ではなく自分ならできる、へ。世代を超えた繋がりこそが、そうした一人一人が輝く世界を創造する第一歩になる。」

猪狩さんはかつて社会福祉士として働いていました。仕事をするなかでもどかしく感じていたこと。それは、介護が必要な方や、障がいのある方々はどうしても「自分はダメな存在だ」と思ってしまいがちだということです。ですが猪狩さんはそうした人々に出会う度にそんなことはない、あなたにも優れているところは沢山ある、そう励ましてきました。言葉で伝えるだけでなく、実感として彼らに自分への自信を持ってもらうには何ができるか、そう考えた先にあるものが今回私たちが体験させていただいたモルックや、蓬沢いきいきサロンで開催されているあらゆる活動なのです。

 

モルックを一例とするとこのスポーツは先にもお伝えした通り、特別な技術や運動神経の良し悪しは関係ないのです。だからこそお年寄りが子どもと対戦した時、勝敗は五分五分。

力の差がないからこそ何度対戦しても結果が変わり、勝つたびに自分の自信に繋がったりします。

 

また不登校の生徒さんなどが学外でこうした多世代の方との関りをもつなかで、広い世界を知ることができます。子どもだけではありません。子育て世代のお母さんや、おじいちゃん、おばあちゃんも。今を生きる私たちは背負わなくていいものまで多く背負いこんでしまっている気がします。生きていることに疲れたり、いっぱいいっぱいになったりしてしまったとき。自分とは全く世界で全く違う価値観をもつ人との交流はときに自分の悩みをいとも簡単にほぐしてくれます。そんなに頑張らなくていいよ。そんなに悲しまなくていいよ。あなたは素晴らしい。そうした目に見えないメッセージを参加者の方々は活動を通じて感じるはずです。

 

「今の時代の若者は」「男だから、女だから」など私たちはときに個人を見ようとせず枠組みで相手を判断してしまう瞬間があります。ですが、目の前にいる相手はその人だけの人生を歩んできた唯一無二の存在です。そうした個人と向き合い、受け入れていくためにはまずは偏見をなくすところから始まります。偏見をなくすには多くの関わるところから始まります。もしかしたら明日出会う誰かが、あなたの人生を大きく変える人になるかもしれません。

 

繋がることを恐れないで。繋がりはあなたの未来への懸け橋になるから。


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