リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

69. ベルリンからフュルステンヴァルデへ

2017年05月03日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅 No.25


            

        マリエンドームのフランツ・マイトブルクによる作品(フュルステンヴァルデ) 

          

▼ベルリン 11月2日~11月4日(2泊)
  ◆11月2日(水) ここはベルリン? 7784歩

 今日はベルリンへ移動。2時間だけですが朝から疲れるのも嫌で座席を予約しておきました。乗ってみるとチェコから来た古い車両の6人席。一番窓側が私たちの席でした。このボックス型の車両は網棚に大きなトランクも乗せなければなりません。真ん中に座っていた若い男の子が手伝ってくれました。でも、三津夫のは大きくて落ちそうで不安になったため、座席の下に置くことにしてまた下ろすのを手伝ってもらいました。これでようやくみんなホッとした顔になり、手伝ってくれた彼にはエビセンの小パックをお礼にあげました。
 今まで回った場所で見られた作品、見られなかった作品をチェックしていたら「ベルリン」と聞こえたので、あわてて私のトランクを下ろし、二人で下車。でもいつもの明るい大きなベルリンの駅ではないのです。「あれ?」と思って近くにいた車掌さんに「ベルリン中央駅ですか?」と聞くと「ベルリン・ズート・クロイツ」だと教えてくれました。一つ手前だったのです。いけない、いけない、急いで乗り直しました。恥ずかしくて座席に戻ることはしませんでしたけれども。そういえば終点まで乗ると思っていたのにみんなまだ座っているんだなぁとちらっと思ったのでしたが。個人旅の危ないところです。

 本物のベルリン中央駅に到着すると、とても寒いのです。外は冷たい雨。駅のどちら側にホテルがあるのか方向がわからず、しばらく行ったり来たりしてようやくイビスホテルを見付けました。大きな道路を渡るのに少し時間がかかりますが、駅に近くて便利なホテルです。
12時前なのでチェックインできるかどうかと思いましたが、「アコールホテルの会員なら早期チェックインができます」と言われ、カードは持っていないけど会員だったと思うと答えると、メールアドレスから調べがついて、早期チェックインすることができました。今度から古い会員証だけど持って歩こうと思ったことでした。

 大急ぎでお昼用のパンを買い、11時51分の列車に乗ってフュルステンヴァルデに向かいました。ここは思っていたより大きな駅で人通りも多く、活気のある町でした。大通りを通って12~3分歩き、マリエンドームに到着。中に入るとリーメンシュナイダーの弟子、フランツ・マイトブルクの「ビューロー家の司教ディートリッヒの墓碑銘」(写真・上・左)と秘蹟室(写真・右)がありました。ここは入館料もなく、写真も「どうぞ、どうぞ」と言ってくれるおおらかな教会でした。ゆっくり撮影させてもらい、珍しくトイレも付いていたので使わせていただきました。墓碑銘がとても良かったので、「もし、ここの写真を本に載せるとしたら大丈夫ですか」と確認すると「どうしてだめなはずがありますか!」と満面の笑顔。心温まる対応に、これは三津夫が言うような3冊目の本を作るしかないかなと覚悟が決まったのでした。

  3時頃、ホテルに戻ってきました。一休みして荷物を出し、夕方駅まで買い出しに出ました。明日使うSバーンの一日券(7ユーロ)を2枚、果物、ビール、パックの寿司、海藻サラダ。部屋に帰ってみたら海藻サラダがありません。レシートには書いてあるのに。これからはちゃんとその場で確かめないといけないと反省しました。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

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