リーメンシュナイダーを歩く 

ドイツ後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーたちの作品を訪ねて歩いた記録をドイツの友人との交流を交えて書いていく。

86. 列車で回った日曜日

2017年05月20日 | 旅行

2016年・ドイツ14回目の旅 No.42

    アシャッフェンブルクのペテロ・アレクサンダー教会前広場  木組みの模様も珍しい

 

◆11月20日(日) 3つの都市を回る 15421歩

   ヴュルツブルク → アシャッフェンブルク → ラウフアッハ → カールシュタット → ヴュルツブルク

  今日は大忙しの日。土・日はバス便が不便なので、バイエルン州を飛び出して、列車で回ることに予定していました。ヴュルツブルク→アシャッフェンブルク(乗り換えついでに市内を回る)→ラウフアッハ(いつも車で行っていたので歩いて行ってみたい)→カールシュタット(駅の写真が無かったので写す)→ヴュルツブルクに戻るというルートです。本当はダルムシュタットでも駅や美術館の写真を写したかったのですが、時間がきつすぎてあきらめました。今日はこの日のためにとっておいたジャーマンレイルパスを使います。

 アシャッフェンブルクでは乗り換え時間がゆったりとあったので以前行ったペテロ・アレクサンダー教会を目指して記憶が確かかどうか歩いて見ましたが、やはり迷子になりました。どうも最近の迷子率は高騰中です。認知障害なのか記憶障害なのか、将来が危ぶまれます。

 教会に着いたときには開いていなかったので開館時間を確かめていたら、鍵を持った男性が来て鍵を開けてくれました。私がグリューネヴァルトの絵を撮影していたらさりげなくライトも付けてくれました。以前ライトを付けるスイッチがあったのですが、そのスイッチが無くなっていたのです。別の場所にスイッチが移っていたようです。親切で静かな方でした。

 ラウフアッハに向かう前にトイレに入りたくて駅のカフェーに入ったのですが、「ここにはトイレはありません」と中に入ったら書いてあってガックリでした。結局駅の地下でお金を払ってトイレへ。ホームに行ってみると既に電車が来ていました。乗ってからマフラーがないことに気が付き、慌ててカフェーに戻ったら男の人が座っています。ごめんなさいと覗いてみると席の横に私のマフラーがありました。良かった! 帽子もマフラーも本当によくなくす私。「決まった場所に入れておきなと言ってるのに」と三津夫に度々言われるのですが…。電車は始発で早めに来ていたもので、ちゃんと間に合いましたからご心配なく。

 ラウフアッハ駅から町に向かって歩き出すとトーマスお薦めのテ・グートがありました。でも、日曜日なのに車が何台か停まっているのは何故かしら? 教会にはトーマスが2回車で連れてきてくれたことがあり、いつも裏側の駐車場から教会に入っていたのですが、今回は駅から歩いて教会に着いたら随分高い階段があったことに気が付きました。見る方向が違うと印象もずいぶん違うものです。一般的にリーメンシュナイダーの作品が置かれている教会は古いのですが、ここは相当新しい教会です。ただ、パンフレットを毎回探すのですが見当たらず、教会の建築の歴史などはわかりませんでした。今回の記事を書くに当たってウィキペディアで見てみたら、元々はアシャッフェンブルクの教区だったようですが、1812年に大きな教会が建てられ、1964年に新しく聖トマス・モア教会として建立されたそうです。でもリーメンシュナイダーの工房かリーメンシュナイダー派の作品といわれているピエタ像についての由来は書かれていませんでした。

 

            

           ラウフアッハの聖トマス・モア教会                    トーマスお薦めのテ・グートが駅からすぐの場所にありました

 

 カールシュタットに着いたらすぐに駅の写真を撮りました。いつも先へ先へと気持ちが急いで駅の写真を撮り忘れ、帰りは駆け込みセーフで列車に飛び乗っていたからです。街中は何故か賑やか。裏の近道からゆっくり作品を見直したいと思っていた聖アンデレ教会に行くと、今日はコンサートがあるということで入り口でチケットを売っていました。これではゆっくり作品の鑑賞もできないとあきらめ、町の中央通りに出ると、少し早めのクリスマスの雰囲気。写真のように大きなクリスマスツリーが飾られ、お店も出ていて大変賑わっていました。

                

                     少し早めのクリスマスリー

 

 朝8時20分のバスに乗って出かけ、全部の目的を達成して帰ってきたのは5時過ぎでした。既に真っ暗。外の景色やバス停がよく見えないので、1週間経ってもまだ下車するまでは緊張します。

※ このブログに掲載したすべての写真のコピーをお断りします。© 2015 Midori FUKUDA

コメント
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