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甲府市の大学生の活動を紹介します!

2024-10-15 11:04:40 | 山梨県立大学のレポート

ユニバーサルデザインで、誰もが安心して楽しめる観光地へ!(その2)


みなさん、こんにちは!

甲府市学生レポーターとして活動している山梨県立大学国際政策学部櫻林那菜菅野真世です。今回も、甲府市からもアクセスのしやすい、笛吹市の「ユニバーサルツーリズム」の取り組みと、私たちの活動についてご紹介します!

 

【宿泊施設の調査】

現在、笛吹市石和温泉の旅館では、ユニバーサルツーリズムの実現に向けて、各宿泊施設でのスロープや手すりを取り付けるなど、多様なバリアフリー改修工事が行われています。

 

現在私たちも、関係機関と連携して、石和温泉の宿泊施設にあるバリアフリー情報を発信するWebサイトの開設を目指しています。

特にバリアフリー情報を発信するためには、各宿泊施設の詳細な情報が必要不可欠です。例えば、手すりの位置やオストメイトトイレ、館内の段差などは、介助を必要とする人々にとって、旅館選びをする上で、非常に重要な情報源となります。

私たちは、このような情報を収集・発信するため、ゼミ生などと分担し、調査票を作成し、現地調査を進めています。

 

現地調査の第1弾は、9月30日に実施しました。「石和名湯館糸柳」様にご協力いただき、支配人の小池様が館内を丁寧に案内してくださいました。私たちは今回の調査で、初めて糸柳様の館内を拝見しましたが、全く違和感のない、とても美しいデザインでした!

宿泊施設への調査は時間が限られており、お客様への配慮も必要になるため、簡単ではありません。しかし、支配人の小池様を始めとする館内スタッフの方々のご厚意により、スムーズに実地調査を進めることができました!

 

では「石和名湯館糸柳」様で私たちが驚いた、さりげない思いやリのユニバーサルなデザインをいくつかご紹介します!

まずは、客室の洗面台です。一般的に、洗面台の下には物が収納できるように、戸棚が設置されています。しかし車いす利用者は、そのスペースに前進を阻まれ、蛇口に手が届きません。これは、大きなバリアとなっています。しかし糸柳様では、洗面台の下の空間に何も作らず、車椅子に座ったまま洗面台を利用できるようにしてあります。また、すだれで目隠しをし、景観を損ねない美しいデザインとなっていました。

〈洗面台下〉

 

次に貸出備品です。

共同浴場では入浴用イス、共同多目的トイレではベビーベッドなど、多くのバリアフリー用品がさりげなく配置されていました。そのほか貸し出し用の備品もたくさん拝見しました。

私は、施設の改装ができない場合でも、備品の貸出で解決できるバリアも非常に多いことを、初めてここで学びました。貸出備品があるというだけで、使用者本人だけでなく、補助する方も安心できると感じました。また健常者のお客さん様にとっても、多様な人々がこの社会にいることを伝える、重要なメッセージとなると思いました。

〈入浴用イス〉

〈ベビーベッド〉

 

最後は、食事処です。

食事処の入口は、緩やかなスロープになっており、敢えて気にしなければわからないように解消されていました。また、全ての個室がテーブルとイス仕様で、かつレイアウトも自由に変更できるようになっていました。 イスは、車いすと代替可能で、車いす利用者も不自由なく食事をとることができます。テーブルから壁までの幅が、広く確保されているため、移動もしやすく、すっきりとした落ち着く空間に設計されていました。

〈食堂の個室全体〉

 

これら以外にも、多くのバリアフリー改修が行われており、ただただ驚くばかりでした。

今回、調査に協力してくださった「石和名湯館糸柳」のスタッフの皆様には、心より感謝を申し上げます。甲府を含む多くのホテルで、ユニバーサルデザインが進むことを願ってやみません!

 

なお私たちは、今後も笛吹市でのユニバーサルツーリズムの調査をし、情報発信を行っていきます。新聞はもちろん、山梨県立大学の吉田ゼミで運営しているFacebook(『開府500年 Switch to the Future 』)なども使用していきます。もちろん、この「甲府市学生レポーター」のブログもその媒体の一つです。

私たちは、この情報発信を通じて、地域の人々と観光客の皆様の関心を集めていきたいと願っています。そしてユニバーサルツーリズムのことや、まちの変化を知っていただける機会になることを願い、活動を続けています!

 

(その1)はこちら  https://blog.goo.ne.jp/reporter-university/e/62d2aae55d27907ba38f491459d90a24


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甲府市の大学生の活動を紹介します!

2024-10-15 11:04:20 | 山梨県立大学のレポート

ユニバーサルデザインで、誰もが安心して楽しめる観光地へ!(その1)


みなさん、こんにちは!

甲府市学生レポーターとして活動している山梨県立大学国際政策学部櫻林那菜菅野真世です。今回は、甲府市からもアクセスのしやすい、笛吹市の「ユニバーサルツーリズム」の取り組みと、私たちの活動についてご紹介します!

 

みなさんは、「ユニバーサルツーリズム」を知っていますか?

ユニバーサルツーリズムとは、障害の有無や年齢、国籍、性別に関わらず、すべての人が安心して楽しめる旅行のことを指します。

現在甲府市や近隣の市町村では、誰もが安心して楽しめる観光地を作るべく、多くの人々が努力し始めています。例えば、甲府市の歴史文化財課や観光課では、市民散策会にハンディーキャップのある人々にも参加してもらえるような方法を模索しています。また信玄ミュージアムの誘導標記にも、ユニバーサルデザインが多く取り入れられています。そして私たち大学生も、この事業に関わり、甲府市や笛吹市でのユニバーサルツーリズムを実現したいという思いから、ずっと様々な活動に参加してきました。

 

「県央ネットやまなし」で、甲府市と連携協力している笛吹市でも、この動きは加速されています。笛吹市の観光商工課、石和温泉旅館協同組合、甲州リハビリテーション病院などが連携して、ユニバーサルツーリズムを前に押し出すため、事業を進めています。今回は、私たちが垣間見た、笛吹市でユニバーサルツーリズムの活動をお伝えしたいと思います!

 

 

【「福祉のまち笛吹市 基礎研修プログラム」への参加】

ユニバーサルツーリズムを実現するための第一歩として、甲州リハビリテーション病院のご厚意のもと、石和温泉旅館協同組合の宿泊施設の従業員を対象とした研修会が開催されました。私たちもこの研修会を見学させていただき、ユニバーサルツーリズムの基礎知識から、車椅子の操作方法、認知症など、様々なことを学んできました。

これらの研修は、ユニバーサルツーリズムを五感で感じる第一歩となりました。困っている人への配慮、ハンディーキャップに対する考え方の変革など、”心のバリアフリー”について学び、車椅子の試乗体験も行いました。五感を通して学び、経験したことは、まちを訪れる人に対して、「どう声をかけるべきか」という不安な気持ちを、「まずは声をかけてみよう」という気持ちに変化させていきました。

参加者の方々や講師の先生が、真剣に研修に取り組んでいる様子を見て、私たちも身の引き締まる思いを感じるとともに、この事業で私たち大学生にも、できることは何かということを深く考えさせられるきっかけになりました。

続き(その2)はこちら   https://blog.goo.ne.jp/reporter-university/e/bdaf6a821d1bbe2774064f57518f7c3c


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