2016年・ドイツ14回目の旅 No.50
アムステルダム国立美術館
◆11月29日(火) 念願の「受胎告知」 8050歩
今日は一人旅で一番の遠出でした。ヴュルツブルクからアムステルダムまで往復するのです。帰りは夜10時3分の予定で、大家さんにこの日は遅くなるから心配しないでくださいと伝えました。すると、駅まで迎えに来てくれるというのです。有り難い申し出でした。
外は真冬の寒さ。7時過ぎに部屋を出て7時19分のバスに乗ったのですが、子どもがたくさん乗っていて乗り降りに時間がかかるということがわかり、列車に間に合うかどうかとハラハラしました。列車は7時55分予定で、今日は全席予約しています。ヴュルツブルク中央駅には7時45分に到着。ホームまで走れば5分ぐらいなので間に合ったと感謝。でも電子掲示板を見てガックリでした。列車が約10分遅れているのです。フランクフルトの乗り換えが25分ですから今度はそちらが心配。結局この特急列車は6分遅れで来たのでフランクフルトで無事乗り換えられました。この特急は時間通りに出発してアムステルダムにも予定の時間に着きました。
アムステルダム中央駅
トラムの降車口 黒い突起部分に右の写真のチケットを当てて乗り降りしました
アムステルダム中央駅で列車を降りたらびっくりでした。日本のような改札があって、みんな何かカードをタッチしては出ていきます。2012年に来たときはこんなの無かったと思うのですが…。私はタッチできる切符が無いので、一応チケットを当ててみたけれども赤いサインがつくばかり。駅の人も見当たらずに困っていると、子ども連れのおじさんが「何もしなくても出られますよ」と教えてくれました。なぁんだ。でもそんなこと旅行者には分かりにくいですから、せめて何か書いておいてくれたらいいのにと思いました。
駅前にトラムの切符売り場があったはずですが見当たらず、ビッシリとトラムが並んでいます。ネットで調べたときに2番と5番のトラムで行けるとあったので、なんとか2番に乗り込みました。国立博物館に着いたのはちょうど午後2時。
お目当ては中世の彫刻の部屋です。リーメンシュナイダー作の「受胎告知」をようやく見ることができるのでワクワクしていました。これが見たくて2012年に来た時は館内の改修工事で展示されていなかったのです。小さいけれども珠玉の作品でした。
トラムの中から写した運河 アムステルダムならではの景色 このポストも素敵
この作品を見ることが目的でアムステルダムに来て、あとは帰るばかり。駅で少しはチーズでも買えたらと思っていたのですが、構内には簡単なキオスクのような売店があるだけでした。列車は時間通りに出発し、乗り換えのデューイスブルクには午後6時38分頃到着。乗り換え時間が20分はあったのでその点は安心だったのですが寒い。体が冷えてトイレに行く回数は増えそうです。今日4本目の特級列車は7分遅れで午後7時過ぎに到着。これに乗れたので、あとは終点のヴュルツブルクまで行くだけです。ホッとして通路でシェドラーさんに電話を入れるとお連れ合いが出て、明るい声で10時過ぎに駅に来てくださるとのこと。今日の遠出も無事終わるかなと一息つきました。
ところがそうはいかないのがドイツ鉄道! 途中どこだかわからない真っ暗な場所でストップし、ちっとも動かなくなってしまったのです。この列車はフランクフルト空港にも回るはずで飛行機に乗る人たちはみんなどれだけ心配したことでしょう。40分ほどストップしている間にアナウンスは1~2回。早口のドイツ語でモニョモニョ言うばかりで私にはよく聞き取れませんでした。ようやく動き出して着いたのはケルン・メッセ駅でした。ここで交替した車掌さんは英語の早口で話してくれたのですが、聴き取れたのは誰かが線路内に入って軍隊が出動したとか…? いずれにしてもシェドラーさんを駅で無用に待たせるわけにはいかないので、「タクシーで帰りますからご心配なく」とお迎えをお断りしました。これで時間の遅れも気にしないで済みます。あとは野となれ山となれ。フランクフルト中央駅でもしばらく停まり、結局11時頃にヴュルツブルクに戻ってきました。1時間に1本のゲルブルン行きのバスがあるのですが、走れば間に合いそう! バス停には何人かの乗客が並んで待っているのでホッとしました。直ぐにバスが到着。アパートに戻ったのは11時40分頃でした。長~い長~い一日でした。
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