『佇むひと』(by筒井康隆)、読了。
角川文庫の「リリカル短篇集」。
全20話収録。
うち、14話が既読だった。
全集などで順番に読んでるわけでない故、起こる現象だが、
それにしてもダブリが多い。
それでも、再読してもまた改めて楽しめている時、
作者の筆力を思い知らされる。
いいものは何度触れてもいい。展開知ってても面白いんです。
本命は表題の『佇むひと』。
言論統制されたディストピアもの。
政府に逆らった者は、街路樹として植物化されてしまう。
人は「木人」(これで一文字)に。
犬は「木犬」に。
猫は「木猫」……じゃなくて「木苗」になる、という調子。
最後の『母子像』は読後感が悪く、辛かった。
ただ、既読の作品も悲劇は多い。『下の世界』とか『底流』とか。
少ないページ数で、どんな世界の出来事なのかを実感させる筆力は、
やはり流石という他ない。
それでは。また次回。
角川文庫の「リリカル短篇集」。
全20話収録。
うち、14話が既読だった。
全集などで順番に読んでるわけでない故、起こる現象だが、
それにしてもダブリが多い。
それでも、再読してもまた改めて楽しめている時、
作者の筆力を思い知らされる。
いいものは何度触れてもいい。展開知ってても面白いんです。
本命は表題の『佇むひと』。
言論統制されたディストピアもの。
政府に逆らった者は、街路樹として植物化されてしまう。
人は「木人」(これで一文字)に。
犬は「木犬」に。
猫は「木猫」……じゃなくて「木苗」になる、という調子。
最後の『母子像』は読後感が悪く、辛かった。
ただ、既読の作品も悲劇は多い。『下の世界』とか『底流』とか。
少ないページ数で、どんな世界の出来事なのかを実感させる筆力は、
やはり流石という他ない。
それでは。また次回。