映画『夏への扉』を劇場へ見に行く。
見に行くか否かで二転三転。
コロナで長く延期され、他の見たい作品に埋もれかけて諦めそうになっていたら、朝イチの時間帯に入ってくれて滑り込み。
端的に言って、懐古趣味&原作小説ファン向けの手堅いSF作品。
私としては、とても好ましく感じられた。
1990年代の報道に、さりげなく架空の事件を差し込んで、空間転移装置、コールドスリープ、人型ロボットの普及してる世界観を自然に描いているのは巧み。
逆に言えば、今時の感覚で見ると、ストーリーラインはまさに古典的。
タイムマシンが使われるのは、歴史を「変える」ためではなく、「完成させる」ため。
散りばめられた伏線がパチパチとハマっていくのは快感だ。
主人公が大切な人を救おうと奔走する展開は、人によっては「何だ、○○と同じゃないか」と思うかもしれない。
○○は、ドラえもんだったり、BTTFだったり、シュタゲだったり、色々だろう。
ご承知の人には自明だが、そういった他作品の原形こそが、この『夏への扉』なのだ。
個人的に気に入ったのが、人型ロボット達の、自然すぎる不自然な動き(←日本語おかしい)。
ロボピートの言動はどれも今も忘れがたい。
原作小説も久方ぶりに再読しようかな。
それでは。また次回。