「黒い五月」の活動日誌

ティーカップから引っ越してきました。

広がる波紋

2009-12-15 13:50:00 | 日常生活
 先日、東スポ(大スポとも九スポとも中京スポとも)制定のプロレス大賞の発表があったわけですが、今年は受賞者の顔ぶれが、例年に比べ毛色が違うことで、色々と論議を呼んでいるようです。

 ま、私に云わせれば、このテの賞については、常に賛否両論というべきか、誰もが100%納得のいく結果にはならないわけで。

 要は、多くの正統派を自認するプロレスヲタの人たちにとって、特に年間最高試合賞部門の選定結果が気に食わない、という事ですね。

 まー、選ばれた当人たちが、当初信じてなかったようですからね(日韓さんのブログ参照)(笑)。

 それから、技能賞と女子の部門についても、賛否両論の声が例年になく多いようですね。

 さくらえみ選手も、「小学生をリングに上げている」など様々な批判に晒されている方ですから、仕方が無い部分もあるのですが(となると、666の宮本裕向選手が何一つノミネートされなかった原因もこのあたりにも)、飯伏選手への風当たりがあるのは意外。飯伏選手の受賞こそ「(他にも候補はいるけど)まあ、しゃあない」くらいのレベルだと思うんですけどね。やはりヨシヒコ戦がネックだった――というよりは、DDT所属だというのがネックだったみたいですが(苦笑)。

 とにかく、年間最高試合賞。
 いや、まあ、何せデスマッチですから。
 私も「ここまでやったんだからノミネートくらいしてくれ」とは思っていましたが、実際に受賞してビックリ。
 
 90年に大仁田vs後藤の電流爆破デスマッチが同じ賞を受賞した時も、色々と嵐が吹き荒れた記憶がありますが、それと比べても今回については、批判の声が大きいように思えるのは何故か?

 大仁田選手と後藤選手の時は、「レスリングができない」批判(上手いか下手かは別ですよ)やら「凶器頼み」批判とかはありましたよ、勿論。
 とはいえ、二人とも元を正せば、当時の全日本プロレス出身。
 上手いか下手は別にしても、少なくともレスリングが出来ないという批判は少々的外れであったし、当時はびこっていた「プロレス=八百長」論的なものに対する世間への答え(ガチヤオを超えて、こいつらを認めろというメッセージに近いもの)として選定されたという意味合いがあったと思います。

 だから、今回のように「賞の権威や価値が落ちた」といった趣旨の意見は、あまり見られなかった記憶があります。

 何よりビックリしたのは、ちょっと見ない間に、プロレスファンというものが恐ろしく保守的になっていることでしょうかね。
 まあ、日本の場合、アメリカあたりとは違いオトナなファンが増えたことで、大局的見地からモノが見える方が多いとも云えるのでしょうけど。
 
 そんな表彰式が昨日、行われたようですが、果たして、どんなことになっているのやら?