リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

96. 家族と共に旅を再開

2017年05月30日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅 No.52


         奈々子と十亀さんを迎えにヴュルツブルク中央駅へ


 [パート4] 奈々子と十亀さんとの3人旅 
    ・ヨハネスのお墓参りをする
    ・主立った観光名所とクリスマスマルクトを見る
    ・ヨーラとヘルヴィックに金継ぎを教える
  ・フランクフルトの蚤の市を見る

 

◆12月1日(木) 二人、無事に到着!  6611歩

 8時過ぎにもう一度レーヴェに行き、昨日買い忘れた飲み物とお土産を買い、お土産はチビコロに詰め込みました。ちょうどその頃、シェドラーさんが3人目用の枕と毛布を持って来てくださいました。でも枕はただでさえ使わないものが余っているのでお返ししましたが。郵便局はどこにあるのか聞いてみたところ、歩いて行ける範囲でした。ただ、開局時間が午後2時半から6時までというので、奈々子たちから連絡のありそうな時間ですから落ち着きませんでした。
 それまではとにかく掃除、洗濯、料理などして気を紛らわせ、2時過ぎにチビコロを持って郵便局へ。女性の局員が箱がないとダメと言って裏から大きめのダンボール箱を持って来て入れてくれました。重さは6.5キロ。5キロを越えるとドイツではバーンと料金が跳ね上がり、59.99ユーロもかかってしまいました。痛い出費でしたが、この後の2週間弱の移動を考えるとやむを得ません。

 部屋に戻ると、奈々子から3時13分にフランクフルト空港に着いたとメールが入っていました。とりあえずホッとしました。あとは何時の列車に乗れるかです。それがわかったらペーターに連絡しなければなりません。彼が駅まで二人を迎えに来てくれるのです。明日訪ねるフリーデルには途中ではがきを出してはおきましたが、予定の確認電話をしました。「明日は待っているわ」と嬉しそうな声でした。その後、奈々子からメール、4時35分発ミュンヘン行きに乗るとのこと。ペーターに電話して6時にヴュルツブルク中央駅で待ち合わせることにしました。大きなトラブル無く二人がここまでやってこれたので、ようやく気持ちが落ち着きました。

  夕方5時18分のバスに乗って駅に着くと、まだ早いので明日のバイエルンチケットを買うことにしました。切符売り場に歩いて行く途中でぽんと肩を叩かれ、振り向くとペーターが暖かそうな上衣を着て立っています。ベンチで少し待っていてもらい、チケットを買ってからしばしおしゃべり。バスでアパートまで行ってもよかったのですが、ペーターとしては迎えに行けるのに行かないという選択はなかったようです。本当にありがたい友人です。
 列車は5分ほど遅れて到着、私はホームに上がって、ペーターは5番線ホーム下で待っていてくれたのですが、ほとんどの乗客が降りたのに二人が見当たりません。あわてて下に下りてみると奈々子の後ろ姿を見付けました。声をかけ、ペーターと急ぎかけつけると奈々子は約十年ぶりでしたが懐かしそうにハグ。十亀さんはアレルギーが出たらしくマスク姿でした。ドイツではマスクをかけている人が少ないので周りの人が彼の顔を不思議そうに見ては通り過ぎていきました。
 駅の近くまでペーターが車を回してくれて、小さめのトランク二つしっかりと納め、ゲルブルンのアパートへ出発です。駅からは一方通行の道が多いため遠回りになってしまったので、二人は随分遠いところにアパートがあると思ったようです。実際は休日など車で10分もかからないのですが、バスも市内を回って遠回りをするのでやはり2倍かかってしまうという距離にあります。
 アパート前で、4日の夕方来てもらう約束を確認してペーターはそのまま帰って行きました。お疲れ様でした。


 大家さんにちょっとご挨拶しようと思いましたが返事がなく、そのまま部屋へ。きれいな部屋だねと奈々子。十亀さんは早速荷物をほどいて日本から持ってきたお醤油瓶が割れてないかどうか確認していました。無事でホッとした顔。奈々子のトランクのお醤油も無事で、ヨーラへの一番のお土産はOKでした。ベッドが2つのロフトを奈々子と十亀さんに使ってもらおうと思っていましたが、彼は1階のソファーベッドが良いとのこと。私は今までのベッドを引き続き使うことになり、1階に下ろしていた荷物を引き上げました。夕食は簡単な炒めご飯に大根の煮付けとベーコンスープ。その後もう一度大屋さん宅に下りてご挨拶。何しろ同じ玄関を使う人間ですから顔合わせはしておきたかったのです。順番にシャワーを浴びて二人はベッドへ。私はキッチンでメールをチェックし、日本に二人の無事到着を知らせました。
 今までの気楽な生活よりはお互いに気を遣うことになりますが、心細さは一気に吹き飛び、明日からの旅が楽しみになりました。 

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

コメント
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